ダイヤモンドといえば、男女問わず憧れの存在で結婚指輪などの特別なときに使用されることもあり、4月の誕生石としても知られています。
石言葉は「永遠の絆」などとてもロマンチックですね。
そもそもダイヤモンドとはどんなものなのか知らない人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなダイヤモンドについて詳しく說明していきます。
ダイヤモンドとは?
炭素が結晶化した天然鉱物のことをダイヤモンドといいます。
日本語では「金剛石」と言われることもあります。
結晶の構造は多くが八面体をしていて、中には六面体もあれば十二面体など、自然にできたものだからこそのさまざまな形があります。
ダイヤモンドは原子に対して不対電子が存在しないので電気を通しません。
ダイヤモンドの原石が形成されたのは、人類が生まれる前の7000年前~16億年よりも前になると言われています。
火山活動が活発に行われていた地球で150kmの地底で作られました。
炭素分子はマグマに含まれていたものになり、1000℃以上の高温と5万気圧の中で結晶化したものがダイヤモンドになりました。
地球上に存在する天然鉱物の中でも、最も硬くて普遍的な輝きを持っているのが特徴です。定まった形で産出されることがありません。
でもどうして地底の奥深くにあったダイヤモンドが地上に出てきたかというと、火山噴火が起きたことによって地表に吹き出したと言われています。
地球のエネルギーによって生まれたのがダイヤモンドとなり、奇跡の結晶としても知られているのです。ダイヤモンドは、ギリシャ語の「Adamas」=屈しないが語源になっています。
これはダイヤモンドが何事にも屈しない万物最高の美しさであることを表したものになります。
ダイヤモンドの性質は?
意外と知らないのがダイヤモンドの性質です。
「硬度」「安定性」「色」に焦点をあててダイヤモンドの特徴について見ていきましょう。
硬度
ダイヤモンドといえば自然界にある物質の中では、一番硬い硬度を持つ物質としても知られています。
硬度の値は「10」です。
数字だけ見るとわかりにくいのですが、水晶は「7」ですし、ルビーやサファイアは「9」であることからも、いかに丈夫で傷がつきにくく美しい見た目を保ってくれるものです。
ただし瞬時に圧力がかかるのが弱いのでじん性には弱く、割れてしまうこともあります。
安定性
日光にさらされてもダイヤモンドの輝きには変化が起こらず、硫酸や塩酸などにも変化が起こらない自然鉱物としても知られています。
ただしダイヤモンドは油となじみやすい特徴があるので、皮脂などで汚れたように見えてしまうこともありますが、磨くともとに踊ります。
色
ダイヤモンドの多くは少し黄色みを帯びたものが多く、無色透明のものはほとんど存在しません。
無色透明になるとその分価値が高くなります。
ピンクやブルーなどのカラーダイヤモンドは特に希少性が高くダイヤモンドとしても価値が高くなる傾向にあります。
屈折率
ダイヤモンドは2.42と屈折率が高く、ダイヤモンドの内部で全反射がおこりやすい特徴があります。
ダイヤモンドといえば「ブリリアントカット」が有名ですが、光を当てたときに反射が美しくなりそれが相乗効果になりダイヤモンドの魅力を引き出します。
ダイヤモンドはどこで取れるの?
ダイヤモンドがどこで取れるのか気になりますよね。
近年日本でも極小ながらダイヤモンドの結晶が採掘されたことで話題になりました。
2007年に愛媛県四国中央市のかんらん岩より発見されています。
ダイヤモンドは主に「ロシア」、「ボツワナ」「コンゴ共和国」「オーストラリア」「南アフリカ」「カナダ」で取れると言われており、この割合は全世界の90%にもなると言われています。
なかでも1967年に独立したばかりのボツワナのオラパ鉱山によって大鉱床が見つかったことで、世界でも2番目にダイヤモンドが生産されるようになり、「アフリカの奇跡」などと呼ばれるようになり、大きな経済成長を遂げるようになりました。
ダイヤモンドが特別な日に選ばれる理由
ダイヤモンドの輝きは永遠に続くことから「輝くような美しさと金運に恵まれて、愛情に満ちた家庭を築ける」などの意味があります。
そのため婚約指輪や結婚指輪などに選ばれることが多く、いつまでもこの幸せな日々が続くように願いを込めています。
日本では結婚60年を祝うものとして「ダイヤモンド婚式」が行われています。
長寿と繁栄を意味したものになり、長い間一緒に解きを刻んでいけることが限りない幸せだと考えられています。
相手への感謝の気持ちを伝えるものでもありますね。
ダイヤモンドは永遠の輝きを放つものでもあり、その輝きは衰えることを知りません。
ダイヤモンドの輝きを知ってしまうとダイヤモンドにまさるものはないのでは?と感じます。
地球の大自然が作り出したかけがえのないものと考えると、ダイヤモンドが時代に左右されず人気があるのも納得できますね。