スイスで誕生したロレックスは、世界でもトップクラスの人気と知名度を誇る最高級ブランドの腕時計です。
中でもロレックスの王様と呼ばれる「コスモグラフ デイトナ」は特に人気が高く、「正規店に何度出向いても購入できなかった。」という人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、デイトナの人気の理由や入手困難なモデル、正規店でデイトナを購入するためのコツをご紹介します。
ロレックスのデイトナはなぜ人気が高い?
デイトナはロレックスの数あるラインナップの中でも屈指の人気モデルで、クオリティの高さとスポーティーでラグジュアリーなデザインが注目を集めています。
定価での入手が困難なモデルとしても知られていて、「正規販売店でデイトナを買いました。」という人はごく稀です。
デイトナの人気が沸騰している理由について詳しく解説していきます。
技術やデザイン性が高い
ロレックスのモデルの中でもデイトナが人気を集めている理由としては、独自のハイスペックな技術性能が挙げられます。
デイトナはロレックスの中でも唯一クロノグラフの機能を持ち、リューズのサイドにプッシュボタンが施され、ストップ・リセットが簡単にできるモデルです。
デイトナは、1963年にアメリカで開催されたレーシングイベント「デイトナ・インターナショナルスピードウェイ」にちなんでリリースされました。
デイトナという名はこのレースが行われたオーバルトラックの名前が由来です。
デイトナは2000年に完全自社生産のクロノグラフムーブメントCal.4130を開発し、ロレックスの願いであったマニュファクチュール化を実現しました。
クロノグラフ針や30分積算計、12時間積算計を蓋の裏に集結し、クロノグラフ機構のパーツ数を60%カットしました。
そのため、メンテナンスも簡易化され、伝達効率もアップ。
52時間であったパワーリザーブも72時間まで増加し、秒針をストップするハック機能も搭載されています。
まさに時代の最先端を行く技術を結集したデイトナは、ムーブメント以外にも高い耐久性や防水性、視認性を兼ね備え、実用性の高い時計としてプレミアムな価値を誇っています。
デイトナは、特徴的で洗練されたデザインも人気の理由です。
ラグジュアリーな趣に満ちたタキメーターベゼルや文字盤内に配置した3つのインダイヤルなど、スポーティでカジュアルな中にもロレックスらしい風格とラグジュアリー感を纏っています。
デイトナはデザインも豊富で、コスモグラフデイトナは様々なカラーをそろえたラインナップです。
深く輝くグリーンやフレッシュな雰囲気に満ちたホワイト、クリアでエレガントな輝きを放つアイスブルーなどがあります。
多彩なカラーが鮮やかに煌めくコスモグラフ デイトナ レインボーは、買取市場でも注目を集めている逸品です。
希少性があり資産価値が高い
デイトナが人気の理由としては、希少性の高さから資産としての価値が見込めることも挙げられます。
デイトナは複雑機構であるクロノグラフを搭載しているため、製造に携われる職人はごく限られています。
デイトナを構成している部品は100を超え、さらに生産ラインにおける工程は膨大なので大量生産は不可能なモデルです。
ロレックスの時計は、全てのラインナップでスイスクロノメーター検定協会が掲げた厳正な基準をクリアしています。
ロレックス・デイトナは世界トップの時計ブランドとして、少数生産を貫き高いクオリティを維持しているのです。
希少性の高いデイトナは、買取市場でも非常にプレミアムな価値のある逸品揃いです。
特に正規店で購入したデイトナは買取市場での評価が高く、デイトナの現行モデルであるステンレススチール素材のRef.116500LNなどは定価を大きく上回る相場で取引されています。
加えて、2020年と2021年にロレックスの価格改定が行われデイトナは定価が上がりました。
そのため買取価格も同時にアップし、資産としての価値もより一層高まっています。
ステータスの象徴になる
デイトナが人気の理由としては、ステータスの象徴になることも挙げられます。
ロレックスは少数生産を貫き、最高峰のクオリティを持つ入手困難なブランドとして知られていますが、そんなロレックスの中でも「幻の逸品」と称されるレアなモデルがデイトナです。
デイトナの年間出荷数は、ひとつのモデルにつき約2万本から3万本といわれています。
日本国内のロレックス正規店は2022年の時点で64店舗です。
中には、「ロレックスの正規店はそれほど多くはない。」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、世界規模で数えると正規店の数は膨大に膨れ上がり、結果的に1店舗あたり月間数本しかデイトナは入荷しないといわれています。
正規店でも滅多に目にすることができないほどデイトナは希少なモデルで、そのため国内ではデイトナを入手するために正規店を巡る人々が後を絶ちません。
正規店を巡る行動は通称「デイトナマラソン」といわれていることからも、デイトナの注目度の高さがうかがい知れます。
希少なモデルに憧れる人は多く、ステータスの象徴としても注目を集めているデイトナ。
誰もが持ちえない逸品を身につけることは「選ばれた存在」としての特別感と優越感を得ることができ、さらに所有欲を満たすことができます。
ロレックスのデイトナで特に入手が難しいモデル
ロレックス・デイトナは様々なデザインとカラーバリエーションがあります。
「デイトナといったらスポーツモデルではないの?」と思っている人がいるかもしれません。
しかし、デイトナはパヴェダイヤが施されたモデルなど、フォーマルなシーンで活用できるラグジュアリーなデザインも豊富にそろっています。
多彩なラインナップがあるデイトナですが、中でも特に入手困難な人気モデルを今から紹介していきます。
デイトナRef.116500LN
デイトナの中でも入手困難なモデルとして知られているRef.116500LNは、2016年にリリースされたデイトナの最新モデルです。
ホワイトの文字盤に映えるブラックのベゼルと3つのインダイヤルのコントラストが印象に残ります。
Ref.116500LN最大の特徴はタキメーターベゼルです。
「レースドライバーが使用する究極の計時ツール」をコンセプトとして作られたモデルで、最大時速では400マイルの測定を可能としています。
1965年モデルを彷彿するブラック プレキシガラス製ベゼルインサートはクラシカルな印象を纏い、立体感のある輝きを放つオイスターブレスレットと共にエレガンスさを際立たせている点も注目です。
洗練されたデザインと高機能を兼ね備えたRef.116500LNは、デイトナの中で最も人気を集めています。
中古価格は一時400~500万円を超えるほど高くなっていました。入手困難な状態は今後さらに高まるであろうと予想されている逸品です。
デイトナRef.116506A
デイトナの中で入手困難なモデルの一つには、Ref.116506Aもあります。
当モデルは2014年にデイトナ50周年のアニバーサリーを祝してリリースされたモデルで、ロレックスのプラチナモデルのみに使用が許可されているクリアに煌めくアイスブルーの文字盤が特徴です。
神秘的で気品に満ちたアイスブルーの輝きは、プラチナのケースと文字盤を彩る11バゲットカットのダイヤモンドがラグジュアリー感とエレガンスをプラス。
ふんだんに用いた高級素材と爽やかな美しさを放つアイスブルーのカラーが人気を集めています。
買取市場では、定価800万円に対して安くても1500万円を超える価格で取り引きされています。
定価を下回ることがないとされる人気のモデルです。
デイトナRef.116520
Ref.116520も入手困難なモデルとして挙げられます。
2000~2016年までリリースされていたモデルで、完全自社生産のクロノグラフムーブメントであるCal.4130を初めて搭載し、デイトナでも記念すべきモデルとして有名です。
高級感と重厚感ある趣を携えたブラック、洗練された爽やかさを纏うホワイトの2つのカラーがあり、どちらも同じように人気を集めています。
中古価格は一時、280万円を超えるほどプレミアムな値段で取引されていました。
Ref.116520の中でも特に人気が高いのは、2004年頃までに販売されていたホワイト文字盤のラインナップです。
経年劣化によりホワイトの文字盤がクリーム色に変化するという珍しいラインナップで、価格の高騰が特に顕著となっています。
ロレックス正規店でデイトナを定価購入するコツ6選
ロレックス正規店でデイトナを定価購入するのは困難です。
しかし、あらかじめ購入するコツを知っておけば、定価で入手できる可能性があります。
今からお伝えする6つのコツを覚えて、幻のロレックス・デイトナを定価で購入するためにチャレンジしてみてください。
とにかく諦めずに通う
デイトナを定価で購入するためには、ロレックスの正規店にとにかく諦めずに通うことが大切です。
デイトナの正確な流通量は公開されていませんが、正規店1店舗当たり月に約2~3本程度入荷するといわれています。
ロレックスは入荷時期も公開しておらず、いつ正規店のショーケースに陳列されるか分かりません。
そのため、入荷時期を逃さないために正規店に通い詰める「デイトナランナー」と呼ばれる愛好者も少なくありません。
デイトナは需要と供給が釣り合わず、常に需要過多の状況が継続しています。
わずかな入荷本数に多くの購入希望者が来店するため、短期間で購入できる可能性はかなり低いといえるでしょう。
デイトナランナーの中には、1年以上かけて数百回ほど正規店に通っても購入できない人もいます。
毎日通ったデイトナランナーでも実際に入手するまでに3か月~半年ほどかかるのが一般的だといわれています。
デイトナを定価で入手するためには、すぐに諦めずに繰り返し正規店へ通い続けることが重要です。
希望のモデルを明確に伝える
デイトナ購入のコツとしては、希望のモデルを明確に販売店側に伝えることが大切です。
ロレックスの正規店は転売防止対策に力を入れていて、購入制限を実施したり購入の際には保護シールを剥がしたりしています。
具体的には、「デイトナなら何でも良いからありますか?」「ロレックスのスポーツモデルはありますか?」というような購入の仕方はあまりおすすめできません。
「転売している業者かもしれない」と思われるような買い方をすると、仮に在庫があったとしても販売してもらえない可能性があります。
そのため、「デイトナのアイスブルー文字盤のモデルはありますか?」のように具体的な特徴を伝えて購入することが大切です。
できればRef.Ref.116506Aのように型番まで伝えるのがベストですが、モデルに感じた魅力や欲しい理由などを話して、販売店側に購入したいという熱意を伝えるだけでも十分です。
店舗ごとの特徴を把握する
デイトナを購入するコツとしては、ロレックス正規販売店の特徴を把握することも大切です。
デイトナを購入するためにいくつかの店舗を回るとき、まずそれぞれの店舗で働いているスタッフに声をかけてみましょう。
ロレックスが販売されるまでのルートは、まずスイスのロレックス本店から日本ロレックスに渡り、その後に特約店へと流通します。
日本の主なロレックス特約店は、「ホッタ」「日新堂」「栄光(グロリアス)」「東邦(フタバ)」「福田」の5つです。それぞれの特約店ごとに抱えている在庫の量が違い、新規顧客と既存顧客の優遇度も異なるため、「特約店ならどこも同じ」というわけではないことを知っておきましょう。
正規販売店はいずれかの特約店に所属しているので、デイトナマラソンを行う際にスタッフにヒアリングしてみるものおすすめです。
店舗の個性を知ることで、デイトナの購入確率もグッとアップしてきます。
身だしなみを整える
身だしなみを整えて店舗に出向くこともデイトナを購入するコツの一つです。
ハイブランドの象徴であるロレックスは、安いモデルであっても購入するには数十万円は必要です。
ラグジュアリーなロレックスの雰囲気にふさわしい身だしなみを心掛けて店舗に出向きましょう。
ただし、極端にきちんとした格好やハイブランドの服・スーツなどで出向かなければいけないというわけではありません。
清潔感のある身だしなみであれば問題ないので、こだわり過ぎないことも大切です。
避けたいのは、カジュアル過ぎるTシャツや短パンなどの服装、ラフ過ぎる言動です。
「ロレックスを愛好する人とは思われない」と判断されると、転売目的の業者と誤解を受けてしまいます。
デイトナが入荷したときに来店しても警戒して販売してもらえないかもしれないので、常日頃から店を訪ねるときは身だしなみを整えておくことが大切です。
入手難易度の低いロレックスを購入する
デイトナを購入する場合、あらかじめ入手難易度の低いロレックスを購入しておくこともおすすめです。
ロレックスのポリシーは、心からロレックスを愛し長く活用するオーナーに使ってもらうことです。
特に入手困難な人気モデルの場合、できる限り転売している業者ではなく、本当に欲しがっている人に販売したいと思っています。
あらかじめ入手しやすいロレックスを身に着けておくと、店舗側から「ロレックス愛好家である」と判断される可能性が高いです。
転売屋ではなく自分が使うためにデイトナが欲しいということをアピールするためにも、事前に購入しやすいロレックスを身に着けて店舗へ行くと良いでしょう。
ただし、ロレックスの一部のスポーツモデルを購入した場合は、購入制限がかかる可能性があります。
購入制限は5年間で、その期間内はデイトナを買うことができないので注意が必要です。
「他に欲しいロレックスがない」という人は、ロレックスのレンタルサービスを利用する方法もあります。
閉店間際や混雑する時間帯は避ける
閉店間際や混雑する時間帯を避けて来店することも、デイトナを購入するコツの一つです。
デイトナを購入するときは、購入履歴のチェックや本人確認など様々な手続きが必要で、購入するまでに1時間程度かかります。
そのため、閉店間際ではデイトナの在庫があった場合でも、手続きの時間を考慮して販売してもらえない可能性があります。
また、休日や店内が混雑しやすい時間帯は、スタッフが多忙なので対応してもらえないかもしれません。
各店舗を回る際には忙しそうな時間帯をチェックしておき、次回から避けて来店するようにしましょう。
どうしても正規店でデイトナを購入できない場合の対処法
どうしても正規店でデイトナを購入できない場合は、並行輸入店やブランド品の中古販売店で購入することもできます。
並行輸入店とは、独自で海外からの輸入ルートを開拓し、日本ロレックスや特約店を介さずに販売している店舗のことです。
並行輸入店は定価よりも高額で販売していることも多いですが、その分正規代理店よりも入手しやすくなっています。
ただし、並行輸入店は個別のルートで輸入した製品を取り扱っているため、正規店のように本物ではない場合があります。
並行輸入店は店舗によって価格や信頼度が大きく異なるので、利用する際には十分に比較検討することが大切です。
デイトナは、フリマアプリやオークションサイトなどで購入するのはできるだけ避けた方が良いでしょう。
個人間で取引するにはデイトナのような高額な商品はリスクが高いです。
リーズナブルな価格設定をしているケースもありますが、トラブルになったときの損害も考えておくことが大切です。
デイトナの購入資金を調達する方法
デイトナを購入する場合、定価では160万円以上かかります。
並行輸入品や中古品では200万円を超えることも少なくないので、購入前にはまとまった資金が必要です。
もし他のロレックスやブランド品を持っているなら、買取専門店などに売却してデイトナの購入資金を調達するのもおすすめです。
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