高級腕時計の代名詞として知られるロレックスですが、嗜好品としてはもちろん投資対象としても人気があります。
なぜ、投資対象としてロレックスが人気なのか、もしかしたら自分が持っているロレックスも高く売れるのではないかなど、気になっている人もいるかもしれません。
本記事では、ロレックスの資産価値が高い理由や、特に価値が高いモデル、具体的な売り方や資産価値を高く保つポイントなどを解説していきます。
高騰を続けるロレックスの価格
一般的な商品は頻繁に定価が変動することはありませんが、ロレックスは毎年のように価格改定が行われています。
ロレックスの人気モデルデイトナを例に挙げると、2016年に発売された「Ref.116500LN」は当初定価約127万円で販売されていましたが、2019年には約131万円に改定されています。
2020年には約139万円、2021年には約146万円と、毎年数万円程度値上がりしているのです。
これはデイトナだけではなく、ロレックスが販売している他のモデルも右肩上がりに定価が値上がりしています。
中古品の価格は定価に大きく左右されます。基本的には定価が高い商品であればあるほど、中古市場での価格も高くなる傾向があります。
ロレックスの時計は新品、中古関わらず価格が高騰しているため、資産価値が高まっているというわけです。
リーマンショックが起こった時などに値下げされたこともありますが、あくまで一時的な現象ですぐに価値は元の水準に戻ります。
ロレックスのように、頻繁に定価が値上がりするような商品はあまりありません。
強気な定価改定ができるのは、世界中から圧倒的な支持を得ているからです。
定価が上がったとしても需要が減らない、人気のブランドでなければできないことです。
ロレックスの資産価値が高い理由
ロレックスは圧倒的な需要があるため、資産価値が高くなっていると説明しましたが、なぜそこまで需要が高いのでしょうか。
ここからは、ロレックスの需要が高い理由について詳しく解説していきます。
世界中に愛好家が存在する
「モルガン・スタンレー」というアメリカの大手金融グループが、2021年に腕時計ブランドの売上調査を行った時のデータを見ると、ロレックスの市場占有率は28.8%となっています。
カルティエやオメガ、オーデマピゲなど世界中には数々の腕時計ブランドがありますが、ロレックスはたった1社で市場の3分の1近くを占める売上を誇っているのです。
2位のカルティエの市場占有率は6.9%となっているため、4倍以上の差をつけていることになります。
これを見れば、ロレックスがどれだけ多くのファンを持つブランドかが分かるでしょう。
世界中に愛好家が存在するロレックスは、ブランドの価値の高さやステータス性を多くのファンに認められているため、時代に左右されることなく安定した需要が維持されています。
実用性と耐久性が高い
ロレックスは高い技術力を誇るブランドで、デイトジャストやパーペチュアル、オイスターケースを最初に発明したことでも知られています。
パーペチュアルは、ロレックスの三大発明の1つともいわれている、完全防水に欠かせない機能です。
オイスターケースやパーペチュアルなどの技術を用いて、完全防水の腕時計を生み出したことで、ロレックスの技術力の高さが世界中に広まりました。
高精度クロノメーターもロレックスの魅力の1つです。
ロレックスは、クロノメーター検定協会の検定基準を上回る、厳格な独自基準を持っています。
それをクリアした高精度クロノメーターを多くのモデルに搭載することで、完成度の高い腕時計を作り上げています。
機能性に優れているのはもちろん、パーツごとの品質が高く、長期保証やメンテンナスなどもしっかりしているため、一生モノとして使える腕時計です。
実用性や機能性、耐久性すべての面において高品質なロレックスの腕時計は、時計そのものの価値が高く認められています。
需要に供給が追い付いていない
ロレックスの腕時計は、時計としての使用目的だけではなく、嗜好品や投資対象としても人気があるため世界中から高い需要があります。
しかし、その需要に供給が追いついていません。1つ1つ職人の手作業で作られているため生産に時間がかかる、生産量を絞っているなどの理由があるからです。
また、モデルごとに販売期間が決まっているため、生産が終了してしまったモデルは手に入らなくなります。
流通数が少ないロレックスの腕時計は、プレミア価格で取引されることが多く、中古品に定価以上の価格がつけられることも珍しくありません。
特に2021年はコロナ禍の影響を受け価格が急騰しました。
工場がストップして生産量が減少してしまった、投資目的で購入する人が多くなったなどの理由で、需要が増したからです。
多くの需要があるにも関わらず供給が少ないロレックスの腕時計は、希少性の高さから資産価値も高くなっています。
流動性に優れている
流動性に優れているというのも、ロレックスの資産価値を高めている理由です。
資産運用目的で購入されることが多いロレックスですが、投資家は「収益性」や「安全性」、「流動性」を重視して投資対象を選びます。
資産運用というと不動産などを思い浮かべるかもしれませんが、商品が高額、持ち運びが難しい、売買の手続きが複雑といったデメリットがあります。
そういった商品は好きな時にすぐに売れない、買い手が見つかりにくいなどの理由から、簡単に手を出せないという人が多いです。
その点ロレックスの腕時計は小型な上に、いつでも好きな時に売ることができるため、換金しやすいアイテムです。
また、維持管理にコストがあまりかからないというのも、資産運用目的でロレックスを購入する大きなメリットでしょう。
不動産は状態を維持するために、定期的なメンテナンスやリフォームなどの大掛かりな工事が必要になります。
腕時計であれば、定期的にメンテナンスをしてもそれほど費用はかかりません。
不動産などに比べると、資産として扱いやすいという理由から、ロレックスの腕時計は需要が高くなっています。
購入制限の実施
ロレックスは手に入りにくい腕時計としても知られています。
ファンが多く、1人で一度に何本も購入されるケースが少なくありませんでした。
そこで問題になったのが、転売目的でロレックスを購入する人達です。
希少価値が高くプレミア価格が付きやすいロレックスは、転売されるケースが少なくありません。
転売を防ぎ、本当にロレックスのことが好きなファンの人達にしっかりと商品が行き渡るように、正規販売店で購入制限を始めるようになったのです。
2019年11月から一部のモデルの購入制限が始まったことで、特定モデルを購入すると同じシリーズは5年間購入できない、他の人気モデルは1年間購入不可などのルールができました。
購入制限は徹底しており、購入時には顔写真付きの身分証明証を提示する必要があります。
購入者情報は正規販売店同士で共有されるため、店舗を変えて同モデルを購入するといったことはできません。
転売を防ぐ苦肉の策でしたが、自由に自分が好きなモデルを購入することができなくなり、市場では一部人気モデルの高騰が進んでいます。
これによって、ロレックスの資産価値はさらに高まったというわけです。
資産価値が高いロレックスのモデル4選
資産価値が高いロレックスですが、モデルによって差があります。
ここからは、ロレックスの中でも特に資産価値が高いモデルを4つ紹介します。
デイトナ
ロレックスは様々なモデルの腕時計を販売していますが、その中で唯一クロノグラフを搭載しているレーシングウォッチがデイトナです。
ロレックスの中でもトップクラスの人気があり、ブランドを代表するモデルとして知られています。
人気モデルということで新品を手に入れるのが難しく、正規販売店であってもなかなかお目にかかれません。
デイトナを欲しがっている人達の間では、「デイトナマラソン」という言葉がよく使われています。
これは、なかなか手に入らないデイトナを求めて、色々な店舗を巡る人達のことをマラソンランナーに例えて生まれた言葉です。
正規販売店に何度通っても手に入らないデイトナは、非常に希少価値が高く価格は年々右肩上がりを続けています。
デイトナであれば、過去に販売されたどの型番よりも高い資産価値が期待できるでしょう。
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サブマリーナー
サブマリーナーは、ロレックスの三大発明の一つ、オイスターケースの防水性を追求して開発されたダイバーズウォッチの代表格モデルです。
デイトナに次ぐ人気を誇る、ロレックスの代表モデルでもあります。
特に生産が終了してしまった「Ref.5512」や「Ref.16610LV」は、もう新品が手に入らないということで資産価値が高いモデルです。
現行モデルの「Ref.116610LV」も、生産が終了してしまったモデルに負けない程の人気があり、中古市場では定価を大幅に超える高値で取引されています。
サブマリーナーの中には、英国軍の依頼で開発された「軍サブ」や文字盤6時方向に印字された「SUBMARINER」の文字が赤い「赤サブ」などの、レアモデルがあります。
レアモデルは流通数が少なく中古市場でも高値で取引されるため、資産価値が非常に高いです。
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GMTマスター
GMTマスターは、鮮やかなツートンカラーのベゼルが特徴のパイロットウォッチです。
24時間針とベゼルを組み合わせることで、異なる場所の時刻を確認できる仕組みになっており、機能性の高さからパイロットウォッチ好きの人達の間で人気があります。
GMTマスターは1955年に登場して以来、何度かデザインの変更や機能の追加などが行われてきましたが、2007年のモデルチェンジで人気が急上昇しました。
それにつられて、旧型モデルも価格が高騰しています。GMTマスターといえば赤と青のベゼルが特徴ですが、一時モデルチェンジによって黒茶や青黒のベゼルに変わりました。
現行モデルの「Ref.126710BLRO」は赤青のベゼルが復刻し、さらにジュビリーブレスレットを採用したことでより高級感溢れるモデルに生まれ変わりました。
昔からのGMTマスターファンも納得する仕上がりの現行モデルは、特に人気が高いです。
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デイトジャスト
デイトジャストは、ロレックスの中でもラグジュアリーなモデルということで人気があります。
ジュビリーブレスレットやフルーテッドベゼルが特徴的で、ジャケットやシャツなどフォーマルなスタイルにもよく合うドレスモデルです。
入手困難な型番も多くあり、年々需要が高まっています。
ロレックスの中ではスポーツモデルの価格が高騰しやすいですが、需要が高まり入手しにくくなったということでデイトジャストの資産価値も高くなっています。
デイトジャストは、モデルによって文字盤のデザインや使われている素材が変わり、ラインナップは数百種類にも及びます。
バリエーションが豊富で年齢や性別、シーンを問わず使える多様さも人気の理由です。
デイトジャストの中でも、流通量が限られている「Ref.126334」や、スポーツモデルに見た目が似ている「Ref.126300」などの価格が高騰しています。
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ロレックスの資産価値を高めるコツ
資産価値が高いロレックスですが、同じモデルであっても商品の保存状態によって価値が変わります。
新品の状態に近いもののほうが価値が高くなるため、中古品として売る場合にはなるべく購入時の状態に近づけて査定に出すことが大切です。
付属していたカバーや保護シールなどは、捨てずに保管しておくようにしましょう。
ただし、正規販売店で購入した場合、カバーを回収されたり保護シールを剥がされたりしてしまうことがあります。
これは、転売を防ぐための処置です。
その場合はどうしようもないため、説明書などの付属品や外箱など、手元に残せるものを保管しておきましょう。
特にシリアルナンバーが記載されている保証書は、買取価格に大きく影響するため捨てるのは厳禁です。
付属品だけではなく、本体の状態も資産価値を決める重要なポイントになります。
本体が汚れていると査定員の印象が悪くなり、買取価格が下がる可能性があるので、綺麗に掃除しておいたほうがよいでしょう。
ただし、中古市場ではノンポリッシュ個体のほうが人気があります。クリーニングや修理は必要最低限にしておきましょう。
ロレックスは輸入品ということで、為替の影響で価格が変動します。
円安のタイミングで買取に出すほうが高く売れるため、いつ売却すべきかタイミングを見極めることが大切です。
ロレックスを売却する方法
ロレックスを売却する方法は、主に個人間売買サイトで売却する方法と、ブランド品の買取業者に売却する方法の2パターンあります。
ここからは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
個人間売買サイトで売却する
フリマアプリやオークションサイトなど、個人間で手軽に商品を売買できるサービスやサイトが増えているので、それを利用するのも1つの方法です。
所有しているロレックスをフリマアプリなどに出品し、購入希望者を見つければ売却できます。
色々なサービスがありますが、出品手数料は無料で、商品が購入された時に決められた割合の手数料を払うというスタイルが一般的です。
フリマアプリは販売額を自分で決めることができるため、希望額以下で購入されてしまう心配がありません。
オークションサイトは、出品者が最低額を決めておき、後は購入者が価格を上げていくという仕組みになっています。
そのため、需要が高いレアモデルであれば、思わぬ高値で落札される可能性があります。
しかし、フリマアプリやオークションサイトは、出品したからといって必ず売却できるわけではありません。
購入者が見つからず、何ヶ月も売れないというケースは珍しくないので、すぐに売りたい場合には注意が必要です。
また、出品手続きはもちろん、配送手続きなどもすべて自分で行わなければなりません。
商品の出品に慣れていない人は、手続きに手間取ってしまうこともあるでしょう。
購入者とトラブルになりやすいというのもデメリットです。
購入者と急に連絡が取れなくなる、お金がなかなか振り込まれない、こういったトラブルが増えています。
個人間の売買はメリットだけではなくデメリットが多い方法なので、フリマアプリやオークションサイトを利用する時は注意してください。
ブランド品の買取業者に売却する
ロレックスを売りたいと考えている人によく利用されているのが、ブランド品の買取業者です。
中古品の買取を行っている店舗にロレックスを持ち込み、査定額に納得すればその場で簡単に売却することができます。
自分が売りたいタイミングで売却できる、プロの査定員が正しい価値で買取してくれる、その場ですぐ現金化できるなどのメリットがあります。
ただし、買取業者にはそれぞれ得意分野があります。
腕時計の価値を正しく鑑定できない買取業者に持ち込むと、相場以下の安い価格で買い叩かれてしまうことがあるので、ロレックスの買取に強い専門業者を選ぶことがポイントです。
ロレックスをどこに売ろうか迷った時は、「買取エリート」がおすすめです。買取エリートはブランド品の買取専門店で、ロレックスの取引実績も多いので安心して任せることができます。
常駐している経験豊富な査定士が、市場の動向や商品の状態など色々な面を見て価値を正しく判断してくれます。
自社メンテンナスが可能というのも、買取エリートの魅力です。
付属品が欠けているロレックスや、状態が悪いロレックスは自社でメンテナンスをしてから再販売するため、高価買取できる場合があります。
様々なエリアに店舗を展開していますが、店舗が身近にないという人向けに出張買取や宅配買取のサービスも用意しています。
査定料や送料などは無料となっているため、とりあえず査定だけしてもらいたい時にも気軽に利用できます。
資産価値の高いロレックスを眠らせておくのはもったいない!
ロレックスは嗜好品としても投資対象としても高い需要を持つブランドです。
資産価値が非常に高いため、売れば思っている以上の価格がつくかもしれません。
そんなロレックスを、使わずに眠らせたままにしておくのはもったいないです。
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