ロレックスのディープシーは2022年に新リファレンスが発表され、旧モデルが生産終了となりました。
中古市場ではロレックスの生産終了したモデルが高騰する傾向があるため、これから購入しようとしている人や売却を検討しているオーナーは、相場が気になっているのではないでしょうか。
本記事ではロレックスの人気モデル「ディープシー」の特徴を踏まえ、生産終了モデルの買取相場や売却時の注意点などを解説します。
ロレックス「ディープシー」の3つの特徴
2022年に新リファレンスが発表されたディープシーですが、まずはおさらいとしてディープシーがどのようなモデルなのか、3つの特徴について解説していきます。
防水性能を高めるヘリウムエスケープバルブ
ディープシーの特徴的なポイントの1つが、防水性能を高めるために搭載されているヘリウムエスケープバルブです。
100m以上の深度の海に潜る時、安全に長時間潜水するために飽和潜水というものが行われます。
その際に腕時計をつけていると、圧力調整の過程で時計のケース内にヘリウムガスが入り込んで故障してしまうことがあります。
潜水する時は時間調整が重要になるため、万が一腕時計が壊れてしまうと命に関わります。
それを防ぐために開発されたのが、エスケープバルブです。
エスケープバルブは時計の中に入り込んだヘリウムガスを自動的に排出することができるため、安全に潜水を行えるようになります。
ロレックスが開発したエスケープバルブが搭載されているモデルは、深海でも正確に時間を測れるということで人気となりました。
ディープシーには、このヘリウムエスケープバルブが標準搭載されています。
3,900mもの深海でも故障せず、正確に時間を測ることができる高い防水性能によって、ディープシーはロレックスを代表する人気モデルとなったのです。
リングロックシステムの搭載
ロレックスは数々のモデルを発表していますが、その中でもディープシーは唯一リングロックシステムが搭載されているモデルということで人気があります。
リングロックシステムというのは、ロレックスが開発し、特許を取得した三重構造のケースです。
水深3,900mでの防水を可能にした特殊な構造で、厚さ5mmのドーム型風防ガラス、チタン合金製の裏蓋、窒素合金製のステンレススチールリングを採用しています。
水深が深くなればなるほど水圧が大きくなりますが、リングロックシステムを搭載したディープシーは3tにも及ぶ水圧に耐えることが可能で、人間が物理的に耐えられる深さの100倍以上の潜水に対応しています。
重厚感のある大きなケースサイズ
重厚感のある大きなケースサイズも、ディープシーの特徴です。
3tにも及ぶ水圧に耐えられるリングロックシステムを採用した頑丈なディープシーは、数あるロレックスのモデルの中でも最大のケース径となっています。
シードゥエラーの後継機として2008年に登場した初代のディープシー(Ref.116660)は、ケース径44mm、厚さ18.1mm、重量220gにもなります。
ロレックスが販売しているスポーツモデルの中でも圧倒的な存在感や迫力があるディープシーは、装着した時の満足感が人気を集めています。
生産終了したロレックス「ディープシー」の買取相場
2022年にディープシーの最新リファレンスRef.136660が発表されましたが、それによって過去のモデルが生産終了となりました。
買い替えなどを理由に、これまで使っていたディープシーを売却しようと考えている人もいるでしょう。
その時に気になるのが、どの程度の価格で売れるのかということではないでしょうか。
ここからは、生産が終了してしまったディープシーの2つのモデルについて、特徴と買取相場を解説していきます。
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ディープシーRef.116660
シードゥエラーの上位機種として、2008~2018年に発売されたのがRef.116660です。
ディープシーの初代モデルとして登場したRef.116660は、当初ブラックの文字盤のみ販売されていました。
しかし、2014年に深海を思わせるような美しいグラデーションのDブルーが登場して、大人気となりました。
2012年にマリアナ海溝の最深部、チャレンジャー海淵に辿り着いたジェームズ・キャメロン氏の偉業を讃える、特別な文字盤が採用されたことでも知られています。
生産終了してから年数が経っていることもあり相場は比較的落ち着いていますが、最新の買取価格相場は【ロレックス シードゥエラー ディープシー 116660 黒文字盤 買取価格相場はコチラ】となっています。
Ref.116660の定価は約124万円なので、十分高い買取相場と言えるでしょう。
同じRef.116660でも、Dブルー文字盤のモデルはさらに高い買取相場となっています。
カラーの美しさや生産数の少なさから人気になっているDブルー文字盤のRef.116660は、最新の買取価格相場が【ロレックス シードゥエラー ディープシー 116660 Dブルー 買取価格相場はコチラ】です。
定価は約127万円なので、定価より高いプレミア価格がつけられているということになります。
ディープシーRef.126660
ディープシーの2代目モデルに当たるのが、Ref.126660です。2018~2022年まで販売されていたモデルで、ディープシー生誕10周年の節目にリリースされました。
まだ生産終了から間もないということで相場が特に高騰しているモデルです。
旧モデルと見た目に大きな違いはありませんが、ムーブメントがCal.3235へ改良されています。
Cal.3235は2015年に完成したムーブメントで、14個もの特許を取得しています。
特殊な加工を施すことで、エネルギー効率が良くなりパワーリザーブが70時間にも延びています。
旧モデルと同じように、Ref.126660にもブラック文字盤とDブルー文字盤の2種類あります。
ブラック文字盤の最新買取価格相場は【ロレックス シードゥエラー ディープシー 126660 黒文字盤 買取価格相場はコチラ】です。
定価が約133万円なので、プレミア価格がついているということになります。
Dブルー文字盤に関しても、定価が約136万円だったものが最新の買取価格相場ではコチラの【ロレックス シードゥエラー ディープシー 126660 Dブルー 買取価格相場はコチラ】となっており、プレミア化しています。
生産終了したロレックス「ディープシー」が高騰する理由
腕時計に限らず、中古商品というのは一般的に発売から年月が経てば経つほど、買取価格が下がっていきます。
しかし、ロレックスは別です。
世界的に知名度や人気が高く、生産終了したモデルであっても一定の需要があるため、古いモデルでも価格が高騰することが珍しくありません。
生産終了モデルが基本的に再販されないというのも、ロレックスが高騰しやすい理由の1つです。
供給量が増えず、手に入れたい場合は中古で購入する必要があるということで、なかなか価格が下がりません。
特に状態が良いロレックスは、高い価格で取引されるケースが多いです。
年月が経つと個数や状態の良い個体が少なくなり、希少価値が高まることで買取相場が高騰します。
ロレックスは投資目的で購入されることも多いです。
安定した需要があり資産価値が高いロレックスは、投資家の間でも注目されているアイテムです。
また、ブランド全体が高騰しているため、今後も高価買取が期待できるでしょう。
ロレックス「ディープシー」を売却する際の注意点
ここまで述べてきたとおり、ディープシーはロレックスの中でも人気が高いモデルで、生産終了モデルであっても希少価値の高さから価格が高騰しています。
ロレックスの買取を行っている店舗に持ち込めば、高価買取も十分期待できるでしょう。
しかし、ディープシーを高く売るためにはいくつか注意すべきポイントがあります。
では、どのような点に注意して売却すればよいのか詳しく見ていきましょう。
時期によって買取相場が変わる
まず注意しておきたいのが、ロレックスの買取価格は売却のタイミングによって変動する場合があるということです。
ロレックスは、1年の中でも特に需要が高まる時期があります。
中古市場で需要が高い時期は、買取店が在庫を増やすために高価買取を行う場合が多いです。
そのため、他の時期に比べると高く売れやすくなります。
例えば、6月や12月頃などボーナスの時期は需要が高くなりやすいです。
ボーナス時期は経済的に余裕ができ、高級腕時計ブランドのロレックスを購入する人が増えます。
また、新年度もロレックスの需要が高まりやすい時期です。
進学や就職、昇進などの記念にロレックスを購入する人が多くいるため、中古市場での需要が高まり高価買取が期待できます。
ロレックスに限ったことではないですが、中古商品というのは基本的に新品価格が上がると中古価格も比例して相場が上がります。
そのため、定価の改定が行われ価格が上がった時は、中古の買取価格も高くなる傾向があります。
円安のタイミングを狙って売却するのもよいでしょう。
円安になると海外製品の価格が高騰します。
ロレックスは海外のブランドなので、円安になると商品を仕入れる時の価格が上がり、日本国内での販売価格も高くなるのです。
為替相場をチェックして、円安になるタイミングでディープシーを売却するというのも高く売るためのポイントになります。
付属品が欠品していると買取価格が下がる
中古商品の買取価格は、付属品の有無でも大きく変わってきます。
特にロレックスなどの高級ブランド品は、付属品の需要も高いため付属品が欠品していると買取価格が下がってしまう可能性があります。
少しでも高く売却したい場合は、保存している付属品をすべて揃えて買取に出すようにしましょう。
ロレックスの場合は箱や取扱説明書、クロノメータータグ、ギャランティカードなど様々な付属品があります。
特に重要になるのがギャランティカードです。ギャランティカードは、本物かどうかを証明するためのものなので、欠品していると50万円も減額されるケースがあります。
ロレックスのギャランティカードは、不正利用などのトラブルを防ぐために再発行は行っていません。
売却する時のことを考えて、失くさないように大切に保管しておくようにしてください。
売り方によっては税金がかかる
売り方によっては、税金がかかってしまうこともあるので注意が必要です。
投資などを行った場合に一定の利益が出ると課税対象となります。
ロレックスは生活用動産に分類されるため、普通に買取に出す場合には購入時より高く売れて利益が出たとしても税金はかかりません。
しかし、定期的に購入と売却を繰り返している場合は別です。
何度も購入したロレックスを売却し利益を得ていると、事業と見なされて課税対象となります。
また、ロレックスの中でも貴金属や宝石があしらわれたラグジュアリーモデルは、資産価値が高く課税対象になるケースがあるため、売却する場合には注意が必要です。
偽物を売却すると犯罪になる
ロレックスは人気が高く、価値も高いということで精巧な偽物が数多く流通しています。
正規販売店で購入したものであれば心配ありませんが、個人売買や非正規販売店などで購入した場合、偽物をつかまされてしまう可能性があるので注意してください。
万が一偽物のロレックスを購入してしまった場合、それを売却すると犯罪に問われてしまうかもしれません。
しっかりとした鑑定士がいる買取店にお願いすれば、買取前に偽物かどうか鑑定してくれるので、間違って偽物を売ってしまう心配はないでしょう。
しかし、フリマアプリなどを利用して個人売買すると、知らず知らずの内にロレックスの偽物を売ってしまうことがあります。
相手が偽物だと気づき、警察などに相談してトラブルに発展してしまうケースもあるので要注意です。
ロレックスを正しく鑑定できる買取店を選ぶ
ロレックスは、どこの買取店に売却するかで買取価格が大きく変わってきます。
状態やモデルごとに市場価値が異なり、適正な価格を見極めるのが難しいためです。
高級ブランド腕時計の買取に慣れていない店、専門の鑑定士がいない店などに依頼すると、不当に安く買い取られてしまうかもしれません。
ロレックスは高価な腕時計で、数十万~数百万円で取引されることも珍しくないため、依頼する買取店を間違えると大損してしまう可能性があります。
価値をしっかり判断してくれる、ロレックスに詳しい買取店を選ぶことが重要です。
安心してロレックスを売却したいのであれば、「買取エリート」に依頼するとよいでしょう。
ロレックスの買取実績が豊富にあり、専門の鑑定士も在籍しています。
査定に出したロレックスの買取価格は、鑑定士が状態や市場価値を調査した上で決めてくれるので、適正な買取価格が期待できます。
買取価格アップの交渉がしやすいというのも、買取エリートの魅力です。
店舗に在籍している各鑑定士に裁量が認められているため、査定中に直接価格交渉ができます。
買取エリートはロレックス以外にも幅広いブランド品の買取に対応しています。
ロレックスと合わせて、家にある不用品をまとめて売却したい時などに便利です。
持ち込み買取以外に、出張買取や宅配買取に対応しているので、自宅の近くにロレックスの買取をしてくれる店舗がないという人も、気軽に利用できます。
ディープシーは生産終了しても需要が高い!
優れた防水性や重厚な存在感から、ディープシーは生産終了モデルであっても需要が高くなっています。
今後も相場が上がる可能性があり、投資対象としても人気になっていますが、偽物を売ると犯罪になる、売り方によっては税金がかかるといった点には注意してください。
どこに売ろうか迷った時は、利用しやすく高価買取も期待できる買取エリートに相談してみてはいかがでしょうか。