金買取の被害件数は年々増加しています。特に買取方法が多様化した現代は店舗買取だけでなく郵送や宅配買取・出張買取など種類が多く、買取に慣れていない人が被害に合いやすくなってしまっているのです。「私は買取の被害なんて大丈夫!」と思っている人に限って、なにか大きなトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。金の買取で被害に合わないためにはどうしたらいいのでしょうか。
金の買取で被害は増えている
金の買取被害といっても昔のようなシンプルなものではなく新たな手法を用いて、犯罪を行う人が増えています。実際に国民生活センターには金の買取被害にあった人たちから日々相談を受ける場所でもあるのですが、2008年には100件もなかった金などの貴金属の買取被害が、今や2000件~3000件もの被害が出ており、急激に増加しています。
相談をしている頃には被害にあっていることになりますし、なかにはそこから金を取り戻せる人もいればそのまま泣き寝入りをしなければいけないケースもあります。金の買取被害にあったのを誰にも相談できない人もいるので、実際にはもっと多い件数になるのかもしれません。実際に金の買取被害に合っているのはほぼ高齢者だといいます。
1人で生活している独居の方や、資産は持っているけど親族が近くに住んでおらず認知症などを患っている人が狙われます。若い人だとインターネットなどを使い、金の相場を瞬時に出すこともできるのですが高齢者になるとインターネットも使えない人が多いので、金の相場すらも騙されてしまうのです。
金の買取被害に合わない為のポイント
金の買い取り被害に合わない為にはいくつかポイントがあります。金をたくさん持っていて詐欺被害を見抜けるか不安…そんな人にこそ覚えておいて欲しいポイントです。
定期的な家族の訪問
買取詐欺被害の多い高齢者が巻き込まれてしまわないようにするには、家族がこまめに家に遊びに来るなど様子を見ることが大切です。家族が遠方に住んでいる場合は、近所の人との交流を持つようにして、なんでも1人で判断しないようにしましょう。また、電話などで買取詐欺を防止する場合は、留守番電話を設定しておくのが効果的です。留守電につながれば証拠が残ってしまうので、詐欺を防ぐことに繋がりますし電話に出る前に相手が誰か考える余裕もあります。自宅の電話はできるだけ留守番電話にしておきましょう。
金などの貴金属の詐欺がいることを知る
貴金属を狙った詐欺があることを知っておきましょう。急な押しかけや強引な買取、不用品回収という名目で家に上がり込んで買取を行うなどどこに詐欺がいるかはわかりません。金の詐欺被害はどんな場合があるのか、また金を持っていることを安易にまわりに話してしまわないように注意しましょう。狙われる原因を自ら作り出していることになります。本当のお金持ちは身なりを派手にしないともいいますし、金は隠して置くことが大切です。
怪しい買取業者を見抜く
自宅に訪問してきた買取業者がいて名刺を提示されてもすぐには信用しないでください。優良な買取業者は必ず事務所を構えている場合が多いのですが、「所在不明」や「固定電話」などがない、買取業者も存在します。買取をする場合は「古物商」の許可が必要ですがそういった許可を取っていない場合もあります。怪しい買取業者を見抜ける目を持ちましょう。
金の買取被害はけっして他人事ではありません。それだけ価値のあるものだからこそ狙われてしまうのですが、買取詐欺などは被害にあっても取り返せない場合も多いので自分の金は自分で守るつもりで被害に合わないように注意しましょう。金の買取被害が増えているのを忘れないでくださいね。