正規販売店でロレックスを購入すると、ギャランティ カードが発行されます。
ギャランティ カードは持ち主を証明するための大切なアイテムです。
中にはギャランティ カードを紛失してしまい、「中古品として売れないのではないか」と不安に感じている人がいるかもしれません。
今回はロレックスのギャランティ カードの役割や種類、万が一紛失してしまった場合は売却できるのかなど、気になる情報について解説していきます。
ロレックスのギャランティカードとは?
正規販売店で購入したロレックスには、ギャランティ カードが付属しています。
ギャランティ カードは保証書のことで、紙タイプやカードタイプなどいくつか種類があります。
購入日やシリアルナンバー、購入者の氏名などが記載されており、ギャランティ カードがあれば誰がいつ購入したものなのかを証明できます。
ロレックスは1本数十万円~数千万円する高級な腕時計です。
一般的な腕時計は1年程度の保証期間が設けられていますが、ロレックスは一生モノとして購入する人が多いため長い保証期間が設けられています。
保証期間は購入時期によって変わり、2015年以前は2年、2015年以降は5年となっています。
ギャランティ カードは保証期間を証明する保証書なので、期間内にギャランティ カードを提示すれば無料修理を受けることができます。
さらに、ギャランティ カードは腕時計が本物かどうかを証明する、証明書の役割も持っています。
本物のロレックス1本に対して1枚のみ発行されるため、ギャランティ カードを保有していれば間違いなく本物のロレックスであることを証明できます。
ロレックスのギャランティカードの種類
ロレックスのギャランティ カードは、定期的に刷新されています。
そのため、発行された年代によって紙タイプやカードタイプなど形状が異なります。
では、年代によってどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
1980年代〜2006年頃まで
ロレックスのギャランティ カードで、最も古いタイプは1980年代~2006年頃までに発行されていたものです。
紙タイプのギャランティ カードで、腕時計の型番やシリアルナンバー、購入者の氏名、購入した国、購入店などが紙に記載されています。
同じギャランティ カードでも、日本と海外では多少の違いがあります。海外で発行されたものは、基本的に購入者の氏名が記載されていないものが多いです。
購入者の氏名が記載されていないと不安に感じるかもしれませんが、保証書として問題なく使えます。
一方日本では、購入者の氏名までギャランティ カードに記載するのが一般的です。
これは、日本人がルールを厳格に守っているからです。
日本でロレックスを購入すると日本語のギャランティ カードが発行されますが、国際基準と異なっている部分があったり、購入者の氏名が塗りつぶされていたりするものが多いため、海外の中古市場では敬遠されてしまう傾向があります。
2006年〜2014年頃まで
2006年~2014年頃まで発行されていたギャランティ カードは、紙タイプからプラスチックカードに刷新されました。
ロレックスのブランドカラーである深いグリーンを貴重とした色合いで、クレジットカードやキャッシュカードのような一般的なカードと同程度のサイズになっています。
紙タイプのギャランティ カードは日本と海外でデザインに多少の違いがありましたが、プラスチックカードは世界共通のデザインです。
型番やシリアルナンバー、購入者の氏名、購入日、購入店、モデル名が記載されています。
ロレックスは人気の高級腕時計ブランドということで偽造品が出回っていました。
これを何とかするために、偽造対策としてプラスチックカードにはブラックライトを当てると模様が浮かび上がる加工が施されています。
2014年〜2020年まで
2014年〜2020年までに発行されていたギャランティ カードは、1つ前のタイプと同じく一般的なサイズのプラスチックカードです。
ただし、深いグリーンのブランドカラーから、ホワイトとグリーンのツートンカラーに変更されています。
型番やシリアルナンバー、購入店、購入者の氏名、購入日などに加え、使われている素材や文字盤のカラーまでギャランティ カードに記載されるようになりました。
1つ前のタイプより、さらに強固な偽造対策が施されているのが特徴です。
ブラックライトを当てると模様が浮かび上がる加工だけではなく、カードにデザインされている線の模様が極小の文字列になっているなど、一見しただけでは分からないような偽造対策が念入りに施されています。
2020年~
従来と同サイズのプラスチックカードですが、カラーが刷新されました。
表面のカラーはグリーン一色ですが、ロレックスのロゴや文字がゴールドでデザインされている他、カードのフチにもゴールド加工がされ、より高級感溢れるデザインとなりました。
従来のギャランティ カードとは違い、表面には何も情報が記載されていません。裏面に型番とシリアルナンバー、購入日のみを記載するシンプルなカードに生まれ変わっています。
ギャランティ カードにNFCタグが埋め込まれるようになったのも大きな変化です。
内部にNFCタグを埋め込むことで、ダウンロードしたアプリを使って手軽にロレックスの公式サイトにアクセスできるなど、カードの利便性が高くなりました。
ロレックスのギャランティカードを紛失するとどうなる?
保証書としてはもちろん、本物かどうかを証明するための証明書としても使えるギャランティ カードは、ロレックス所有者にとって非常に大切なものです。
そんなギャランティ カードを、万が一紛失してしまったらどうなってしまうのでしょうか。
ここからは、ロレックスのギャランティ カードを紛失した場合の影響について詳しく解説していきます。
保証期間内の無料修理が受けられない
ロレックスの腕時計には、5年間(2015年以前に購入したものは2年間)の保証期間があるため、万が一腕時計に不具合が出てしまった場合でも、期間内であれば無料で修理を受けられます。
しかし、無料で修理を受けるためにはギャランティ カードを提示しなければなりません。
正規品販売店によって必要事項が記入されたギャランティ カードがなければ、いつ誰が購入した腕時計なのか分からず、保証期間の証明ができないためです。
ギャランティ カードを紛失してしまうと、購入後5年以内であっても無料修理が受けられなくなるので注意してください。
保証期間が過ぎてしまった場合や、ギャランティ カードを紛失してしまった場合であっても、有料であれば修理を受けることが可能です。
売却時の査定額が下がる
ギャランティ カードは、保証期間を証明するだけではなく、腕時計が本物かどうかを証明するためにも必要なものです。
使わなくなったロレックスを業者に買取してもらう場合、ギャランティ カードがなければ本物と確定することができなくなります。
もちろん、ギャランティ カードがなくても中古品として売却することは可能です。
しかし、本物と確定できない場合は査定額が下がってしまう可能性があります。
どの程度減額されるかは個々のケースで異なりますが、一般的なモデルで数万円程度、人気モデルになると5~10万円程度下がってしまうことも珍しくありません。
また、ギャランティ カード以外にも購入時の箱や説明書、ブレスのコマなどの付属品があるかどうかも高価買取の重要なポイントです。
腕時計本体のみで査定に出した場合、付属品がすべて揃っているものと比べて80~90%の査定額しかつかないこともあるので、なるべく付属品は揃えておきましょう。
ロレックスのギャランティカードを再発行する方法は?
ロレックスのギャランティ カードを紛失してしまった場合ですが、残念ながら再発行することはできません。
世界中で人気が高いロレックスは、偽物が多く出回っています。
腕時計本体の偽物だけではなく、偽物を本物に見せかけるためにギャランティ カードの偽物まで作られているのです。
それをどうにかするため、ロレックスはギャランティ カードに透かしを入れたり、ブラックライト加工をしたり様々な偽造対策を施しています。
不正利用を防ぐために厳重な対処を行っているロレックスは、ギャランティ カードの再発行はもちろん名義変更にも一切対応していません。
正規品の購入者であっても、一度ギャランティ カードを紛失してしまうと二度と手に入れることができなくなるため、大切に保管する必要があります。
しかし、上述したようにギャランティ カードがないからといって、売却できなくなるわけではありません。
ロレックスは中古市場で人気が高いため、査定額は下がってしまいますがギャランティ カードがない腕時計であっても、売却すること自体は可能です。
ギャランティカードなしのロレックスを高く売るコツ
ギャランティ カードを紛失してしまうと本物かどうか証明できなくなるため、ロレックスの買取価格は下がってしまいます。
しかし、なるべく高く売りたいと考えている人もいるでしょう。
ここでは、ギャランティ カードなしのロレックスを高く売却するコツを解説していきます。
相場が上がる時期を狙う
ロレックスは海外ブランドの腕時計なので、日本で販売する時は海外で製造されたものを輸入することになります。
海外から輸入して日本で販売する商品の価格は、為替相場の影響を大きく受けます。例えば円安になると輸入品の国内販売価格は上昇します。
海外での販売価格が変わらなかったとしても、円の価値が下がることで輸入する際の購入価格が高くなってしまうためです。
中古品の価格は新品の価格に比例するため、円安になればなるほど中古のロレックスの買取価格は高くなります。
円安になるタイミングを狙ってロレックスを買取に出すのも、高く売るコツの1つです。
ロレックスの買取価格は、中古市場での需要にも大きく影響されます。
ボーナスが出て購買意欲が高まる6・7月や12月、就職や異動などで新生活が始まる3~4月は腕時計を購入する人が増えるため、中古市場での需要が高まり買取価格が上がりやすくなります。
有名人がロレックスの腕時計を愛用している、有名なドラマや映画で使用されるなど、話題性が高まったタイミングも買取価格が上がりやすい時期です。
買取価格の相場が上がる時期を狙ってロレックスを売却すれば、ギャランティ カードなしでも高価買取が期待できるでしょう。
キレイな状態にしておく
ロレックスの買取価格は、商品の状態によって上下します。
汚れが目立つ中古品よりは、綺麗な状態のもののほうが人気が高く高価買取してもらいやすいです。
そのため、査定に出す前に汚れを落とすなどのお手入れをしておくとよいでしょう。
また、普段からしっかりメンテナンスをして、綺麗な状態で保管しておくことも大切です。
使用した後は定期的にクロスで拭き掃除をする、ケースやブレスは石鹸やブラシを使って洗浄するなど、しっかりお手入れしておけば綺麗な状態を保てます。
ただし、お手入れ中に傷をつけてしまうと価値が下がってしまいます。
マイクロファイバークロスや柔らかいブラシなどを使い、本体を傷つけないようにお手入れすることが大切です。
ロレックスは防水性能が高い腕時計ですが、リューズとケースの隙間から水が入り込んで故障してしまうケースがあります。
不具合があるロレックスは買取価格が下がってしまうので、水回りで使用する時はリューズがしっかりケースにねじ込まれているか確認し、本体内に水が入らないように注意してください。
オーバーホールを受けない
ロレックスは機械式時計ということで、数年おきにオーバーホールすることが推奨されています。
定期的にメンテナンスをすることで保存状態がよくなり、高価買取が期待できます。
しかし、オーバーホールの費用は安くありません。ケースバイケースですが、場合によっては10万円近くかかることもあるでしょう。
オーバーホールをしたからといって、かかった費用以上に査定額がアップするとは限りません。
定期的にオーバーホールすることは大切ですが、査定に出すタイミングでわざわざオーバーホールを受ける必要はないでしょう。
普段からオーバーホールしているのであれば、オーバーホールの証明書を添付して査定に出せば、査定額がアップするかもしれません。
ギャランティカードなしのロレックスを売却する方法
ギャランティ カードなしでもロレックスを売却することは可能ですが、実際どのような方法で売却すればよいのでしょうか。
ここからは、ギャランティ カードなしのロレックスを売却する具体的な方法について解説していきます。
リサイクルショップに売る
一般的な品物を多数取り扱っているリサイクルショップにロレックスを持ち込み、査定を受けた上で買い取ってもらう方法があります。
リサイクルショップは様々なエリアに店舗があるため利用しやすいですし、ロレックス以外にも売りたい不用品があれば一緒に買い取ってもらうことができます。
しかし、ブランド品だけではなく多くの品物を扱っているリサイクルショップは、腕時計やロレックスの専門家ではありません。
適正な価格で査定してもらえず、損をしてしまう可能性があるので注意してください。
また、ロレックスなどのブランド腕時計に詳しい査定士がいない店舗に持ち込んだ場合、本物かどうかを見極めることができないため、ギャランティ カードがないと買取を断られてしまうことがあります。
フリマアプリ・オークションサイトで売る
フリマアプリやオークションサイトを利用して、ロレックスを売却するのも1つの方法です。
手軽に個人間売買ができるフリマアプリやオークションサイトは、在宅のまま好きな価格で商品を売却できるということで人気になっています。
ネットは実店舗よりもユーザー数が多いため、利用者数が多いサービスにロレックスを出品すれば、短期間で買い手が見つかる可能性があります。
しかし、売却するまでに手間がかかってしまうというのが、フリマアプリやネットオークションのデメリットです。
サービスへの登録手続きや出品作業、商品の撮影、購入者とのやり取り、商品の梱包や発送などすべての作業を自分で行わなければなりません。
また、個人間売買はトラブルに巻き込まれる危険性があります。
商品を発送しても料金が支払われない、説明不足によるクレームなどのトラブルが多くなっているので注意してください。
利用する際に手数料がかかる、時間や手間をかけて出品しても必ず売れるとは限らないといった、デメリットがあることも理解しておきましょう。
ブランド品の買取専門業者に売る
一般的なリサイクルショップではなく、時計やブランド品の買取に特化した専門業者や店舗に買取してもらう方法もあります。
ブランド品の買取を得意とした専門業者であれば、ロレックスに精通した査定士が在籍している可能性が高いです。
商品の価値をしっかり見極めた上で査定してくれるため、価値に見合った適正な査定額を提示してもらえるでしょう。
「買取エリート」は、ロレックスの取引実績が多いブランド品買取専門店です。様々なブランド品を査定してきた経験豊富な査定士が常駐しているため、安心して査定を任せることができます。
買取強化中のモデルが多いというのも魅力の1つです。
一般的にギャランティ カードがないロレックスの買取価格は大きく下がってしまうことが多いですが、豊富な販路を確保している買取エリートに依頼すれば減額幅をできる限り小さくできます。
店頭買取以外にも、出張買取や宅配買取に対応しているため近くに店舗がない人も安心して利用できます。
送料や出張費、キャンセル料といった手数料が無料になっているのも嬉しいポイントです。
ギャランティカードなしのロレックスも売却は可能!
ギャランティ カードを紛失してしまったとしても、ロレックスを売却することは可能です。
しかし、査定額が下がってしまう可能性が高いため、どこに売却するかは慎重に考えなければなりません。
少しでも高く売りたいのであれば、ギャランティ カードなしでも高価買取が期待できる買取エリートがおすすめです。
どこに売却しようか悩んでいる人は、買取エリートへ問い合わせてみてはいかがでしょうか。