世界中で高い人気を誇るロレックス。
その人気ゆえ偽物も数多く流通しています。
正規店以外で購入した人の中には所有するロレックスが本物かどうか不安を感じている人もいるでしょう。
偽物を判別する第一歩はシリアルナンバーを確認することです。
本記事ではロレックスのシリアルナンバーの基礎知識や偽物に多い特徴などを詳しく解説。
また、シリアルナンバー以外で偽物を見分ける方法も紹介します。
ロレックスの「シリアルナンバー」とは?
ロレックスにおけるシリアルナンバーとは、腕時計に刻印された個別の識別番号のことです。
番号としてはリファレンスナンバーもありますが、これは型番のことでモデルごとに番号が共通しています。
シリアルナンバーは同じモデルでも、1つ1つの腕時計ごとに番号が異なります。
この個別の番号であるシリアルナンバーがわかれば、盗難や紛失時の照合がしやすく、おおよその製造年も把握できます。
また、本物のロレックスにはほぼ必ずシリアルナンバーが刻印されているため、番号の有無や状態を確認することで、偽物を見抜ける場合もあります。
ロレックスのシリアルナンバーの特徴
ロレックスのシリアルナンバーは年代によって特徴が異なります。
偽物を見抜くためのヒントにもなる部分なので、まずは各年代のシリアルナンバーの特徴を理解しておきましょう。
1925年~1987年前半
1925~1987年前半までに製造されたロレックスのシリアルナンバーは、すべて数字だけで構成されていることが大きな特徴です。
基本的には製造された順番に配番され、年代が後になるほど数字が大きくなっていきます。
1925~1940年は5桁、1941~1964年は6桁、1965~1987年前半は7桁の数字が用いられました。
1955年にはロレックスの製造が100万個に達したため、番号が一度リセットされ、再び始めから配番されています。
1987年後半~2010年
製造数が増えたことから数字のみでの番号管理が難しくなり、1987年後半から、「R000001」のように先頭にアルファベット1文字がついた6桁の数字へと変更されました。
ロレックスの名前にちなみ、「R」「L」「E」「X」のアルファベットから配番がスタートしています。
なお、ロレックスの「O」はゼロと類似しているため、見間違いを防ぐ配慮で使われなかったと言われています。
2010年以降は数字とアルファベットをランダムに組み合わせた8桁の番号へと更に変更されたため、製造年の判別はつかなくなりました。
ロレックスのシリアルナンバーはどこにある?
ロレックスのシリアルナンバーが刻印されている箇所は、モデルや製造年によって異なります。
2004年頃まではケースの外側、6時の位置に刻印されていました。
そのため、ブレスレットを一度外さないとシリアルナンバーは確認できません。
偽造防止の目的として、2004年頃からはベゼルの内側(文字盤の見返り部分)に刻印される「ルーレット刻印」へと順次切り替わっています。
なお、ケースの12時の位置には、モデルやシリーズを表すリファレンスナンバーも刻印されています。
偽物ロレックスによくあるシリアルナンバーの違い
世界的有名ブランドであるロレックスは残念ながら偽物も多く出回っています。
しかし、偽物のロレックスは作りが雑で粗悪なことが多く、シリアルナンバーの確認によって真贋を判別できる場合もあります。
ここでは、偽物ロレックスに多いシリアルナンバーの特徴について解説していきます。
シリアルナンバーの刻印場所が違う
まず1つ、偽物によく見られる特徴が刻印場所の違いです。
本物のロレックスのシリアルナンバーは、上述したように製造年によってケースの外側6時の位置、またはベゼルの内側に必ず刻印されています。
製造年はリファレンスナンバーなどから調べることが可能です。
例えば製造年とシリアルナンバーの位置がちぐはぐになっている場合は、偽物の可能性が高いでしょう。
また、そもそも刻印が全くないというパターンも。
シリアルナンバーが刻印されているか、どこに刻印されているのか確認をするだけで、偽物かどうか判断する目安になります。
なお、ケースの外側にシリアルナンバーが刻印されている場合は、ブレスレットを外さないとナンバーを確認できません。
このブレスレットを外す際に、ケースを傷付けてしまう場合があるので十分注意してください。
ロレックスに限ったことではありませんが、腕時計は基本的に状態がきれいであればあるほど価値が高くなります。
ロレックスはかなり価値の高い品であるため、小さな傷1つでその価値が二束三文になるということはありません。
しかし、傷が付いていない状態と比較すると、やはり価値はグッと落ちてしまいます。
特に将来的に売却を検討しているなら、状態の維持を意識しましょう。
ギャランティカードと番号が一致しない
偽物かどうか見分けるためには、ギャランティカードとシリアルナンバーを見比べることもポイントです。
ロレックスを購入すると、本物であることを証明する「ギャランティカード(保証書)」が発行されます。
ただし、中古で購入するロレックスにはギャランティカードが付いていない場合もあります。
中古ロレックスの売却時にギャランティカードがセットになっているとは限らないためです。
ギャランティカードとセットであればロレックスが本物だとスムーズに判断できます。
ギャランティカードには、腕時計本体に刻印されているシリアルナンバーと同じ番号が記載されています。
つまり、ギャランティカードと腕時計の番号が一致しない場合は、偽物の可能性があるということです。
なお、ギャランティカードは紛失してしまうとそれっきりです。
再発行はしてもらえないので、手元にない場合は腕時計と番号の照合ができません。
さらに、近年はギャランティカードまで偽造の対象になっており、正規店以外で購入した場合は番号が一致しても100%本物とは言い切れない現状があります。
しかし、ギャランティカードがロレックスが本物か偽物か判断するための材料の1つになることは確かです。
ロレックスを売却するときも、できる限りギャランティカードはセットにしましょう。
もし紛失してしまっても腕時計単体で売却することは可能です。
ただし、ギャランティカードなど購入時の付属品はセットの方が高く売れます。
シリアルナンバーの刻印が浅い
シリアルナンバーの刻印がしっかり彫り込まれているかどうかも本物と偽物を見極めるためのポイントです。
本物のロレックスは1つ1つ職人による手作業で製造されており、シリアルナンバーも深くしっかりと刻まれています。
対して偽物は職人の手仕事ではなく、機械による量産品などがほとんどです。
製造のコストや手間などをできる限り省くため、細かな部分は作り込みが粗い傾向にあります。
シリアルナンバーも丁寧な掘り込みではなく、レーザーで簡易に加工していることが多いでしょう。
レーザーで深く彫り込むことは難しいことから、刻印が浅い、かすれている、歪んでいるなど、クオリティの低い状態になります。
このような粗悪な刻印は本物とは全く別物なので、確かな目を持つ鑑定士であればすぐに偽物だと見破れます。
シリアルナンバー以外でロレックスの偽物を見分ける方法
ここまではシリアルナンバーに注目して本物と偽物を区別する方法を紹介してきましたが、シリアルナンバー以外でもロレックスの偽物を見分けるポイントがあります。
ここからは、比較的わかりやすい偽物の見分け方を解説します。
風防にある透かし王冠マークの有無を確認する
偽物の見分け方としてまず注目したいのが風防にある透かし王冠マークの有無です。
ロレックスでは偽造防止を目的として、1999年から腕時計の風防ガラスの6時の位置に、透かし王冠マークを入れています。
この透かし王冠マークはシリアルナンバーのように深くしっかり彫り込まれているものではありません。
レーザーで非常に薄く繊細に彫られています。そのため、本物は光の当て方や角度を調整してうっすら見える程度。
肉眼ではっきり見えるような透かし王冠マークが入ったものは偽物の可能性が高いと言えます。
なお、前述した通りロレックスが透かし王冠マークの加工を始めたのは1999年からなので、それより前の製造年で透かし王冠マークが入っている場合はこれも偽物の可能性があります。
また、透かしマークが全く入っていないものも偽物の可能性を疑ってみてください。
ただし、本物のロレックスもミルガウスやディープシーなど一部のモデルは、透かし王冠マークが入っていない、または見えづらい場合もあるので注意が必要です。
透かし王冠マークでなかなか判断がつかない場合は、プロの目で見てもらうことも検討しましょう。
秒針が動く音を確認する
秒針の動きや動くときの音も本物と偽物を見分けるためのポイントです。
ロレックスは精巧なムーブメントを使用しており、秒針が文字盤を滑るようになめらかに動く特徴があります。
また、その滑らかな動きにより、秒針を刻むようなカチカチという音は鳴りません。
一方、偽物はコストをできる限り抑えるため、目に見えにくい部分は特につくりを簡易にする傾向にあります。
ムーブメントなどの内部機構は外から見えるわけではないので、適当に安価なものを使用して済ませることも珍しくないのです。
質の良くない部品を使用することにより、偽物のロレックスは秒針の動きに滑らかさがなく、カクカクと刻みます。
また、1秒ごとにカチカチと秒針を刻む音が聞こえることも。
秒針の動きや音を確認し、粗さや雑さを感じるようなら偽物の可能性があります。
デイト表示の動きを確認する
本物か偽物か見分ける方法として、デイト表示の動きを確認することも1つです。
デイトジャスト機能は、ロレックスが開発した腕時計の日付変更機能のこと。
午前0時になった瞬間、ジャストタイムで翌日の日付へと切り替わる見事な仕組みです。
防水性の高い「オイスターケース」、高度な自動巻き「パーペチュアル機構」とともに、ロレックス3大発明に数えられています。
ロレックスを代表する機能の1つであるデイトジャスト機能は、本物と偽物の違いが顕著に見られる部分でもあります。
デイト機能付きのモデルを本物か偽物か判断する場合は、リューズを操作して針を進め、日付が切り替わる瞬間の動きを確認してみましょう。
本物のロレックスはデイトジャスト機能により、午前0時になったとき一瞬にして翌日の日付へパチッと切り替わります。
しかし、偽物にはデイトジャスト機能は備わっていません。使用しているムーブメントも精巧なものではありません。
そのため、日付が変わる際は、時間の進みとともに日付が少しずつ動いていくという、本物のデイトジャスト機能からは程遠い様子が見られます。
デイト表示の切り替わりはわかりやすい部分なのでチェックしてみてください。
また、偽物のデイトのフォントは本物に比べてシャープさがない場合が多いため、こちらも要確認です。
買取店に査定を依頼してみる
究極の見分け方として、買取店に査定を依頼してみる方法も有効です。
粗悪な部分が多々ある偽物であれば見破ることはそう難しくはありません。
しかし、近年はスーパーコピーと呼ばれる精巧なロレックスの偽物も流通しており、一般人が真贋を見抜くのは困難な場合もあります。
かと言って、どんなに精巧であろうとも偽物をつかまされるのは腹立たしいものです。
そこでおすすめなのが専門的な目で行う鑑定。
本物か不安な場合は買取店に査定に出し、プロに鑑定してもらうのが一番です。もし偽物なら買取は断られます。
なお、ロレックスの鑑定のレベルは、持ち込む場所によって大きく差があるので注意が必要です。
例えば一般的なリサイクルショップでは真贋や価値を正確に鑑定できない可能性があります。
ロレックスを正しく鑑定し、精巧な偽物も見破るためには、豊富なノウハウや経験が必要です。
しかしブランド品に特化していない買取店では、ブランド品鑑定の専門的知識が少ないため、高度な鑑定を行うことが難しいのです。
ロレックスを正確に鑑定してもらうため、ロレックスに詳しいブランド品買取店を選び査定を依頼しましょう。
「買取エリート」はロレックスの買い取り実績が豊富なブランド品買取専門店です。
全国各地に複数店舗を展開しており、各店舗に経験豊富な鑑定士が常駐。
本物か偽物かを含め、正確な鑑定が行えます。
どの店舗もおしゃれで落ち着いた雰囲気があり、普段あまり買取店を利用しない人も来店しやすいでしょう。
また、店舗持込みだけでなく、出張や宅配での買取にも対応可能です、出張費や宅配の送料がかからず、遠方からでも利用しやすいことも魅力と言えます。
シリアルナンバーに不安があるならまず査定に出してみよう!
ロレックスはシリアルナンバーを確認することで、偽物かどうかを見分けられることもあります。
しかし、スーパーコピーなど精巧な偽物は、素人には判断が難しい場合も。
手元にあるロレックスの真贋がわからず不安な場合は、プロの目で査定してもらいましょう。
ロレックスの取り扱い実績が豊富な買取エリートにぜひ問い合わせてみてください。