高級腕時計として人気の高いロレックス。
しかしその中においてコンビモデルはダサいと言われており、敬遠する人もいるようです。
そこで本記事では、なぜロレックスのコンビモデルはダサいと言われてしまうのか、本当に人気のないモデルなのかを詳しく解説。
代表的なコンビモデルや、コンビモデルをかっこよく身に着けるためのコツなども紹介します。
ロレックスのコンビモデルとは?
コンビとは、時計においては2つの異なる素材を組み合わせた種類のことを指す言葉。「コンビネーション」を略したものです。
ロレックスにおいてはコンビタイプの正式名称は「ロレゾール」ですが、通称のような形で一般的にはコンビと呼ばれることが多いでしょう。
ロレゾールは1930年代初頭から登場し、1933年に商標登録されています。
なお、ロレックスのロレゾールは、904Lステンレススチールと18Kゴールドの組み合わせになっており、ゴールドの色によって呼び名が異なります。
例えばイエローゴールドが用いられているものは「イエローロレゾール」。
ホワイトゴールドは「ホワイトロレゾール」、エバーローズゴールドのコンビなら「エバーローズロレゾール」です。
コンビはロレックスでは古くから採用されているため、ロレックスらしいデザインの1つと言えます。
ロレックスのコンビモデルは人気がないの?
ロレックスのコンビモデルには不人気という噂もあるため、コンビに興味がある方にとっては気になる部分かもしれません。
ロレックスはオールステンレスや無垢モデルの人気が高い傾向にあります。
ただし、コンビモデルもオールステンレスや無垢モデルの人気と比べると低いというだけで、コンビモデルの人気が特別低いというわけではありません。
ロレックスは高級時計の中では、実用性を重視するファンが多いブランドです。
コンビモデルはデザインが比較的派手であり、マッチする服装やシーンが限定されるため、避ける人がいることは確かでしょう。
一方、コンビモデルには、オールステンレスや無垢モデルにはない魅力もあります。
例えば高級感や華やかさ、おしゃれさなどを求める人には好まれやすいタイプです。
また、ロレックスの正規店では、人気の高まりでオールステンレスモデルの購入が困難になっています。
それ以降、コンビモデルへの注目度がアップしているのです。
ロレックスのコンビモデルがダサいといわれる3つの理由
ロレックスのコンビモデルは一部から「ダサい」とも言われることがあるようです。
なぜ、ロレックスのコンビモデルがダサいと言われるのか、主な理由を解説します。
バブル時代に流行ったイメージがあるから
まず1つ理由として挙げられるのは、ロレックスのコンビモデルがバブル時代に流行したというイメージがあることです。
ロレックスのコンビモデルの代表格は旧型のデイトジャスト。
Ref.16233が最も有名なモデルです。
デイトジャストRef.16233は、バブル時代の真っただ中、1988年から2000年代前半に製造されたモデルで、既に製造は終了しています。
派手でゴージャスな見た目から、豪奢なものを好む傾向にあったバブル時代は特に大きな人気が出ました。
バブル時代はコンビモデルの最盛期だったと言えます。
しかし、バブルが崩壊後は、逆に控えめなものが好まれ、派手さが敬遠されるようになりました。
また、日本人は元々、きらびやかな雰囲気のあるイエローゴールドを敬遠し、ホワイトゴールドやプラチナを好む傾向もあります。
「金色のアクセサリー=バブル時代」というイメージを持つ人が多いことから、コンビモデルはダサいと言われてしまいがちなのだと考えられます。
成金のイメージがあるから
ロレックスのコンビモデルに成金が着けているというイメージがあることも、ダサいと言われる理由の1つです。
バブルの時代は派手でゴージャスなアクセサリーが流行りました。
また、バブル時代は景気の高騰により、急激に事業の業績を伸ばし財を成す、いわゆる成金が多く登場した時期でもあります。
成金はお金の力にまかせて高額な貴金属を買い集めるというイメージを持っている人が少なくありません。
ロレックスは高額な高級腕時計の代名詞。
お金を持っている人しか購入できないというイメージが強くあります。
中でもコンビモデルは他のモデルよりも見た目が派手です。
贅沢品と言えば連想されやすいのが金。
金色が特徴的なコンビモデルは、まさにわかりやすく贅沢品でお金を持っている人が好みやすいのではと考えられがちです。
つまり、コンビが流行ったバブル時代、派手で金色に輝く高級な貴金属を好む成金は、コンビモデルも好んだだろうと結び付けられてしまったのです。
おじさんが着けているイメージがあるから
ロレックスのコンビモデルがダサいと言われる理由には、おじさんがよく着けているというイメージもあります。
おじさんロレックスと呼ばれる代表的なモデルはデイトジャストRef.1603。
日本で最初にロレックスが人気となった1960年代の代表的なモデルです。この時代の日本はちょうど高度経済成長期のただ中。
経済は右肩上がりであったこともあり、当時は特に人気の高いコンビモデルを購入する人が多かったのです。
そして、当時購入した人が年配になってからも愛用しています。
年配の人が身に着けているロレックスに古い型のデイトジャストが多いのは、このような理由によります。
ロレックスは非常に質が高く一生ものとして使える腕時計。
大事に愛用している人が多いため、おじさんが着けているというイメージにつながってしまうということでしょう。
年代にかかわらずロレックスは長持ちするので、年を重ねてからも使い続けている人が多く見られます。
同じロレックスの腕時計をしている人の中でも、コンビモデルはデザインが派手で目立つため、身に着けていることに周りが気づきやすいと言えます。
そのため、おじさんはコンビモデルを着けているという印象になりやすいのです。
また、コンビモデルのロレックスは高級感があり過ぎて、若い人が身に着けていると無理して購入したという感じが出てしまうことも原因の1つ。
経済的に豊かな40歳以降の男性が身に着けるとしっくりすることからも、おじさんのロレックスというイメージになってしまいます。
ロレックスを代表する5つのコンビモデル
それではここからは、ロレックスを代表する5つのコンビモデルについて詳しく見ていきましょう。
デイトナRef.116503
デイトナはロレックスの中でも特にファンの多いモデル。
1959年フロリダにオープンしたオーバルトラック「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」が名前の由来です。
ロレックスがデイトナ・インターナショナル・スピードウェイのオフィシャルタイムピースを務めたことにより、両者は縁を深めました。
そして1963年、レース用モデルの腕時計として誕生したのが「コスモグラフ・デイトナ」です。
この名称に関し、宇宙をイメージする「コスモ」とモータースポーツをイメージする「デイトナ」が混在することに違和感を覚える人もいるかもしれません。
当時のクロノグラフモデル(ストップウォッチ機能が付いたモデル)がコスモグラフだったため、その名前に「デイトナ」を付けたのです。
一番の特徴は、イエローゴールドとステンレスを組み合わせたイエローロレゾール仕様であること。
これは、2016年にステンレスモデルRef.116500LNのモデルチェンジと併せて刷新されたものです。
前モデルであるRef.116523との違いはほとんどなく、ベゼルのデザインが変更されたくらいです。
デイトナらしいスポーティー感とステンレスモデルにはないラグジュアリー感を合わせ持つゴージャスなモデルで、文字盤のバリエーションが豊富なことも魅力です。
サブマリーナRef.126613
ロレックスはスポーツモデルの人気が高い傾向にありますが、サブマリーナはスポーツモデルの中でも特に愛好家の多いモデル。
スポーツウォッチとして高品質なだけでなく、普段使いもしやすいことなどが人気の大きな理由です。
カジュアルシーンにもビジネスシーンにも合い、季節を問わず着用できます。
そしてサブマリーナのコンビモデルには、機能性や堅牢性に加えて華やかさやゴージャス感も備わっています。
サブマリーナは他のスポーツモデルと比べて特にリファレンスの数が多いことも特徴の1つです。
サブマリーナRef.126613は、ステンレススチールとイエローゴールドのコンビ仕様。
美麗な青い文字盤の126613LB、通称「青サブ」が人気を博しました。また、他に文字盤がブラックの126613LNも。
さらに、文字盤にダイヤモンドやサファイアを配したラグジュアリーなモデルも存在します。
スポーツモデルとラグジュアリーモデル、双方の良い所を取ったような魅力がサブマリーナにはあります。
デイトジャストRef.126233
ロレックスのクラシックウォッチとして高い知名度と人気を誇るデイトジャストは、次世代ムーブメントCal.3235の登場を受け、15年ぶりにフルモデルチェンジが行われました。
ケースサイズに応じて、デイトジャスト36・デイトジャスト41と名付けられています。
デイトジャストRef.126233は、デイトジャスト36のイエローゴールドコンビモデル。
文字盤の色やベルトの違うものが多く見られます。
デイトジャストはロレックスの中でも保有率の高いモデルです。
しかし、代表的なモデルでありながら、文字盤やベルト違いによって数多くの種類があり、それぞれの生産数は少ないため希少価値が高くなっています。
GMTマスターⅡ Ref.126711CHNR
GMTマスターは、1950年代にパン・アメリカン航空のパイロット向けに開発されたモデルです。
複数エリアの時刻を把握しなければならないパイロットのため、2か所以上のタイムゾーンの時刻を同時に表示できる点が特徴。
午前と午後を一瞬で見分けられるように色分けされているベゼルが人気です。
赤と青、赤と黒などの色分けは、有名ドリンクにカラーリングが似ていることから、「ペプシ」「コーク」などと呼ばれ親しまれています。
GMTマスターⅡは、1983年に登場した上位機種です。
2018年、世界最大の宝飾・時計の見本市であるバーゼルワールドでリリースされました。
Ref.126711CHNRは、ベゼルが茶と黒に色分けされたモデルです。愛称は「ルートビア」または「カフェオレ」と、これまたドリンクにちなんでいます。
目立ち過ぎず上品さ漂うシックなデザインが特徴的です。
新世代ムーブメントCal.3285を搭載。
GMTシリーズでは初めてエバーローズゴールドブレスを採用しています。
ヨットマスターRef.126621
ヨットマスターは、1992年、クルーザーやヨットを楽しむ富裕層に向けて発表されたラグジュアリースポーツモデルの腕時計です。
スポーツモデルながら18金無垢のみというゴージャス感のあるラインナップで登場。メンズ・レディース・ボーイズの3サイズで展開されました。
1997年にレディースとボーイズのみ、18金とステンレスのコンビモデルが登場。こちらはロレゾール定番のデザインです。
1999年にはステンレスとプラチナのコンビモデルが登場し、ユニークな素材感などが話題となり大きな人気を博します。
通称は「ロレジウム」です。2004年にはメンズのコンビモデルも登場。
その後2014年にレディースは廃盤、ヨットマスターはメンズとボーイズのみのサイズ展開となり現在に至ります。
Ref.126621は、2016年に発売されたステンレスとエバーローズゴールドのコンビ。
ロレックスらしいオイスターブレスレットで、両回転ベゼルを搭載したモデルです。
実は注目度が増しているコンビモデル
不人気をイメージされていたコンビモデルですが、実は注目度が高まっています。
ロレックスが欲しいと憧れている人は以前から大勢いました。
純粋に普段遣いをしたいという人だけでなく、投資資産として持ちたい人や、転売して稼ぎたい人もロレックスを求めるようになり、ロレックスを求める人がさらに増えて需要が急速に高まっています。
しかし、以前から人気だったスポーツモデルは、現在正規店で購入することは難しい状態です。
元々人気があり購入の競争率が高かったことに加え、転売防止のため、メーカー側が生産本数を絞り、購入制限も設けたことにより、ますます手に入りにくくなっているのです。
中古市場や並行輸入ショップではかなり高額なプレミア価格で販売されるようになりました。
人気の高いオールステンレスのモデルは、定価の何倍にも値上がりしています。もし、いくら支払ってでも手に入れたいという人は、並行店や中古市場を探せば手に入れられる可能性はあるでしょう。
どうしても手頃な価格でロレックスのスポーツモデルを購入したいという人は、人気の高いモデルにこだわらず、これまで不人気だったコンビモデルも視野に入れて入手を試みています。
その結果、今度はコンビモデルも入手困難になり、コンビモデルの相場も高騰することになったのです。
今どきのコンビモデルはダサくない
ロレックスの昔のコンビモデルはもしかしたら現在の若い世代の好みにはマッチしにくい部分もあるかもしれません。
しかし、今どきのコンビモデルは決してダサいアイテムではありません。まずコンビモデルは派手というのは思い込みです。
文字盤やベゼルの色、素材の組み合わせで落ち着いた見た目のものも多くラインナップされています。
ゴールドが前面に出ているものではなく、差し色として使われているものはさりげなさがありおしゃれです。
例えばサブマリーナ Ref.116613LNは、文字盤・ベゼル共に黒で、青い文字盤のRef.116613LBよりも落ち着いた印象。
ある程度の年齢であればビジネスシーンで着用しても違和感はないでしょう。
デイトジャスト Ref.126303は、グリーンのローマ数字が映えるおしゃれなモデルです。
ベゼル・針・ブレスに金が入っていて、統一感があることも特徴的。GMTマスターⅡ Ref.126711CHNRなどは、派手さよりも落ち着いた高級感のあるモデルです。
コンビモデルは、文字盤やベゼルの色との組み合わせで見た目が大きく変化するのです。
かっこよく身に着けるために必要なこととは?
ロレックスのコンビモデルは決してダサくありません。
高額で取引されているロレックスを、ただ自慢げに見せびらかす人がダサいだけです。
かっこよく身に着けることを意識すればおしゃれなアイテムとして活用できます。
例えばTPOに合わせることも重要。服装やシーンに合っていればおしゃれ、合っていなければ派手できついという印象になってしまいます。
ロレックスは非常に知名度の高い高級時計であり、見れば高級品であることが誰にでもわかります。
そのため、まだ新人の営業マンなどがビジネスシーンで着けていると、年齢や経験値、経済状況に不釣り合いと受け取られる可能性が高いでしょう。
ゴールドのコンビモデルは特に目立つため、ネガティブな印象を持たれてしまいます。
しかし、場を選んでコーディネイトすれば、アクセサリーとしておしゃれに着こなせます。
例えばオフのときに着けるなどは全く問題ないでしょう。コンビモデルのデザイン自体は、若いから似合わないということはありません。
なお、小柄な人はケースサイズが小さいモデルを選ぶことも大事です。
自分の体型に合うモデルを選ぶことで、自然と自分のスタイルになじみ、コンビをかっこよく楽しめます。
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ダサいと言われがちなロレックスのコンビモデルも、現在は急激に人気が高まっています。
もし手元にコンビモデルのロレックスがある場合は、買取エリートで一度査定してもらってはいかがでしょうか。
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