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時計

公開日:2022/10/03

最終更新日:2024/12/03

ロレックスの原価は高い?低い?高価な理由や資産価値が高いモデルを紹介

高級腕時計の代名詞とも言われるロレックスは、1本につき数十万円以上するものがほとんどです。

一方で、100円ショップに行けばワンコインで購入できる腕時計がたくさん並んでおり、なぜロレックスがそんなに高いのか分からないと思う方も少なくないのではないでしょうか。

そこで以下では、ロレックスの原価の水準や価格が高いわけを見たうえで、投資対象として魅力的なモデルについても紹介していくことにします。

商品の「原価」とは?

ロレックスの原価について見ていく前に、そもそも商品の原価とはどのような概念であるのかという点を明確にしておくことにしましょう。

まず、原価というのは、商品の仕入れや製造などの各工程において発生したコストで、大きく分けて製造原価と売上原価の2種類があります。

このうち、製造原価というのは、文字通り、商品を製造するためにかかるコストで、代表的なものとしては、材料費や設備費、人件費などがこれに該当します。

例えば、パソコンであれば半導体の仕入れ費用や、組み立て工場に導入する機材の購入費、製造ラインで働くスタッフの給与などはすべて製造原価として計上されるのです。

一方、売上原価というのは、実際に受けた商品の仕入れや製造に要したコストなのですが、一般的に原価といった場合には製造原価を指すことが多いため、そこまで意識する必要はないかもしれません。

商品の販売価格は、原価にどれくらい利益を上乗せするかといった考え方に基づいて決められるケースが通常です。

そのため、同じ販売価格で売られている商品であれば、原価が安ければ安いほど利益は多くなり、逆に原価が高ければ高いほど利益は少なくなるのです。

ロレックスの原価はどれくらい?

次に、ロレックスの原価がどれくらいの水準であるのかを見ていくことにしましょう。

この点、一般的にハイブランドと言われるようなステンレス製の機械式腕時計の原価率は、定価が150万円くらいまでのものであれば、概ね15パーセントほどであると言われています。

薄利多売で知られる外食チェーンの原価率が30パーセントから40パーセントであることと比べると、高級腕時計の原価率がいかに低いかが分かるのではないでしょうか。

ロレックスの場合は、自社の腕時計の原価を公表していないため、正確な数字を特定するのは難しいのですが、この15パーセントという数字が当てはまるのだとすると、例えば、定価が約119万円とされているGMTマスターⅡ Ref.126710BLROの原価は、17万8,500円前後であると考えられます。

もちろん、販売管理費などの費用が別にかかってくるため、定価から原価を除いた約100万円がそのまま利益になるわけではないものの、この数字からも見て取れるように高級腕時計の原価は非常に低く、それだけ利益が得られやすい構造になっているのです。

腕時計の定価を決める要素

先ほど見たように、ロレックスの原価は定価に比べてかなり低くなっている可能性があります。

では、そもそも腕時計の定価はどのようにして決められているのでしょうか。

この問の答えを知るために、以下では腕時計の定価を左右する要素について見ていきます。

使用する素材

高価な素材を使えば、それだけ原価は高くなりますので、使用する素材は腕時計の定価を決める重要な要素の一つです。

例えば、腕時計のケースに使用される素材は、ステンレススチールやチタン、ゴールド、プラチナなど多種多様です。

この中で、特にゴールドやプラチナといった貴金属は、それ自体が価値の高い素材であるため、もしそれらを使ってケースを作るとするとその分だけ原価が高くなってしまい、結果的に定価を高めに設定せざるを得なくなるでしょう。

実際にゴールドやプラチナなどをふんだんに使用して製造されたモデルは、そうではないものと比べて定価が高い傾向にあります。

ムーブメントの性能

ムーブメントの性能も、腕時計の定価に影響する大きな要素の一つです。

ムーブメントというのは、腕時計を駆動させる機能を有する内部機構で、これがなければ時計が動かないことから心臓部ともいえる重要なものです。

時計の裏蓋を開ければ見えるようになっていますので、どういったものか知りたいという場合には、手元にある腕時計を使って確認してみるとよいでしょう。

このムーブメントには、電池式と機械式の2つのタイプがあります。

このうち、電池式というのは、その名の通り、動力に電池を使っているもので、機械式に比べるとその構造は比較的シンプルなものになっています。

これに対し、機械式の方は数多くのパーツを職人が熟練の技を駆使して精巧に組み立てて作られており、膨大な手間がかかるだけに一つ製造するのにかなりのコストが必要です。

高級腕時計の場合には、電池式ではなく機械式のムーブメントが採用されるケースがほとんどですので、その分だけ定価を高めに設定する必要性があるというわけです。

ただし、一言で機械式といっても、使用されている素材や性能などによって仕入れ値が変わってくるため、どういったものを採用するかで実際の腕時計の定価は大きく変わり得るという点に注意しなければなりません。

ブランドのネームバリュー

使用する素材とムーブメントの性能に加えて、ブランドが有しているネームバリューによっても腕時計の定価は影響を受けます。

腕時計を製造しているブランドの中には、商品のクオリティの高さや知名度を基に、世界中にたくさんの愛好家がいるものが少なくありません。

そういったブランドの腕時計は、それを所有しているという事実そのものがステータスとなるため、ブランド名やロゴが刻まれているだけで少しばかり定価を高めに設定したとしても、購入したいという人が後を絶たないのです

。例えば、同一の素材を用いて作られたまったく性能が同じ腕時計であっても、ハイブランドというだけで、高値でも欲しいという人は多くなるでしょう。

逆に、いくら優れた技術を駆使して作られた高性能の腕時計であったとしても、誰も知らないようなブランドであったならば、高い値段をつけて売るのは難しいかもしれません。

ロレックスの定価が高い理由

ロレックスの腕時計の定価が高いのは、必ずしも一つの理由だけでなく、複数の理由が組み合わさった結果です。

ここでは、それらの理由を一つひとつ順を追って見ていくことにします。

マニュファクチュールだから

ロレックスの定価が高い一つ目の理由は、同社がマニュファクチュールだからです。

ここでマニュファクチュールというのは、ムーブメントの製造から外装のデザインに至るまでの時計製造すべてのプロセスを、一貫して自社で手掛けているメーカーのことです。

ロレックスは、クロノグラフのムーブメントはもちろん、ムーブメントの内部で使用する潤滑油まで自社の工場で作るなど、徹底して自社生産にこだわっており、世界の代表的なマニュファクチュールのうちの一社であるといっても過言ではありません。

マニュファクチュールであることのメリットは、すべての工程を管理できるため、クオリティの高い腕時計を製造できるという点にあります。

しかしながら、その一方で、社内に熟練の職人などを多数抱えておかなければならなかったり、各工程の開発・製造ラインを維持しなければならなかったりするため、どうしてもコストは高めになってしまうのです。

また、ムーブメントをはじめとする各パーツの開発も自社で手掛ける必要があるので、その分のコストも販売価格に転嫁しなければ利益は出ません。

その結果、どうしても定価が高額になるのは避けられないのです。

生産数が少ないから

二つ目の理由は、ロレックスの腕時計が限られた本数しか生産されていないからです。

ロレックスは、高級腕時計と聞くと多くの人がその名を思い浮かべるほど圧倒的な知名度を有しており、世界中で常に安定した需要があります。

一方で、前述の通り、同社はマニュファクチュールとして、職人が一つひとつ腕時計を手作業で作り上げるという伝統的な製法にこだわっており、また高いクオリティを維持するためにロレックスならではの厳格な検査基準を設けてテストにも手間暇をかけています。

そのため、どうしても生産本数は少なくならざるを得ず、単価を上げなければ、限られた本数で利益を上げ続けることが難しいのです。

もっとも、需要に対して供給が追い付かない状況が続いているため、高い金額を払ってでもロレックスの腕時計を手に入れたいと希望する愛好家は後を絶ちません。

そのような状況を踏まえて、ロレックスでは毎年のように強気の値上げを実施しているのです。

素材や性能が高品質だから

三つ目の理由は、ロレックスの腕時計の素材や性能が高い品質を有しているからです。

ロレックスは他の高級腕時計メーカーと比較しても高い技術力を有しており、そのことは、腕時計の3大発明といわれる「オイスターケース」、「パーペチュアル」、「デイトジャスト」を同社が開発したという事実からも明らかです。

また、同社では、腕時計の高いクオリティを維持するために、高精度クロノメーター基準と呼ばれる検査のための厳格な基準を設けています。

それだけでなく、使う素材にも徹底的にこだわっており、例えばステンレススチールを使用する場合には、904Lと言われる最上級のものしか使わないという徹底ぶりです。

このような様々な取り組みを通じて、腕時計の品質を高めているわけですが、そのためには多くのコストが必要になるため、その分だけ定価も高くなっているのです。

ブランディングによりステータス性を高めたから

四つ目の理由は、徹底したブランディングを行ったことでステータス性が高まったからです。

高級腕時計の世界は激しい競争に晒されており、ロレックスの他にもオメガやオーデマ・ピケ、パテック・フィリップといった雲上ブランドと呼ばれる数多くのメーカーがしのぎを削ってきました。

そのような世界でロレックスが高級腕時計の代名詞とみなされるようになったのは、単に優れた性能を有しているからというだけではなく、緻密なブランド戦略が成功を収めたからなのです。

例えば、ロレックスでは、多くの予算をかけて広告を出したり、自社の腕時計を大統領や俳優、女優といった著名人に贈って身に着けてもらうといったブランディング活動に積極的に取り組んでいます。

それだけでなく、腕時計の頑丈さや実用性を証明するために、わざわざエベレストへの登頂やイギリスとフランスの間にあるドーバー海峡の横断といった過酷な挑戦に同行したりもしているのです。

長年にわたって、このような取り組みを続けてきた結果、ロレックスこそが成功を収める人が身に着けるブランドであると認知されるようになってステータス性が高まり、価格もそれに応じて高騰していったのです。

ロレックスはリセールバリューも高く投資向き!

ロレックスは高級腕時計だけに高価なものではありますが、リセールバリューも定価に負けないくらい高くなっており、投資の対象として活用することも可能です。

生産本数が少ない上にステータス性が高いために、中古品であっても高い人気を有しており、場合によっては定価よりも高い価格で中古品が取引されるケースも少なくありません。

特に、近年では人気の高騰に生産が追いついておらず、店頭などでは慢性的な品薄状態が続いているため、人気のあるモデルともなるとプレミア化して中古市場において高値で売買される傾向に拍車がかかっているのです。

例えば、ロレックスのモデルの中でも高い人気を誇っているモデルの一つにデイトナRef.116500LNがありますが、定価が160万円ほどであるにもかかわらず、中古価格が500万円を超えたということで一時期大きな話題となったことがあります。

これはあくまでも一例であり、他のモデルであっても、定価よりも中古品の価格の方が高かったり、今後さらなる値上がりを期待できるものはいくつもありますので、投資対象としてロレックスの腕時計を購入する人は後を絶ちません。

なお、腕時計は傷や汚れがついているだけで中古価格が安くなってしまいますので、もし投資対象としてロレックスを買う場合には、普段使いをせずに大切に保管しておくようにしましょう。

ロレックスで資産価値が高いモデル

引用https://www.rolex.com/ja/watches/gmt-master-ii/m126720vtnr-0001.html

いかにロレックスとはいっても、すべてのモデルのリセールバリューが定価を上回るわけではないという点に注意しなければなりません。

ここでは、資産価値が特に高く、投資対象に適したモデルを紹介していきますので、投資を考えている方はぜひ参考にしてください。

スポーツモデル

投資対象に適したロレックスの腕時計の一つ目は、デイトナやGMTマスター、エクスプローラー、サブマリーナーといったスポーツモデルです。

こちらは、プロフェッショナルモデルという別名でも呼ばれることがあるモデルで、スポーツをはじめとするアクティブな状況での使用にも耐えられるように設計されているものとなっています。

そのため、視認性や耐久性といった機能を充実させることに重きを置いており、ロレックスの腕時計にしては珍しく、傷がつきにくいステンレススチールが使われているという点が特徴的です。

また、アクティブな環境で違和感なく使えるようにスポーティーなデザインが採用されており、実用性の高さと相まって、新品での購入が難しいほどに高い人気を博しています。

今後も中古価格の高騰が期待できるので、投資として購入するにはうってつけのモデルであると言えるでしょう。

ディスコンモデル

投資対象に向いているものとして、もう一つ挙げることができるのがディスコンモデルです。

ディスコンモデルというのは、生産が既に終わっているモデルのことなのですが、ロレックスではそれぞれのモデルごとに販売期間を定めており、その期間が経過して生産が終了した場合は、原則として再版は行われません。

そのため、もしディスコンモデルの腕時計を手に入れたいのであれば中古市場で購入するほかないのですが、中古品は時間の経過とともに数量や状態の良いものが少なくなっていくため、ものによっては非常に高い値段で売買されるケースがあります。

そのため、そういったものに投資をすれば、高いリターンが得られるというわけです。

なお、ディスコンモデルの他に、生産数が少なかったり、販売期間が短かったようなモデルも資産価値が高くなる可能性があるので、そういったものを狙ってみるというのも一案です。

ロレックス投資で利益を出すポイント

最後に、ロレックス投資によって利益を出すために押さえておきたいポイントをいくつか紹介しておきます。

まず、ロレックス投資を行ったからといって、必ずリターンが得られるわけではありません。

安定的に利益を得るためには、いかにして高値で売れるモデルを見極めるかが重要になってくるのです。

初めから見極めるのが難しいようであれば、はじめのうちは前述したようなスポーツモデルなどを中心に投資を行うようにしてみるとよいでしょう。

第二に、投資で利益を得るためには安く買って高く売るようにしなければなりません。

この点、ロレックスの腕時計は様々な方法で売却することが可能なのですが、売る方法を間違えてしまうと、本来の価値よりも安い値段でしか売れない可能性があります。

無用のトラブルを避けるとともに、モデルに見合った適正な価格で売るためには、専門知識を持っているブランド品の買取専門店を利用するのが効果的です。

例えば、ブランド品買取専門店である「買取エリート」であれば、これまでにロレックスの腕時計を買い取ってきた実績を豊富に有しており、また高いスキルを有する査定士に見てもらうことができるので不当に買いたたかれてしまう恐れもありません。

「買取エリート」では、自社メンテナンスや販売ルートの確保といった様々な施策を通じてコストカットを図っており、その分を買取価格に還元しているので、高値での買取りが期待できるでしょう。

原価にかかわらずロレックスの資産価値は高い!

以上で見てきたように、ロレックスの腕時計は、その高い技術や需要、ステータス性が大きな付加価値となっており、原価よりもずっと高い値段で取引されています。

中には中古市場において定価を大きく上回るようなプレミアモデルも存在していますので、もしそういったものを入手した場合には、高値での買取りが期待できる買取エリートに売却して投資を成功させるとよいでしょう。

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