ロレックスはその人気の大きさから需要も高く、さまざまな場所で販売されています。
そのため、一体どこで購入するのがベストなのか迷ってしまう人も多いでしょう。
本記事では、ロレックスを購入する前に知っておきたい基礎知識とともに、主な買い方を解説。買い方ごとの特徴やそれぞれのメリット・デメリットを説明します。
購入前に知っておきたいロレックスの基礎知識
ロレックスは非常に高価な時計です。
高い買い物になるので、できる限り失敗は避けたいところでしょう。
買ってから後悔しないため、まずはロレックスを購入する際の基礎知識から解説します。
「スポーツウォッチ」と「ドレスウォッチ」の違い
ロレックスを購入する際に必ず知っておきたいのが種類の違いです。ロレックスの腕時計は、大きく「スポーツウォッチ」と「ドレスウォッチ」の2系統に分かれています。
それぞれ特徴が異なるため、欲しかったタイプではない腕時計を購入しないよう選ぶときに注意が必要です。
スポーツウォッチは、高い機能性を備えていることが特徴。名前の通り、スポーツ・レジャーなどアクティブなシーンでの使用を想定の上、開発されています。
活動的に動き回る場面でも便利に使えるタフなモデルと考えて良いでしょう。耐久性や防水性など、実用的な機能性に優れていることが魅力。
ロレックスの中でも屈指の人気を誇るモデルです。なお、9割のアイテムがメンズ向けという特徴もあります。
入手困難なモデルや定価以上のプレミアがつくモデルなど、レア度の高いアイテムが多く見られることもポイントです。
ドレスウォッチはフォーマルな場面での使用が想定されたモデルです。機能性よりも造形の美しさを重視して作られていることが大きな特徴で、繊細・上品なデザインのものが多く見られます。
スポーツウォッチとは対極にあるモデルだと言えるでしょう。素材や文字盤の種類が豊富なことも魅力の1つ。
なお、スポーツウォッチと比べて価格が割安であり、入手しやすい点もポイントです。
ロレックスを購入するタイミング
ロレックスを購入する際は、タイミングを考えることも重要です。
ロレックスは世界的に有名な高級腕時計ブランド。
安いモデルでも50万円以上、高いモデルであれば数百万、中には1000万以上もの高額なアイテムも存在します。そしてロレックスの価格は、為替相場によって変動しやすいことが特徴です。
日本国内で販売されているロレックスは、海外で生産し日本に輸入されたものです。
そのため、価格は為替相場の影響により、円高の場合は安く、円安の場合は高くなります。
例えば、海外で5000ドルで売られているロレックスがあるとしましょう。1ドル120円のときには日本国内での価格は60万円になります。
しかし、1ドル100円のときは国内価格は50万円。円安の状態より安く買えるというわけです。
中古品の価格も基本的には新品の価格に従って同じような変動が発生します。
新品・中古品いずれも割安で購入したいなら、円高のタイミングを狙うと良いでしょう。
なお、為替相場以外に季節も価格に影響します。
例えばボーナスが支給される初夏・年末頃には、自分へのご褒美などとしてロレックスを購入する人が増えます。
また、新生活が始まる春にも、記念としてロレックスを買う人が多く見られます。
このような時期にはロレックスの需要が高まるため、価格もアップする傾向にあります。安く買うならここで紹介したような時期は避けた方が無難です。
ロレックスの偽物を見分けるコツ
ロレックスは知名度の高い高級ブランドであるがゆえ、残念ながら偽物も多く出回っています。
ロレックスの購入時は、偽物をつかまされないよう注意することも重要です。粗悪な偽物であれば自分で見破れる場合もあります。
偽物によく見られる特徴などをしっかり把握しておきましょう。
偽物に関しわかりやすい特徴として、例えば秒針の動きや音が挙げられます。
本物のロレックスは高品質なムーブメントを使用しており、秒針の動きは滑らかで、動く際の音もありません。
しかし、偽物は品質が劣るため、秒針の動きに本物のような滑らかさはなく、カチカチと音も鳴ります。
秒針に精巧さが見られなければ偽物を疑いましょう。
また、ロゴの透かし彫りも偽物を見分けるポイントです。
ロレックスは2000年頃から一部のモデルを除く全ての腕時計のガラス面6時方向に、偽物対策として王冠マークのロゴの透かし彫りを施しています。
透かしマークは非常に高レベルな技術で掘られており、ルーペを使いながら斜め方向から見るなどして、ようやく認識できるような状態です。
つまり、ロゴがくっきり表れ肉眼で簡単に見えるもの、透かしマークが入っていないものなどは偽物の可能性が高いでしょう。
そのほか、文字盤に夜光塗料が塗られているモデルの場合は、塗料の状態にも注目してみてください。
本物は美しく均等に塗られていますが、偽物は箇所によって塗料の量が異なり均等に塗られていなかったり、塗料が枠をはみ出していたり、仕上がりが全体的に雑です。
ロレックスの買い方とその特徴
それでは、ロレックスの買い方として主な4つの方法を解説します。それぞれの買い方の特徴を詳しく見ていきましょう。
正規品販売店で購入する
まずは、正規品販売店で購入する方法です。ロレックスの買い方としては最も基本的なものと言えます。
正規品販売店とは
正規品販売店とは、ロレックス本店と契約を交わし、メーカーから直接ロレックスの商品を仕入れて販売している店舗です。
契約を結ぶことにより、メーカーから販売のライセンスを得られるため、安定した仕入れが可能になります。
加えて、契約によりメーカーが指定した定価で販売する義務も生じます。正規品販売店はブランドのイメージや価値を守らなければならず、店舗独自の値引きなどは認められません。
そのため、日本国内の正規品販売店は、店舗ごとの価格の差がなく、基本的にどこも同じ価格で販売されています。
なお、日本国内においては、北海道から九州まで、百貨店を中心に全国各地に正規品販売店が存在します。
各店舗について知りたい場合は、ロレックスの日本公式サイトで詳細を確認できるのでチェックしてみると良いでしょう。
正規品販売店で買うメリット・デメリット
正規品販売店で購入するメリットとしてまず大きいのは、確実に本物のロレックスを購入できることです。
正規品販売店はメーカーとの契約に基づき、直接商品を仕入れているため、偽物が紛れ込む心配はありません。
間違いなく本物のロレックスを手に入れるにあたって、最も信頼性の高い買い方です。
また、希少モデルの中古品はプレミアなどがつき高値で取引されることも珍しくありませんが、正規品販売店であれば定価で購入できます。
さらに、保証がしっかりしていることも魅力。メーカーのアフターメンテナンスを利用できるため、購入後のケアも安心して任せられるでしょう。
デメリットとしては、定価以下での購入が不可能なことが挙げられます。前の段落でも述べた通り、正規品販売店にはメーカーの決めた定価を守る義務があるため、店舗で勝手に割引をすることは不可能なのです。
また、人気モデルなどはすぐ売り切れてしまう可能性が高いこともデメリットと言えるでしょう。
正規品販売店は多くの人が利用するので競争率が高く、人気のあるスポーツウォッチのモデルはあっという間に在庫切れになってしまいます。
なお、購入制限などがかけられ、思い通りの購入ができない場合も。そのほか、支払い方法についても注意が必要です。
正規品販売店は一括払い・クレジットカード払いが基本であり、ショッピングローンなどは利用できないケースが多く見られます。
手元のキャッシュが心許ない人、クレジットカードを持っていない人にとっては購入が難しいかもしれません。
並行輸入店で購入する
ロレックスの主な買い方として、並行輸入店で購入する方法もあります。買い方の特徴やメリット・デメリットを解説します。
並行輸入店とは
並行輸入店は、海外で生産されたロレックスを海外で購入した後、日本に輸入して販売する店舗です。
正規品販売店と仕入れの仕方に似ている部分もありますが、大きく異なるのは商品の仕入れ先。正規品販売店はメーカーとの契約により商品を直接仕入れしますが、並行輸入店は違います。
海外の正規品販売店で仕入れることもあれば、それ以外の場所で仕入れる場合もあり得ます。
そのため、基本的には本物のロレックスを扱うことに違いありませんが、正規品販売店よりは信頼性に劣る部分があると言えるでしょう。
なお、メーカーとの契約をしておらず正規品販売店のような縛りがないので、定価販売の義務も負っていません。
独自の価格設定ができることは並行輸入店の大きな特徴です。
ただし、商品は海外で販売されているロレックスをそのまま輸入したものなので、保証書・取扱説明書などが日本語対応していない場合もあります。
並行輸入店で買うメリット・デメリット
並行輸入店で購入する大きなメリットは、正規品販売店より安く買える可能性があること。
並行輸入店では価格設定や割引などが自由に行えるため、定価を下回る価格で販売されることもあります。
新品のロレックスを安く手に入れたい人にぴったりな買い方です。
また、日本国内で出回っていないモデルや日本では売り切れてしまったモデルなどを購入できることも魅力。
並行輸入店は海外で買い付けを行うため、このようなことが可能になります。レアなモデルやユニークなモデルを日本国内で探したい人にマッチするでしょう。
そのほか、店舗によっては独自に修理工場と提携している場合もあり、購入後はメーカーより安くメンテナンスを利用できる可能性もあります。
デメリットは偽物に出会ってしまう可能性がゼロではないことです。
並行輸入店は商品の仕入れ時に正規品販売店を利用するとは限らないので、偽物を仕入れてしまうリスクもあります。
また、価格やサービスの質が店舗によって異なり、中にはあまり誠実でない店舗も。
良心的な店舗を見極める難しさも、並行輸入店のデメリットの1つです。
なお、独自設定が可能であるがゆえ、レアなモデルはプレミア付きの価格で販売される場合もあり、商品によっては割高でしか購入できないパターンもあり得ます。
フリマアプリ・オークションで購入する
主な買い方として、フリマアプリ・オークションサイトで購入する方法もあります。詳しく見ていきましょう。
フリマアプリ・オークションサイトとは
フリマアプリやオークションサイトでは、誰でも自分の持ち物を出品し売ることが可能です。
個人が所有しているロレックスも出品されている場合があります。業者を介さず、個人間のやり取りで購入できることが特徴です。
具体的な購入方法については、フリマアプリとオークションでは少し異なります。フリマアプリは、出品者が自分の決めた定額を示して出品しています。
示されている金額で購入すれば、すぐにそれで取引成立となり品物を手に入れられます。
オークションサイトは、出品者が最低落札価格は示しますが、その価格で購入できるとは限りません。
落札希望者が入札していき、入札終了時点で最高額を入札していた人が購入できる仕組みになっています。
つまり、そのときどきの入札状況で購入に必要な価格が変わるということです。
フリマアプリ・オークションサイトで買うメリット・デメリット
フリマアプリ・オークションサイトで購入するメリットとしては、店舗よりかなり割安で買える可能性があることが大きいでしょう。
フリマアプリやオークションサイトの出品者は、出品するものの価値や相場を正しく把握していると限りません。
貴重なアイテムを貴重と知らず、取引相場より低い価格で出品してしまう人もいます。
また、高額で買い取ってもらう目的がなく、儲けを度外視する人もいます。
そのため、店舗では考えられないような安い金額での購入も不可能ではないのです。
デメリットとしては、取引の信頼性が非常に低いことが挙げられます。
フリマサイトやオークションサイトで購入したブランド品が偽物だった、というトラブルは珍しくありません。
ロレックスに関しても偽物をつかまされるリスクは低くないでしょう。
また、アプリやサイトで説明されていた商品の状態より、実際手元に届いた商品の状態が悪いというトラブルも多く見られます。
取引のほとんどはネット上で行われ、取引が終了したら基本的に相手との連絡は取れなくなります。
そのため、後で品物に不具合があることがわかっても、出品者から保証を受けるのは難しいのです。
また、ネット上のやり取りは手間や時間がかかり、相手からのレスポンスを待たないと取引が進まないこともデメリットです。
そのほか、手元に届くまで商品の現物に触れられないので、装着したときの感触などを購入前に確認できない点もネックと言えます。
ロレックスを取り扱う中古品販売店で購入する
最後に紹介するのは、中古品販売店で購入する方法です。特徴やメリット・デメリットを見ていきます。
中古品販売店とは
ロレックスは非常に人気が大きく需要が高いアイテムです。
その需要に品物の供給が追い付いておらず、中古品の取引も盛んな状態にあります。
質屋・時計専門店・リサイクルショップ・インターネットショップなどさまざまな場所で、ロレックスの中古品が販売されています。
多様な店舗で取り扱われているからこそ、良いロレックスを手に入れるためにはショップ選びが重要なポイントです。
ロレックス専門の店舗や、極端な安売りを行っていない店舗などは信頼性が高く安心感が得やすいでしょう。
中古品販売店で買うメリット・デメリット
中古品販売店で購入するメリットは、安くロレックスを買えることです。
一般的な中古品と同じく、ロレックスもレアモデル以外の中古品は新品よりも割安に購入できます。
新品価格ではなかなか手が出しにくいという人も、中古品なら検討できるかもしれません。
中古品と言っても状態はさまざまで、新品とあまり遜色ないような美品も存在します。
状態の良いロレックスを安く購入できればお得とも考えられます。また、現在正規販売店などに並んでいないモデルを購入できることもメリットです。
中古市場にはこれまでリリースされたさまざまなモデルのロレックスが流通しています。
過去に販売されたロレックスなども購入の視野に入れたい人にとって、選択肢の幅が広いことは大きな魅力でしょう。
なお、ロレックスは中古品も非常に人気があります。
中古品は売却時に高値がつきやすいため、安く購入しておけば後で再び中古品として売却するとき得をできる可能性も。
デメリットとしては、使用感が気になる場合があることが1つです。
美品とは反対にあまり状態がきれいではない中古品もあります。
誰かがすでに使った品なので、使用感が出ること自体珍しくなく、価格と状態のバランスを自分でどう判断するかがポイントになります。
中古品は状態にばらつきがあるため、なかなか適正価格を把握しにくいところもネックです。
なお、品によっては箱や保証書など付属品が欠けている場合もあります。
前のオーナーの所有期間によっては、保証期間が切れていることも。
付属品が足りない中古品は販売価格も安めになりますが、全て揃っている状態の品を購入したいと考える人にとっては物足りないかもしれません。
偽物に注意してお気に入りのロレックスを購入しよう!
ロレックスは正規品販売店以外にも、さまざまな場所で購入できます。
ただし、人気の高さから偽物が多く出回っているため注意も必要です。
ロレックスは本物を購入してこそ。安さだけ重視して飛びつくことなく、信頼できる相手から購入することが大切です。
ぜひこの記事を参考に、押さえておくべき基礎知識や買い方それぞれの特徴などを把握して、お気に入りのロレックスを購入しましょう。