金貨買取 | 天皇陛下御在位60年記念 10万円金貨買取実績

昭和天皇の御在位60年を記念して1986年（昭和61年）に発行されたのが、今回お買取をさせていただきました10万円金貨です。

発行枚数も多く、お手持ちの方も多い金貨で、広告チラシなどでも見かける機会があることと思います。

こちらの金貨は日本の記念硬貨史において特別な地位を占める金貨とも言えます。この金貨は、日本初の記念金貨であり、戦後初の金貨としても知られ、1万円を超える額面の金貨としての発行はこれが初めてでした。純金製のこの金貨は、約13万枚がプルーフを含め発行され、当時から多くの熱狂的な支持を受けました。

昭和天皇が64年間という日本の歴史上最長の在位期間を通じて、国民との密接な交流を重ね、日本の復興と繁栄を見守り続けたことを祝して発行されたこの記念金貨は、その歴史的な背景からも非常に重要な意味を持っています。金貨のデザインには、皇室の象徴的なモチーフが施され、プルーフ仕様ではない通常版も、日本初のブリスターパック入りで提供されることで、美しい状態が長期間保持されるよう工夫されているのです。ちなみにプルーフ仕上げの10万円金貨はプラケースとなります。

発行当時は、抽選券が配布されるなどして金貨を手に入れようとする人々が殺到し、インターネットが普及していない時代にもかかわらず、抽選券が超高額で取引される逸話が残っています。これらの事象は、金貨の社会的な影響と人々の間での絶大な人気を物語っていますね。

そんな人気の金貨であったため弊害として、とても大きな事件が起きていることはご存知でしょうか？

1990年（平成2年）1月29日に発覚した在位60年金貨の大量偽造事件は、日本の記念金貨史における顕著な事件の一つです。この事件は、昭和天皇の御在位60年を記念して発行された高額な10万円金貨の偽造品が大量に市場に出回ったことにより、社会にも大きな衝撃を与えたことで知られています。

国内の貨幣商が、スイスから輸入した10万円金貨1000枚を銀行に預けたところ、預けられた1000枚全てが偽造された10万円金貨だったのです。偽造金貨は、その事件発覚以前の2年前から流通しており、延べ10万7946枚が確認されており、8万5647枚が日本銀行に還流しているそうです。国際的な複数の犯罪グループが関与していることが明らかになり、関連する多数の逮捕が行われたともいわれていたますが、実は犯人特定されていないのです。結果的に60億円の巨額の損失を被っています。

この10万円金貨は、収集家や投資家にとって高い希少価値を持ち、特に未使用状態でブリスターパックやプラケースなどのケース入りのものは、その所蔵価値が高いと評価されています。

日本の貨幣史だけでなく、皇室の歴史を象徴するアイテムとして、時間が経つにつれてその価値を増していくことでしょう。歴史に興味のある方々にとっても、この金貨は非常に魅力的な存在です。

日本金貨の売却をご検討中で金貨買取店をお探しの方は、当店へご相談ください。

お客様の大切な金貨を丁寧に査定いたします。昭和天皇の御在位60年記念金貨をはじめ、様々な日本の記念金貨、外国コインまで、幅広いアイテムの買取を行っております。

当店では、市場の動向をリアルタイムで把握し、透明性の高い買取を心がけています。金貨の状態や希少性を詳細に分析し、それぞれの金貨が持つ適正な市場価値をお伝えします。お手持ちの金貨がどれくらいの価値があるのか、知りたい方もお気軽にご相談ください。