ロレックスには数々の人気モデルがありますが、ターノグラフはわずか10年足らずだけ販売されたことから幻のモデルと呼ばれています。
中古市場においてロレックスの価格が高騰する中、レアモデルのターノグラフは高価買取が期待できます。
ここでは、ロレックスが高騰している理由をはじめ、ターノグラフの特徴や人気の型番、ロレックスの売却方法などについて解説します。
中古価格の高騰が続くロレックス
ロレックスは中古市場において右肩上がりで価格の高騰が続いています。
ここでは、ロレックスの中古価格が値上がりする理由について詳しく解説します。
ロレックスの中古価格の推移
ロレックスは中古市場でもともと高い人気を誇り、高値で取引されてきました。
しかし、2016年以降さらに人気に拍車がかかり、中古価格が値上がりしています。
ロレックスの人気モデルの1つであるサブマリーナを例にあげると、1995年頃は平均価格が40万円ほどであったのが、2007年頃には59万円ほど、2015年には87万円ほど、2021年頃には182万円ほどと右肩上がりに高騰を続けています。
デイトナやGMTマスター、エクスプローラーのような定番スポーツモデルの価格の高騰は目覚ましく、150%以上の価格上昇率を記録したモデルもあるほどです。
また、定番スポーツモデルが需要の高まりに伴い品薄状態となったことから、比較的需要・供給バランスが取れていたエントリーモデルやドレスモデルの需要も高まり、価格が高騰するという状況になっています。
ロレックスの中古価格が高騰している理由
ロレックスの中古価格が高騰している理由は、ロレックスが世界的に知名度・人気度の高いブランドであるため、安定した需要があるからです。
しかし、腕時計の王様と呼ばれるほど高い人気を誇るものの、流通量が少ないため需要に対して供給が不足している状況になっています。
ロレックスは職人の手作業で生産されるため大量生産ができず、正規販売店に納品される数にも限りがあります。
そのうえ、新型コロナウイルスの影響で工場の稼働率が下がったため、さらに生産量が少なくなってしまいました。
2019年からは転売防止策の一環として購入制限が始まるなど、正規販売店ではますます入手しづらい状況になっています。
正規販売店で購入できない人が中古市場に流入しており、中古ロレックスの需要が高まり中古価格が高騰しています。
スポーツモデルを中心に、定価以上のプレミア価格がつくモデルも多数あります。
また、ロレックスの定価が値上がりしていることも、中古価格を高騰させる要因になっています。
中古価格の高騰により資産価値の高い時計だと認識され、投資目的で購入する人が増えたのも価格高騰の一因です。
ロレックスの「ターノグラフ」とはどのような時計?
幻のモデルと呼ばれるロレックスのターノグラフは、中古市場においてどれぐらいの価格で売却できるのでしょうか。
ターノグラフの概要や特徴とともに解説していきましょう。
ロレックス「ターノグラフ」の特徴
ロレックスのターノグラフは2004年にリリースされたモデルで、2013年に生産が終了になりました。
デイトジャストの派生モデルとして誕生し、よりスポーティーなデザインであるのが特徴です。
ターノグラフのベゼルはデイトジャストと同様にフルーテッドベゼルを採用していますが、回転式である点が異なります。
ロレックスのモデルの中で、最初に回転式ベゼルを採用したのがターノグラフです。
ベゼルは両方向に回転させることができるうえにクリック音もなく、メモリや数字がついており時間測定もできて実用性が高いのが特徴です。
また、「TURN-O-GRAPH」の赤色のロゴとマッチした赤い秒針・赤いデイト表示が採用されているのも特徴的です。
赤の差し色効果で、デイトジャストよりもスポーティーな印象になっています。
ロレックス「ターノグラフ」の価値
ターノグラフはロングセラーのモデルが多いロレックスには珍しく、2004年から2013年までの9年と販売期間が短いため、流通量は多くありません。
ロレックスにおいてはステンレススチールのスポーツモデルの中古価格が高騰しやすい傾向がありますが、ターノグラフは幻のモデルと呼ばれるほどレアであるため、高値での取引が期待できます。
ただし、中古市場で安定した人気を誇るものの、定番のスポーツモデルのように定価の2倍以上というような価格高騰は見られません。
人とかぶりにくいモデルであるため人気は高まっており、今後さらに値上がりすることが予想されます。
高価買取が期待できるモデルとしては、文字盤のカラーバリエーションが豊富なターノグラフにおいて生産数が少ないブルーの文字盤のモデルや、300本限定発売された秒針とデイト表示が緑色の日本限定モデルがあげられます。
値上がりが期待できるロレックス「ターノグラフ」の型番
ターノグラフは9年という短い販売期間で素材や文字盤の色が異なるいくつかのモデルをリリースしました。
ここでは、値上がりが期待できるターノグラフを型番とともにご紹介します。
ターノグラフRef.116261
Ref.116261は、2004年にリリースされたターノグラフの初期モデルです。
ステンレススチール×18Kピンクゴールドのコンビで、2020年以降右肩上がりに中古価格が値上がりしています。
ステンレススチールモデルが高騰する中、18Kを使用したモデルのお得感が注目され始めました。
特にピンクゴールドは華やかさと上品さを併せ持ち、ゴールド素材の中でも特に高い人気があります。
Ref.116261の文字盤はブラック、ホワイト、シルバーの3種類がありカラーによる価格差は少ないですが、ステンレススチールモデルのシルバー文字盤は珍しいため希少価値があります。
中古市場において、Ref.116261は100万円~140万円ほどで取引されています。
ターノグラフRef.116263
Ref.116263は、2011年にリリースされたモデルです。
ステンレススチール×18Kイエローゴールドのコンビで、文字盤の色はブラック、ホワイト、グレーの3色展開です。
通常モデルと日本限定モデルの2種類があり、秒針・デイト表示・ロゴのカラーが異なります。通常モデルは赤色、日本限定モデルは緑色になります。
文字盤上で緑色が使われることは珍しく、日本限定モデルは300本しか販売されていないため、コレクター人気の高いモデルです。
文字盤の色はブラックとホワイトの2色展開で、ブレスレットもオイスターブレスのみになります。
通常モデルに関しては、2017年頃までは70万円ほどで取引されていましたが、2020年以降は100万円を下回ることはありません。
特にブラックの文字盤は人気が高く、170万円で売買されることもあります。
日本限定モデルに関しては、流通量が少ないためなかなか市場に出回りませんが、130万円~150万円で取引されています。
ターノグラフRef.116264
Ref.116264は2004年にリリースされたモデルで、ステンレススチール×18Kホワイトゴールドのコンビです。
18Kを主張しすぎないホワイトゴールドなので、普段使いしやすくターノグラフで最もスタンダードなモデルです。
スタイリッシュかつスポーティーな印象で、カジュアルからビジネスシーンまで幅広く使えます。
文字盤はブラック、ホワイト、ブルーの3色展開となっており、生産数が少ないためブルーの人気が高くなっています。
ブラック、ホワイトも100万円以上の高値で取引されていますが、ブルーは120万円近くで取引されることもあります。
Ref.116264は2016年頃までは40万円ほどで売買されていましたが、2017年以降は右肩上がりに価格が高騰しています。
2020年からは価格の上昇率が加速し、2022年以降もその流れが続いています。
ロレックス「ターノグラフ」の売却でよくある疑問
ロレックスを売却したいけれど、高額で売却した後に税金がかかるのではと気になっている方もいるでしょう。
また、所有しているロレックスが本物かわからない場合、売るのを躊躇ってしまうかもしれません。
ここでは、ロレックスの売却の際によくある質問について解説します。
ロレックスが高く売れると税金がかかる?
通常、所有資産を売却して一定以上の利益を得た場合は、所得税などの税金が課されます。
そのため、ロレックスを高額で売却した場合、税金がかかるのか気になっている方もいるでしょう。
結論から言うと、ロレックスを高額で売っても基本的に税金はかかりません。
なぜなら、ロレックスは生活用動産であるため、課税対象にならないからです。生活用動産とは日常生活に必要な品のことで、腕時計も含まれます。
貴金属や宝石、骨董品などを売って30万円以上の利益を得た場合は課税対象となりますが、ロレックスは貴金属や宝石に分類されないため課税対象にならないのです。
100万円以上の売却利益を得たとしても、納税の必要はありません。
動かないロレックスでも売却できる?
電化製品や電子機器は、壊れると売却できないのが一般的です。売却できたとしても、二束三文の安値になってしまいます。
しかし、ロレックスは需要が高いため、壊れたり動かなくなったりしたものでも買取ってもらえることがほとんどです。
そのため、買取ってもらえるかわからなくても、とりあえず査定に出してみると良いでしょう。
買取価格は商品の状態によって変動するため、状態が悪いほど修理や交換部品が必要となり価格も下がります。
ただし、内部構造や内部電子機構の破損など修復が難しい故障の場合は、売却不可になることもあります。
また、状態が良いほど買取価格が高くなる傾向がありますが、売却前に自費で修理する必要はありません。
修理しても買取価格が高くなるという保証はなく、支払った修理代を差し引くと収支がマイナスになることもあります。
時計専門の買取業者は独自の修理工場を保有しているため、壊れたロレックスを修理することができます。
そのため、壊れたままで査定に出すことをおすすめします。
本物かどうかわからなくても売却できる?
ロレックスは人気の高いブランドであるため、偽物も数多く市場に出回っています。
人から譲り受けたロレックスは、本物かどうかわからない場合もあるでしょう。
買取店や質屋では偽物のロレックスの買取は行わないため、査定で偽物と判断されると買取ってもらえません。
ただし、査定士は偽物だと教えてくれることはなく、買取基準から外れるという理由で買取拒否をされることがほとんどです。
ロレックスが本物か偽物かはブランドの人間にしかできないとされているため、「偽物」と断言されることはありません。
本物かどうかわからない場合は、ロレックスのオーバーホールを受けたり、買取店に査定に出したりして鑑定することができます。
買取店は査定費用も無料であることが多く、ロレックスの査定金額も同時にわかるので一石二鳥です。
なお、偽物のロレックスだと知りながら売却すると、詐欺罪に問われる可能性もあるので注意が必要です。
ロレックス「ターノグラフ」を売却する方法
ロレックスの売却に関する疑問が解消されたところで、具体的に3つの売却方法についてご紹介します。
それぞれの売却方法にはメリット・デメリットがあるので、特徴を把握したうえで自分に合う方法を選ぶと良いでしょう。
フリマアプリやオークションサイトに出品する
フリマアプリやオークションサイトへの出品は、アプリやサイトを通じて個人同士で売買するという方法です。フリマアプリは自分でロレックスの販売価格を決めて出品できるため、希望金額で売却できるのがメリットです。オークションは自分で販売価格を決めることはできませんが、入札者が多いほど値段が上がっていき、予想外の高値で落札されることもあります。ただし、どちらの方法も必ず購入者が現れるという保証はなく、売却できないこともあります。購入者が現れた場合でも、売却金額に応じて手数料を支払うことがほとんどです。通常、売却価格の10%ほどとなっており、売却価格が高いほど手数料も高くなります。
出品費用はかかりませんが、商品説明や画像のアップ、梱包や配送手続きなどの作業を自分で行わなければなりません。
購買意欲を高めるように画像を修正したり、説明文を考えたりと工夫が必要になります。
購入者はサイトに載せられた情報を頼りに購入するため、信頼されるページ作りが必須です。
そのほかにも、購入希望者と連絡を取ったり、トラブルに対応したりと、やることがたくさんあります。
リサイクルショップに売却する
リサイクルショップは幅広い商品の買取・販売を行っており、ロレックスなどのブランド品を買取ってくれるところもあります。
商品をショップに持ち込みスタッフに査定してもらい、査定金額に納得すれば買取成立となります。
リサイクルショップでは買取成立後は現金ですぐに支払ってもらえるため、スピーディーに現金化できるのがメリットです。
自分の都合に合わせ好きな日に店舗に持込めるほか、スタッフが自宅まで買取に来てくれる出張買取サービスに対応できるところもあります。
査定は無料であるため手数料などもかからず、出品や梱包・発送などの面倒な作業もありません。
しかし、ノーブランドを含む幅広い商品を扱っているため、スタッフがブランド品の専門知識を持っていないことがあります。
プレミア価格のついたロレックスであっても、画一的な金額で買取られることがほとんどです。
ブランド品の買取に特別力を入れているわけではないため、市場価格に見合った適切な鑑定が行われないこともあります。
ブランド品買取専門店に売却する
ブランド品買取専門店はリサイクルショップのように幅広い商品を扱うのではなく、ブランド品に特化した買取を行っており、ロレックスの時計を売却することができます。
査定スタッフはブランド品の専門知識を身につけており、適切な鑑定・査定を行うことが可能です。
本物か偽物かを見分けることができるほか、ロレックスのモデルごとの市場価値も熟知しています。
そのため、ロレックスの価値に相応しい価格で売却できるのがメリットです。
店舗に持ち込んで買取ってもらう店舗買取のほか、自宅まで買取に来てくれる出張買取、宅配便で送ると買取ってくれる宅配買取など様々な買取方法が用意されています。
「買取エリート」はロレックスの買取実績が豊富なブランド品買取専門店で、知識豊富な査定士が市場調査も考慮に入れ買取価格を決定するので安心です。
自社メンテナンスを完備しており低コストでロレックスの修理が行えるため、壊れたロレックスも可能な限り高値での買取が可能です。
ターノグラフの売却は値上がりしている今がチャンス!
ロレックスはもともと人気の高い時計ですが、資産価値の高さからますます人気が上昇し、ほとんどのモデルにおいて中古買取価格が高騰しています。
特にターノグラフは流通量が少ないレアモデルであるため、高価買取が期待できます。
使わず放置しているロレックスがあれば、売却を検討することをおすすめします。
買取エリートは満足度の高い買取価格だと評判も高いため、問い合わせしてみてはいかがでしょう。