ロレックスで人気の高いモデルとして、プロフェッショナルモデルがあげられます。
しかし、ロレックスの初心者の中には、プロフェッショナルモデルが何であるのかわからない人もいるでしょう。
ここでは、プロフェッショナルモデルの概要や人気の理由とともに、特に人気の高いモデルや購入時に注意すべきポイントなどについて解説します。
ロレックスの「プロフェッショナルモデル」とは?
ロレックスのプロフェッショナルモデルは、ダイビングやレーシング、飛行など、特定の活動をするために開発されたモデルです。
具体的なモデルを挙げると、コスモグラフデイトナ(レーシング)、エクスプローラー(探検)、シードゥエラー/サブマリーナ/ディープシー(ダイビング)、GMTマスター/エアキング(飛行)、ヨットマスター(航海)、ミルガウス(科学研究)があります。
また、プロフェッショナルモデルはほぼメンズモデルで展開されており、レディースモデルでの展開はヨットマスターのみになります。
プロフェッショナルモデルは想定される活動シーンがダイビングや探検などアクティブなものが多いため、スポーツモデルやスポーツロレックスと呼ばれることもあります。
ロレックスには人気モデルがたくさんありますが、その中でも特に高い人気を誇るのはステンレス素材のプロフェッショナルモデルとなっています。
ロレックスのプロフェッショナルモデルが人気の理由
ロレックスのプロフェッショナルモデルは、どうしてそんなに人気があるのでしょう。
ここでは、人気の理由について詳しく解説します。
腕時計としての品質が高い
ロレックスのプロフェッショナルモデルの人気が高い理由としては、品質が高いことがあげられます。
ロレックスは時計の最高峰ブランドの1つに数えられており、どのモデルにおいても品質の高さは折り紙付きです。
その中でも、プロフェッショナルモデルは過酷な環境・状況下でも使用できるように開発されており、デザイン性よりも機能性を重視して作られています。
視認性が高く暗闇でも時間を確認できる、衝撃で壊れにくく耐久性が高いなど、高級時計の枠を超えた実用性の高さが評価されています。
そのほか、機能性にこだわったシンプルかつスポーティーなデザインも、カジュアルからビジネスまで幅広いシーンで身につけられるとロレックス愛好家から高い支持を得ています。
初のエベレスト登頂やマリアナ海溝への潜水、ドーバー海峡横断泳など、過酷な環境において歴史的な功績を成し遂げた人の側にはいつもロレックスのプロフェッショナルモデルがありました。
それらの逸話によって性能の高さが世界的に認知され、プロフェッショナルモデルが不動の人気を築く一因になりました。
希少性が高い
希少性が高いのも、ロレックスのプロフェッショナルモデルが人気の理由です。
ロレックスはどのモデルにおいても1つ1つ職人の手で作られているため、大量生産することはできません。
プロフェッショナルモデルは機能性が優れている分、製造工程も多く検査の数も増えるため、生産数がどうしても少なくなってしまうのです。
また、プロフェッショナルモデルはドレスモデルにはない機能を備えており、それらのパーツは職人の中でも制作できる人が限られています。
新型コロナウイルスの蔓延により工場が一時期停止したこともあり、生産数がさらに少なくなりました。
そのため、需要に対して供給量が間に合わない状況となっています。
プロフェッショナルモデルは頻繁にマイナーチェンジを行っており、特定の年式しか製造されていない希少モデルもあります。
生産数も少なくレアなモデルも存在することから、プロフェッショナルモデルを持つことがステータスとなり人気に拍車をかけています。
リセールバリューが高い
リセールバリューが高いことも、ロレックスのプロフェッショナルモデルが人気を博している理由です。
ロレックスは高級腕時計市場において1社で約30%のシェアを占めており、知名度・人気ともに世界のトップブランドとして君臨しています。
世界各地にロレックスのコレクターは存在しており、高い需要がありながらも供給が不足しているため、中古品の需要も高くなっているのが実情です。
プロフェッショナルモデルはロレックスのモデルの中でも希少性が高いため、特にリセールバリューが高い傾向にあります。
定価を上回る金額で取引されているモデルもあり、投資目的や転売目的で購入する人からの需要も高いです。
それにより、プロフェッショナルモデルの価値がさらに高まり、リセールバリューも右肩上がりで上昇しています。
ロレックスの人気プロフェッショナルモデル3選
ロレックスには数多くのプロフェッショナルモデルがありますが、その中でも特に人気が高い3つのモデルの特徴を解説します。
コスモグラフ デイトナ
デイトナは「キング・オブ・ロレックス」の異名を持つほど機能性・知名度に優れており、ロレックスの代名詞ともいえる最高峰のモデルになります。
1960年代にカーレーサーのために設計されたプロフェッショナルモデルで、ロレックスのモデルの中で唯一、クロノグラフとタキメーターを搭載しています。
クロノグラフは時間を計測することができ、タキメーターは時速を計測することができます。
また、ダイヤルには夜光塗料クロマライトが採用されており、夜間でも視認性が高いのも特徴です。
そのほか、ねじ込み式の3つのプッシャーとインダイヤルを備えているのも特徴で、レースのために誕生したことを体現するメカニカルなデザインも人気の要因になっています。
リセールバリューも高く、2017年のオークションでは1780万ドル(当時の価格で20億円)という過去最高金額で落札されるなど、コレクターの憧れのモデルでもあります。
サブマリーナ
サブマリーナは世界初のダイバーズウォッチとして開発され、1950年に発売されました。
現行モデルは耐水圧300メートルと高い防水性を誇り、ロレックスのコレクターはもちろんプロのダイバーやマリンスポーツ愛好家などからも高い人気を誇ります。
ダイビング仕様のプロフェッショナルモデルであることから、逆回転防止ベゼルが採用されているのも特徴的です。
ベゼルが一方向にしか進めないため、ダイビング中に衝撃が加わってもベゼルが回転せず潜水時間を正確に測ることができます。
また、発売当時からデザインに大きな変更が加えられておらず、シンプルかつ普遍的であるのも人気を後押ししています。
シーンを選ばず身につけられるため、プライベートからビジネスまで活用することができるモデルです。
そして、プロフェッショナルモデルには珍しく、ベゼルやダイヤルのカラーバリエーションが豊富です。
黒・青・緑・赤などがあり、「赤サブ」や「青サブ」などのペットネームもついています。
GMTマスター
GMTマスターはパイロットのために開発されたプロフェッショナルモデルで、1955年に発売されました。
回転ベゼルと24時間針を組み合わせることで複数地域の時刻を同時に把握できるという革新的な機能により、その名を世界に轟かせました。
2000年に生産終了となったGMTマスター1は同時に2ヶ所、現行のGMTマスター2は同時に3ヶ所の時刻が表示できます。
それ以外の機能としては、耐水圧100メートルという高い防水性もあげられます。
GMTマスターはダイバーズウォッチではありませんが、釣りやマリンスポーツなど水辺のレジャーで心置きなく身につけられる仕様となっています。
また、GMTマスターを不動の人気に押し上げている理由の1つに、ツートンカラーのベゼルがあげられるでしょう。
特に人気の高い組み合わせは赤×青で、「ペプシ」と呼ばれリセールバリューも他のカラーより高くなっています。
そのほか、「バットマン」と呼ばれる青×黒の組み合わせ、「コーク」と呼ばれる赤×黒の組み合わせも人気です。
ロレックスのプロフェッショナルモデル購入時の注意点
ロレックスのプロフェッショナルモデルを購入する際には、注意すべきポイントがいくつかあります。
ここでは、注意点について詳しく解説します。
プロフェッショナルモデルには購入制限がある
プロフェッショナルモデルを購入する際の注意点は、購入制限があることです。
ロレックスを購入できる店舗はロレックスと直接契約をしている正規販売店、独自に仕入れ・販売を行う並行輸入店の大きく2つに分けられます。
2つのうち、購入制限があるのは正規販売店です。
プロフェッショナルモデルの人気が高まり、供給不足が叫ばれるようになると、正規販売店は転売への対策として、一部のプロフェッショナルモデルに購入制限を設けるようになりました。
2019年11月から、購入制限対象モデルを購入すると同シリーズにおいては5年、別シリーズにおいては1年間購入することができなくなりました。
同シリーズの色違いを同時に購入したり、別のモデルと一緒に購入したりすることはできません。
また、対象モデルを購入する際には本人確認が必要なため顔写真付きの身分証明書が必要となります。
情報は正規販売店で共有されるため、別の店舗に行っても購入するのは難しいでしょう。
そのため、他に欲しいモデルがある場合は、購入時期に気を配る必要があります。
正規販売店には在庫がほとんどない
ロレックスのプロフェッショナルモデルを購入する際には、正規販売店で購入しようと考える人がほとんどでしょう。
正規販売店はロレックスと直接契約しているため本物を手に入れられることが確実であり、定価で購入することができます。
しかし、ロレックスのプロフェッショナルモデルが正規販売店の店頭に並んでいることはほとんどありません。
生産数が少ないためもともと納品数も少なく、人気が高いことから入荷されてもすぐに売れてしまうからです。
恒常的な品薄状態となっており、人気モデルほど店頭に並ぶ確率が少なくなります。
プロフェッショナルモデルを手に入れるために毎日のように複数の正規販売店へ通うことが「ロレックスマラソン」と呼ばれているほどで、正規販売店で購入することの難しさを物語っています。
正規販売店で購入できるまでに通った回数が数百回ということも珍しくなく、根気と労力が強いられる持久戦と化しています。
そのため、正規販売店で購入を目指す場合はかなりの覚悟が必要になります。
並行輸入店ではプレミア価格になっていることが多い
プロフェッショナルモデルを正規販売店で購入することはかなりハードルが高いため、並行輸入店での購入を選択肢に入れる人もいるでしょう。
並行輸入店は正規販売店のように常に品切れという状態ではありませんが、プレミア価格になっていることが多いので注意が必要です。
並行輸入店はロレックスと契約を結んでいるわけではないため、販売価格を自由に設定することができ人気モデルにプレミア価格がついている可能性が高くなります。
デイトナRef.116500LNを例にあげると、正規販売店での定価は約172万円であるのに対し、並行輸入店では500万円以上の価格がつけられていることがあります。
また、GMTマスター2Ref.126710BLROは正規販売店での定価が約124万円であるのに対し、並行輸入店では300万円以上の価格で販売されていたことも。
定価の2倍以上のプレミア価格で販売されていることも少なくないため、多くの人が正規販売店での購入を目指しています。
そのため、並行輸入店には人気のプロフェッショナルモデルでも在庫が残っていることがあります。
正規販売店以外での購入は偽物のリスクがある
ロレックスのプロフェッショナルモデルを購入する際の注意点としては、正規販売店以外で購入すると偽物のリスクがあることがあげられます。
ロレックスは需要が高いうえに高額であるため、市場には偽物がたくさん出回っています。
正規販売店はロレックスから直接仕入れているため正真正銘の本物が販売されていますが、正規販売店以外では仕入れの際に偽物が紛れ込む可能性が十分ありえます。
気づかずに偽物を購入しているリスクがあるでしょう。
偽物も精巧化してきており、ロレックスの知識がない素人が見ただけでは本物と区別をすることが難しく、買取店などに持込んだ時に偽物だったと判明するケースもあります。
市場相場と比較して明らかに価格が安すぎるもの、スーパーコピーと銘打って販売されているものは、偽物である可能性が高いため購入しないのが賢明です。
正規販売店以外でプロフェッショナルモデルを購入する場合は、店舗選びが非常に大切になります。
販売実績が高く信頼できる店舗を選び、偽物を掴むリスクを避けましょう。
ロレックスならプロフェッショナルモデルがおすすめ!
ロレックスの中でもプロフェッショナルモデルは特に人気があり、中古品であってもプレミア価格がついていることも珍しくありません。
人気モデルを購入するのは生易しいことではありませんが、リセールバリューが高く将来的に大きなリターンを得ることが期待できます。
ご紹介した注意点を踏まえ、根気よく探してみてください。