時計愛好家は、その独特な世界観と複雑な機構に魅了されることが多く、特に高級時計に対する情熱は計り知れません。
しかし、高級時計の世界には、その魅力と同じくらいのリスクも存在します。
特にロレックスのような世界的に有名なブランドの時計は、本物と偽物の識別が非常に難しいことがあります。
そのため、購入時に本物のロレックスを選び、偽物に騙されないようにする知識が必要です。
この記事では、ロレックスの真贋を見分ける方法について、基礎知識から具体的なチェックポイントまで解説します。
ロレックスの基礎知識
ロレックスとは、1905年にイギリスで創業され、後に本社をスイスに移した世界的に有名な高級時計ブランドです。
創業会社はハンス・ウィルスドルフとアルフレッド・デイビスで、彼らは精密さと信頼性を追求した時計作りに情熱を注ぎました。
ロレックスの特徴は、何と言ってもその高い品質と耐久性です。
深海からエベレスト山頂まで、過酷な環境下でのパフォーマンスを証明してきました。
ブランドの象徴である王冠マークと「ROLEX」の文字は、この時計が王者の地位を象徴していることを示しています。
また、シリアルナンバーの存在は、それぞれの時計に一意性を持たせ、真贋の識別に一役買っています。
そしてロレックスはその相場が安いものでも約60万円からと、非常に高価な腕時計として人気を誇ります。
偽物を見分けるための5つのチェックポイント
ロレックスの偽物を見分けるには、細部にわたる観察が必要です。
ここでは、特に注意すべき5つのポイントをご紹介します。
ブランドロゴや文字のバランス
ロレックスの王冠マークは、その精緻なデザインが特徴です。
5本の線が細かく調整されており、偽物ではこのバランスが取れていないことが多いです。
また、「ROLEX」という文字の間隔やフォントにもブランドの一貫性が見られます。
偽物はこのフォントの細部まで再現することが難しく、間隔が不自然に開いていたり、文字の太さが一定でなかったりします。
夜光塗料の質
ロレックスは、暗闇でも時間が読み取れるように、特定の部位に夜光塗料を施しています。
本物のロレックスでは、この夜光塗料が非常に均一に塗布されており、光の放射も均等です。
一方、偽物の場合は塗料の塗布が不均一であったり、光の放射が一部に偏っていたりします。
シリアルナンバーの有無と品質
シリアルナンバーは、ロレックスの真贋を判断する重要な手がかりの一つです。
本物のロレックスには、必ず細部まで精密に刻まれたシリアルナンバーがあります。
偽物の場合、このシリアルナンバーが存在しないか、あっても彫りが浅かったり、不鮮明だったりすることがあります。
秒針の動き
ロレックスの秒針は、滑らかに動くことで知られています。
この滑らかな動きは、高品質な機械式ムーブメントによるもので、偽物ではこの動きを再現することが困難です。
偽物の場合、秒針がカチカチと音を立てながら進むことがあります。
ブレスレットのネジの特徴
ロレックスのブレスレットは、細部にわたる品質の高さが特徴です。
特に、ネジの仕上げは本物と偽物を見分ける上で重要なポイントの一つです。
本物のロレックスでは、ネジの溝がきちんと整っており、ブレスレットの各セクションが均一に接続されています。
偽物では、ネジの溝が不鮮明であったり、ブレスレットの接続部分に隙間があったりします。
モデル別!本物と偽物の見分け方
ロレックスには多くのモデルが存在しますが、その中でも特に人気のあるモデルごとに本物と偽物を見分けるポイントがあります。
デイトナ、サブマリーナ、エクスプローラーの3つのモデルを例に、それぞれの見分け方を解説します。
デイトナ
デイトナは、ロレックスの中でも特に高い人気を誇るモデルです。
本物のデイトナを見分けるポイントは、以下の通りです。
本物のデイトナでは、王冠マークが細かく精緻に作られています。
特に、リューズ部分の王冠マークは、偽物と比較してシャープであり、細部まできちんと作り込まれています。
本物のデイトナの裏蓋にあるギザギザは、等間隔で緩やかな角度が特徴です。
偽物の場合は、ギザギザの間隔が不均一であったり、角度が急であったりすることがあります。
デイトナのクロノグラフ針は、ボタン操作によってのみ動く設計になっています。
ボタンを押さなくても針が動いている場合は、偽物の可能性が高いです。
サブマリーナ
サブマリーナは、ロレックスのダイバーウォッチの代表格です。
本物のサブマリーナを見分けるポイントは、以下の通りです。
本物のサブマリーナでは、数字がはっきりとしており、インクのにじみやはみ出しがありません。
偽物では数字がにじんで見えたり、インクがはみ出していたりする場合があります。
本物のサブマリーナでは、インデックスの夜光塗料が均一に塗られています。
偽物では塗料が不均一で、ムラがあることが特徴です。
本物のサブマリーナの機械音は、滑らかで静かな「シュルシュル」という音がします。
偽物は「カラカラ」とした乾いた音がすることがあります。
エクスプローラー
エクスプローラーは、探検家向けに開発された耐久性の高いモデルです。
本物のエクスプローラーを見分けるポイントは、以下の通りです。
本物のエクスプローラーでは、インデックスのバランスがとれており、数字の代わりに設置されているインデックスがきちんと配置されています。
偽物ではバランスが悪い場合があります。
本物のエクスプローラーでは、バネ棒を内蔵している穴が精密に作られています。
偽物の場合、穴の加工が雑であったり、ステンレスの輝きがなかったりします。
本物のエクスプローラーでは、6時の位置にある透かしは、特定の角度でしか確認できません。
偽物では、透かしが明確に見えすぎる場合があります。
ぜひ上記を参考に気になった方は調べてみてください。
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まとめ
ロレックスのモデルごとに本物と偽物を見分けるポイントをご紹介しました。
デイトナ、サブマリーナ、エクスプローラーの各モデルには、それぞれ識別するための特徴があります。
王冠マークの形状、裏蓋のギザギザ、クロノグラフ針の動き、フェイスの数字の見え方、インデックスの夜光塗料の塗り方、機械の音、バネ棒の穴、透かしの見え方など、細部にわたってチェックすることが重要です。
これらのチェックポイントを押さえることで、愛好家は本物のロレックスを選び、その真価を存分に楽しめます。