ダイヤモンドの価値を決める4Cと呼ばれる確認方法の中に、透明度を表す「カラー」があります。
白系のダイヤモンドならどれも同じではないの?と思っている人もいるかもしれませんが、カラーによってダイヤモンドの価格はさまざまです。
カットの次に選ぶときの基準になるもので、今回はダイヤモンドのカラーについて詳しく說明していきます。
ダイヤモンドのカラーとは?
ダイヤモンドのカラーは「米国宝石学会(GIA)」によって定められているものになり、ダイヤモンドのカラーを「D~Z」までのスケールで評価しています。
Dは無色になりこのアルファベットに近ければ近いほど、宝石としての価値が高いと判断されます。
Zになると薄い黄色もしくは茶色をしています。
透明に見えるダイヤモンドですが、実は多少の色がついていてその差は肉眼では確認できない場合もあります。
そもそもどうしてDから表記されるようになったのか?というと、以前は他のカラーグレードを表すときにA~使われていた経緯もあり、混乱を避ける目的でD~Zで表すようになったと言われています。
一般化される前は明確な定義がなくなかにはアラビア文字やローマ文字を使用していたこともあり、これでは誤解の原因になってしまうとして評価がいいものではありませんでした。
GIA以上に確かにダイヤモンドのカラーの価値を評価できる方法はないのです。
ダイヤモンドのカラーは、制御された照明の下であり正確な観察条件のもとでマスターストーンと比較することによって、無色の程度が測定されています。
プロの鑑定士が見て判断しており、購入時に鑑定書をつけてくれます。
鑑定士はお店によっても異なりなかには2社鑑定を行っているところもあるようです。
その方がより精度の高い鑑定ができ、購入するときにも安心です。
ただしなかにはこの鑑定書をつけてくれない店舗もあるので購入時はくれぐれも注意してくださいね。
ダイヤモンドのカラー別見え方の違い
ダイヤモンドのカラーでは「G」以上のものになると肉眼では無色透明に見えるので、その違いはわかりにくくなります。
一番手頃に購入できダイヤモンドの輝きが美しいダイヤモンドいうとG~Hを選ぶ人が多いようです。
G以降になるとどうしてもダイヤモンドの色合いに違いを感じてしまう人もいます。
カラーの目安の基準としてはD~Fが「無色」、G~Jは「ほぼ無色」、K~Mは「わずかに黄色」、N~Rは「ごく薄い黄色」、S~Zが「薄い黄色」とされています。
特に店頭だとわかりにくく、ダイヤモンドのカラーを比較したことがないと判断できないケースもあります。
単体で見ただけでは判断しづらいこともあり、見る人が見て判断した上でダイヤモンドのカラーの違いがわかるといえるのではないでしょうか。
ダイヤモンドのカラーの程度はどうやって選べばいい?
ダイヤモンドカラーについては購入時に悩んだ経験がある人も多いはずです。
予算の兼ね合いなどもありますが、用途によっても選び方の基準が異なります。
ダイヤモンドのカラーの中でも“完全無色”として絶大な人気があるのが「D」のダイヤモンドです。
最高グレードのものになりなかなか手に入りません。
それだけ希少価値が高いものになり、ダイヤモンドの中でカラーグレードではずば抜けた違いがあります。
実際にダイヤモンドを購入している人の約0.8%はこのダイヤモンドの選択をしています。
そうはいっても普段遣いのアクセサリーであれば、極端に悪いものでない限りダイヤモンドのカラーの違いを気にしなくてもいいという考え方もあるようです。
それほど近くでアクセサリーを見られることがなければM程度までカラーを下げて購入してもいいですね。
ダイヤモンドのゴージャス感を出したいのであれば、カラット(重さ)が大きなものにした方が存在感のあり、十分な価値があるといえるのではないでしょうか。
婚約指輪や結婚指輪などの、一生モノの場合はD~G程度をおすすめします。
純粋や純白などの言葉が強い意味を持っていますし、ダイヤモンドには「永遠の絆」などの意味があり一生を誓うものでもあるので、できる限り無色で透明度の高いものを選ぶのをおすすめします。
ダイヤモンドは見た目の美しさが大切ですし、まわりにある枠によっても印象が大きく変わります。
特に特別なときに選ぶダイヤモンドの場合は、あとから後悔してしまう原因になります。
純白のドレスとやっぱり相性がいいのは純粋なダイヤモンドです。
まとめ
ダイヤモンドのカラーについて知らなかった!なんて人も多いはずです。
選ぶときの基準の1つとしてカラーの違いにも注目してみるといいでしょう。
Dが一番純度が高く透明でZになると黄色みがかった色のダイヤモンドになります。
どんなシーンで使うのか?によっても変わりますが、後悔することのないカラー選びをすることが重要です。
一度その違いを見ておくと、カラーを選ぶときの基準にできますよ。