
SIMロック解除とは、購入した携帯電話会社のSIMだけでなく、他社のSIMも使えるようにすることです。
2015年5月に「SIMロック解除に関するガイドライン」が改正されました。
その結果、2015年5月1日以降に発売した端末に関しては、ユーザーの希望次第でSIMロックの解除ができるようになっています。
この記事では、iPhoneのSIMロック解除の方法や手順について、大手3社別に解説していきます。
SIMロック解除するための条件とは
どのキャリアであってもSIMロック解除をする前に、満たしておくべき条件があります。
たとえば、端末および回線の購入代金を既に支払い済であること、購入してから100日以上経過しているかどうかなどが条件として挙げられます。
過去にSIMロック解除をした経験があれば、その受付から100日以上経過しなければ新たにSIMロック解除ができません。
また、支払い方法をクレジットカードに設定するのも条件のひとつです。
これらの条件のうち、いずれかを満たしていればSIMロック解除は行えます。
ただし、前提として各種ロックの解除や端末代未払いによるネットワークの制限などがないかどうかも確認はしておいてください。
契約者本人の購入ではなく中古端末を譲り受けたのであれば、販売店で入手した日から100日以上経過させなくてはSIMフリー解除ができません。
ちなみに、SIMロック解除は他社のSIMを使いたい場合だけでなく、高価買に繋がる必要な手順となります。
なぜ買取に出す時にSIMロック解除をすると良いのか
前途で説明した通りSIMロック解除をすると他社のSIMでも使用が出来るようになるため、買取店は販売がしやすくなり買取額アップにつながります。
機種にもよって買取額は違ってきますがSIMロック解除をすることで、10,000円程買取額が上がる機種もあります。
せっかくiPhoneを買取に出すなら少しでも高く売れるようにSIMロック解除を面倒くさらず、ご自身で手続きして買取店に持ち込みをするのが良いでしょう。
ドコモのiPhoneをSIMロック解除する方法
ドコモから購入したiPhoneは、WebサイトにてSIMロック解除の手続きができます。
ドコモショップの店頭や電話でも対応してもらえますが、有料になりますので、できれば自分でやってみるとよいでしょう。
まず、My dokomoのメニューを開き、その中からサービス一覧をタップします。そうすると「My docomoサービス一覧」にたくさんの項目が表示されますので「SIMロック解除」の項目を探します。
探すのに苦労するようであれば、ページ内の検索機能を利用してもよいでしょう。
「SIMロック解除」の項目内を進む際、ログインが求められますので、パスワードやセキュリティコードなどを入力します。
ログインが成功した後は、SIMロック解除の手続きをする画面で必要事項を入力しましょう。
製造番号(IMEI)の入力や、SIMロック解除の注意事項などをチェックしながら次々に進んでください。
受付メールの送信先を決定すると、最後に「手続き内容の確認画面」が表示されます。
内容に問題が無ければ、手続きを完了させましょう。
これらの手順を行った後、指定したメールアドレスにドコモから手続き完了のメールが届けば、SIMロック解除のための手続きはひと段落です。
手続きが終わったら、iPhoneで実際にSIMロック解除を行いましょう。
SIMロック解除をする方法は大きく分けて2パターンあります。
ひとつは、他社のSIMカードをiPhoneに挿入する方法です。
iOS13以前の機種はSIM差し替えの際にApple IDとアクティベートが求められましたが、iOS14以降の機種では必要がなくなりました。
iPhoneに他社のSIMカードを挿入するだけで、すぐにネットと電話が使えます。
2つ目は、iPhoneを初期化する方法です。
他社のSIMカードがないのであれば、iPhoneを初期化することでSIMロック解除ができます。
ただし、データはすべて消えてしまうのでバックアップは事前に必ず取るようにしましょう。
auの端末をSIMロック解除する方法
auで購入したiPhoneに関しても「My au」にアクセスし、自分でSIMロック解除の手続きが行えます。
My auは受付時間が決まっており、9時~21時30分までとなっているので気をつけましょう。
手数料は無料です。auショップの店頭で依頼すると、ほかのキャリアと同様にお金がかかります。
待ち時間などが発生する可能性もあるので、自分で手続きをしてしまったほうが手っ取り早いでしょう。
手続きはiPhoneの基本的な操作ができる人なら誰でもできます。
最初に、auの公式サイトへアクセスします。
「SIMロック解除のお手続き」というメニューが用意されているのでクリックし、画面下の「SIMロック解除のお手続き(My Au)」を選択しましょう。
ログイン画面が表示された場合は、au IDとパスワードを入力してログイン。
既にログイン済の人は暗証番号を入力して次に進みます。
「SIMロック解除のお手続き」のページに遷移したら「auで購入した端末」を選択してください。
すると、購入日、機種名、端末製造番号、SIMロック解除可否の情報が表示されます。
SIMロック解除ができる状態であれば、チェックを入れて次に進みましょう。
確認ページの内容に問題がなければ「解除の理由」を用意された項目から選択します。
併せて、連絡先の「Eメールアドレス」も選択しましょう。
最後に「この内容で申し込む」をタップすれば、手続きの操作は完了です。
仮登録が完了後、登録したEメールアドレスに認証URLが届きますので、メールを開いて内容をチェックしてください。
手続きが完了後、iPhoneで実際にSIMロック解除をする流れは他社キャリアと同様で、他社のSIMカードに差し替える、もしくはiPhoneを初期化して、SIMロック解除を行いましょう。
本当にSIMロックが解除されたかどうか心配になったときは、ホーム画面の「設定」を開いて「一般」のメニュー内にある「情報」をタップして確認してみてください。
「SIMロック」の項目が「SIMロックなし」になっていれば、SIMロック解除されている証拠です。
ソフトバンクの端末をSIMロック解除する方法
iPhoneをソフトバンクで購入した場合は、My Softbankにアクセスすることで、SIMロック解除の手続きができます。
ソフトバンクの店舗に依頼する手段もありますが、3000円の手数料がかかります。
My Softbankによる手続きはそこまで難しくないので、自分でチャレンジしてみましょう。
まず、My Softbankにアクセスし、Softbank IDとパスワードを入力してログインを完了させます。
Wi-Fiではなく、モバイルデータ通信でアクセスした人は自動でログインできます。
ログインができたら「契約・オプション管理」の画面を開いてください。
画面を下のほうへスクロールすると「SIMロック解除手続き」の項目があるのでタップします。
その中に製造番号(IMEI番号)を入力する項目がありますので、該当のIME番号を入力します。
IME番号がわからなければ、端末の「設定」のなかにある「一般」をタップし、情報画面で確認してみてください。
最後に確認画面が表示されたら、内容をよく見直したうえで「解除手続きをする」を選択しましょう。
手続きが終わったら、iPhoneを実際にSIMロックの解除をする作業に移ります。方法はドコモの端末で紹介した内容と同じです。