最近の腕時計は、サイズが大型化していることをご存知でしょうか。
男性向けだと40mm前後のケースサイズのものが増えています。
このような流れの中で、ロレックスの31mmモデルを使っている男性の方、「小さいサイズはおかしい?」と不安を感じていませんか。
この記事では、腕時計のケースサイズの選び方や31mmモデルを使用するメリット・デメリット、買い替える時の注意点などを解説します。
腕時計のケースサイズとは?
腕時計のケースとは、文字盤やムーブメントを収めた本体部分のことを指します。
文字盤の周りにあるベゼルと呼ばれる枠の部分までがケースで、その直径のことをケースサイズといいます。
ケースサイズの違いは見た目の印象を大きく左右するので、サイズ選びはデザインと同じくらい重要になります。
ケースサイズはブランドやモデルによって異なりますが、一般的にはメンズが36〜44mm、レディースが26~28mmとされています。
さらに中間の30~34mmはボーイズサイズと呼ばれていて、最近では大きめの時計を好む女性などに人気があります。
男性の標準的なサイズは40mm程度で、それよりもサイズが大きいと男らしい印象になり、カジュアルな雰囲気にもなります。
逆に小さいと上品な印象になるので、スーツなどにも合わせやすいという特徴があります。
ここ最近の世界的なトレンドとして、高級腕時計は大きいケースサイズのものの人気が高まっています。
流行りに左右されないといわれているロレックスも例外ではなく、人気モデルなどで大型化が進んでいます。
また、ジェンダーレス社会への変化を受けてメンズ・レディースの区分けをしないブランドが増えています。
今後は、男女の垣根を超えて好きなモデルやサイズを選ぶのが常識になりそうです。
最適なケースサイズの選び方
着けた時の印象を左右するケースサイズは、腕時計選びの最も重要なポイントです。
自分に合ったケースサイズの選び方について解説します。
腕の太さで選ぶ
腕時計のケースサイズを選ぶ時には、一般的に手首の太さを参考にするのがいいとされています。
男性の場合は、手首幅に対して6~7割ほどのケースサイズが最適だといわれています。
それよりも大きすぎたり小さすぎたりすると、アンバランスな印象になったり、文字盤が見にくくなるなどの問題が出てきます。
一般的な男性の手首周りは50mm〜70mm程度です。間をとって仮に手首周りを60mmとすると、ケースサイズは36~42mmが最適な大きさということになります。
大型の時計がトレンドなので、 標準的な男性の腕で少し大きく感じる40mmから試着をしてみて、全体のバランスを確認するのがいいでしょう。
ケースサイズは数ミリ単位大きさが違うだけでも印象が大きく変わります。
自分に似合うサイズを選ぶと、ファッションなどもよりおしゃれな印象になるので納得いくまでサイズをチェックしましょう。
着用シーンで選ぶ
ケースサイズによって着けた時の印象は変わるので、どんな場面で着用するかを想定して選ぶことも大切です。
大まかに分けると、サイズの大きいものはカジュアル向き、小さいものはフォーマルなシチュエーションに向いています。
45mmを超える大型のサイズになると、見た目のインパクトや重量感が強くなるのでビジネスやフォーマルな場にはあまり合いません。
スーツと合わせても、腕を下ろした時に袖口からはみ出してしまうので不恰好になります。
40~45mmのサイズであれば、平均的な体格の人に合うので、手首幅に比べて大きくなりすぎずビジネスでもプライベートでも使いやすいサイズといえます。
体格の華奢な男性にはもう少し小さい40mm以下のものでもいいかもしれません。
ビジネスかプライベートか、それとも両方か、着用するシーンを先に決めるとサイズも選びやすいでしょう。
ロレックスのケースサイズの特徴
ロレックスには、スポーツモデルやドレスモデルなどさまざまな腕時計のモデルがあり、同じモデルの中でも複数のケースサイズが展開されています。
ロレックスで展開されているサイズについて解説します。
メンズサイズ
メンズサイズは、比較的大きめで36~44mmのものがあります。
比較的小さいサイズは、デイトジャストやデイデイト、オイスターパーペチュアルなどのドレスモデルで、メンズサイズで最も小さい36mmのものもあります。
ドレスモデルはデザインはシンプルですが、文字盤のカラーバリエーションや素材が豊富です。
一方で、人気のスポーツモデルは全て39mm以上の大型サイズです。
デイトナやエクスプローラー、サブマリーナー、GMTマスター、ヨットマスターなどのモデルがあります。
スポーツモデルは、登山やダイビングなどスポーツでの使用を想定して開発されたモデルで、オイスターケースと呼ばれる頑丈なステンレス素材のケースが特徴です。カジュアルなデザインと実用性の高さから人気になっています。
ボーイズサイズ
メンズとレディースの中間にあたる31~37mmのサイズも展開されています。
一般的にはボーイズサイズと呼ばれていますが、ロレックスの公式サイトでは、ボーイズサイズのものもレディースモデルとして掲載しています。
メンズモデルにもあるデイトジャストやオイスターパーペチュアルなどのドレスモデルのほか、全て39mm以上のスポーツモデルの中で唯一、ヨットマスターだけは37mmのものがあります。
このヨットマスターは、以前はレディースサイズもありましたが生産終了になりました。
そのためボーイズサイズのヨットマスターは特に女性に人気が高いモデルですが、華奢で小柄な男性にもぴったりのサイズです。
レディースサイズ
ボーイズサイズのところでも説明しましたが、ロレックスではレディースサイズとボーイズサイズを合わせてレディースモデルと定義しています。
そのためロレックスでは28mm〜37mmと幅広く女性向けとして扱っています。この中で一般的なレディースサイズに該当するのは28mmのみです。
ロレックスではレディースモデルも大型化が進んでいて、以前は24mm・26mmのモデルがありましたが現在は生産を終了しています。
最小の28mmのモデルはデイトジャストとオイスターパーペチュアルで、小さくてもメンズモデルと同等の性能を誇り、ロレックスらしい実用性の高さで人気があります。
男性がロレックスの31mmモデルを使うのはおかしい?
31mmのケースサイズは一般的なボーイズサイズに該当します。
ボーイズサイズは男性向けというわけではなく、男性でも女性でも使用できるユニセックスサイズを表しています。
腕時計でもジェンダーレス化が進んでいるので、男性向け・女性向けにこだわる人は少なくなっています。
女性でもメンズサイズを愛用する人がいますし、男性でボーイズサイズを着用するのは全く問題ありません。
31mmサイズは男性が着用するにはかなり小ぶりですが、華奢な体格の男性の場合は、むしろこちらの方が似合うこともあります。
無理に大型のケースサイズのものを着けても、手首から文字盤がはみ出たりベルトが浮き上がったりしていると見栄えが悪くなります。
あくまでも自分に合ったサイズであれば、31mmモデルを着用するのがいいでしょう。
31mmモデルのロレックスを使うメリット・デメリット
ロレックスを所有する目的には、使用と投資の2種類があります。
これらの目的から見た、ロレックスの31mmモデルのメリットとデメリットを紹介します。
31mmモデルのメリット
31mmモデルは小ぶりで軽量なので、装着時の違和感や疲れが出にくいというメリットがあります。
ロレックスは腕時計ブランドの中でも比較的重い方で、それを好む人もいますが長時間着けていると腕が疲れてしまいます。
一般的に男性用の腕時計は200g程度になると重い部類に入りますが、ロレックスのスポーツタイプには200gをゆうに超えるものもあります。
日常使いすることを考えている人は、31mmモデルの重さがちょうど良いかもしれません。
他にも、男性でも女性でも使いやすいサイズなので、家族やパートナーとシェアすることができるのも魅力の一つです。
一つのものを共有すれば、ファッションの幅も広がります。
元々ロレックスは男女でデザインの差があまりなく、シンプルなので兼用しても違和感なく使用することができます。
ただし、カラーは派手すぎずベーシックなものにしておいた方がいいでしょう。
ロレックスの資産価値の部分に着目すると、31mmモデルは流通量が少ないため中古市場で価値が下がりにくいというメリットがあります。
また男女で兼用できるので需要が高いのもポイントで、一定のリセールバリューが期待できます。
31mmモデルのデメリット
ロレックスに限らず近年の腕時計の大型化からもわかるように、トレンドは大型のケースサイズのものです。
人気のスポーツモデルを中心に、メンズモデルでも40mm以上が主流になっています。
さらにこの大型化は、長い年月をかけて変化してきたものなので、一過性のものではありません。ケースサイズは1mm違うだけで印象ががらっと変わるので、今の主流サイズより10mm近くも小さいモデルは目立ちます。
また。31mmモデルを着けていると、時代遅れだと思われたり、レディースを着けていると誤解されたりすることがあるかもしれません。
また、ロレックスはシンプルなデザインが多く、サイズが小さいと存在感があまりないので、着けていて物足りなさを感じる人もいるでしょう。
サイズにこだわりがあって31mmモデルを使用しているのであればいいのですが、自分でも小さすぎると思っている場合は、他人の目線が気になるかもしれません。
ケースサイズが大きいロレックスへ買い替える際の注意点
31mmモデルでは不満や物足りなさを感じた場+AC8合は、ケースサイズの大きいロレックスへの買い替えがおすすめです。
最近ロレックスは投資目的でも人気が高く、それに伴って購入する場合には注意しなければならないことがあるので解説します。
スポーツモデルは正規店での購入が難しい
実際に店舗に行ってみればわかることですが、正規店でのロレックスの購入は困難です。
特にスポーツモデルに関しては店頭に並ぶことがないほど品薄状態になっています。原因は急激な需要の増加です。
ロレックスは職人が一つひとつ手作業で生産しているため、もともと生産数は多くありません。
近年はロレックスの資産価値に注目が集まり、投資目的での購入が増え始めました。
元々腕時計が好きで集めている愛好家に加え、投資需要が増えたことで供給が追いついていない状態が起きたのです。
スポーツモデルを正規店で購入できた人は、何ヶ月も店舗に通い詰めて、入荷のタイミングが合った時にたまたま買えたというパターンが多いです。
欲しいモデルがあっても店舗に行けばすぐ買えるものではありませんし、定価で購入できない可能性があることを頭に入れておきましょう。
ロレックスは偽物が多く紛れている
正規店での購入が難しいため、それ以外の方法でロレックスを購入しようと思う方も多いでしょう。
正規店以外だと、中古販売店やインターネットサイト、オークションやフリマアプリなどから購入することができます。
その際に気をつけたいのが偽物です。
中古市場でも人気が高いロレックスは、高額で売買されることなどから偽物が数多く出回っています。
特に入手困難なスポーツタイプのモデルを模倣したものが多く、主にインターネットなどで販売されています。
偽物のロレックスは、最初から偽物であることを明らかにして販売しているケースもありますが、ほとんどは本物と偽っています。
模倣したモデルにもよりますが、偽物を見極めるポイントはブレスレットの刻印や数字の書体のエッジ、王冠の透かしマークの濃さなどです。
しかし、本物と偽物を並べて見比べれば見分けられるかもしれませんが、単体で見極めるのは素人には困難です。
また精巧に作られたスーパーコピーや、本物の証明になるギャランティカードの偽物まで存在するため、細心の注意をはらって偽物を購入しないようにしましょう。
正規店なら偽物を摑まされる心配はありませんが、それ以外で購入する場合は、信頼できる店舗を利用するようにしてください。
中古販売店は、専門の鑑定人が本物かどうかをチェックしているので安心です。
並行輸入品や中古品は定価よりも高額になることがある
スポーツモデルなど正規店での購入ができない場合に、並行輸入店や中古のロレックス販売店で購入する方法もあります。
並行輸入店というのは、独自のルートでロレックスを仕入れて販売している店舗のことで、取り扱っているのは本物のロレックスです。
一般的な腕時計を扱う並行輸入店に関しては、自由に値引きのできない正規店と違い、定価に縛られず販売することができるため本物でも安く買うことができます。
しかしロレックスの場合は、並行輸入店で購入すると逆に値段が高くなる場合があります。
ロレックスが資産価値が高いといわれる理由でもありますが、中古品や並行輸入品でも品薄状態のモデルは、定価以上のプレミア価格がつくことがあります。
一番人気を争うデイトナやGMTマスターは正規店ではほとんど手に入らず、並行輸入店は競って仕入れをしています。
それほどのレアアイテムを仕入れて自由に価格設定できるのであれば、定価で売るはずはありません。
中古市場でも事情は同じで、例えばGMTマスターⅡの第二世代で、現在も販売されているモデルの中古相場は、2017年に約91万円だったのが2021年には約168万円に高騰しています。
しかし価格の高騰は永遠に続くわけではなく、どこかのタイミングで自然に収まっていくものです。あまり現実離れした価格で購入しないようにしましょう。
正規店は基本的にローンが利用できない
高い買い物だからこそ、商品に対する理解を深めた上で購入したいという人は正規店での購入を希望されるのではないかと思います。
もし幸運にも正規店で欲しかったモデルに出会えた場合には、ぜひ買ってください。
しかし、正規店ではショッピングローンが使えないケースが多いのはご存知でしょうか。
ロレックスは最も安いものでも数十万円、人気のスポーツモデルは数百万円の高額商品なので一括で購入するのはなかなかハードルが高いかと思います。
百貨店の中にある店舗では、その百貨店のローンを利用できる場合もありますが、路面店など独立した店舗では使用できません。
事前に店舗でローンが使えるか確認をしておくべきですが、ローンを利用するにしても、高額な商品を購入するので金利がかさみます。
できるだけ現金で購入できるよう資金を準備しておくのがおすすめです。
新しいモデルを購入して31mmモデルが不要になるのであれば、購入資金の足しにするためにブランド品の買取店へ売るという手段もあります。
ロレックスを高額買取してもらうためには、買取の実績や価値のわかる目利きがいる店を選ぶことが大切です。
「買取エリート」はロレックスの知識に精通した査定士が常駐していて、中古市場相場をチェックした上で適正価格で買い取りを行っています。
箱や保証書、取扱説明書などの付属品を一緒に査定に出しましょう。
ロレックス以外にも幅広いジャンルのブランド品買取に対応しているため、他にも不要なものがあればまとめて売却することができます。
ケースサイズによって印象は変わる!自分に合うサイズを選ぼう
31mmモデルのロレックスもオリジナリティがあって素敵ですが、最近のトレンドから外れることが気になる場合は買い替えるのもおすすめです。
買い換えるときは、31mmモデルをできるだけ高く売って、次のロレックスを購入する資金の足しにしましょう。
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