ダイヤモンドといえば無色透明の純白の色をイメージするかもしれません。
実はダイヤモンドにはさまざまな種類があると言われており、中でも人気が高いのが「カラーダイヤモンド」であることをご存知でしょうか?
どうしてカラー付きのダイヤモンドがあるのか、中には気になっている人もいると思います。
カラーダイヤモンドについて詳しく說明していきます。
カラーダイヤモンドとは?
カラーダイヤモンドというと無色透明のダイヤモンドに人工的に色を加えたものではないの?
と思っている人もいるかもしれません。
確かに人の手が加えられているように見えるほど美しい色をしています。
ですがカラーダイヤモンドは自然の中で生まれたものです。
ナチュラルダイヤモンドと呼ばれることもあり、主にアーガイル鉱山や南アフリカ、ブラジル、ロシア、インドなどで産出されています。
通常のダイヤモンドの場合、無色~淡黄色のカラーをしており、純度の高いダイヤモンドは「D」で表し、「Z」にいけばいくほど黄色の色味が強くなるとされています。
Zに近くなると人間の肉眼でも色が真っ白ではないことがわかるほどです。
着色が見えてしまうほどダイヤモンドとしての価値が下がってしまいます。
ちなみにファンシーダイヤモンドになると逆の傾向があるそうです。
ダイヤモンドの多くは、含まれている窒素原子の割合や周囲にある炭素原子の組み合わせに寄ってきます。
例えば決勝の中に窒素原子を取り込んだ場合、欠けて完全ではなくなることでピンク色のダイヤモンドが生まれます。
そもそもダイヤモンドの色を決めるときは、マントルの中に存在していた異種原子が取り込まれることによって色が生まれます。
カラーダイヤモンドは完璧なものではなく、“不完全”だからこそ完成したものです。
カラーダイヤモンドに関しては科学的な証明はされていません。
なかには「ダイヤモンドの生成過程によるもの」と考える人もいれば、「放射線の照射によって結晶構造におきる変化」などが原因となり、色が生じていると考えられています。
不純物にはホウ素・窒素・水素などが考えられ、カラーダイヤモンドを作る要因となっています。
カラーダイヤモンドは希少性が高い
純白のダイヤモンドよりも希少性が高いことによって、はるかに高い価格で取引されることがあります。
カラーダイヤモンドは限られた場所でしか採掘することができません。
そのため市場で出回ることもなかなかありませんし、価格の相場が存在せず高値で売買されることがほとんどです。
どうして生まれたのか?明確にわからないことからも「神秘的」だと考えられる場合も多く、カラーによってパワーストーンのような効果も期待できると価値がどんどん高くなっているのです。
購入する人の中には婚約指輪や結婚指輪などに使われることもあり、特別なときに用いられるダイヤモンドとしても知られています。
カラーダイヤモンドの種類とは?
カラーダイヤモンドにはさまざまな種類があります。
宝石学会(GIA)に認定されているカラーダイヤモンドは「ピンク」「レッド」「イエロー」「オレンジ」「グリーン」「パープル」「ブルー」「バイオレット」です。
そのほかの「ブラウン」「グレー」「ブラック」「ホワイト」は認定されてはいないものの、カラーダイヤモンドの一種になります。
数あるカラーダイヤモンドの中から抜粋して、それぞれの特徴について簡単に說明していきます。
ピンクダイヤモンド
ダイヤモンドの結晶格子の中に窒素原子が取り込まれ、欠けたときにピンクダイヤモンドになります。
特に人気の高いものでオーストラリアの北部にある鉱山でしか取ることができません。
純白のダイヤモンドよりも高値で取引される事が多く、同じカラットでもあっとでも200倍以上の価値になると言われています。
ブルーダイヤモンド
ダイヤモンドの結晶格子の中に、炭素原子の1億中の中に5個以内の割合にてホウ素原子が取り込まれることによって生まれます。
イエローダイヤモンド
取り込まれた窒素原子の含有量が、炭素原子100万個に対して10個~5500個含まれることによって、イエローダイヤモンドになります。ブラウンダイヤモンドも同じように作られます。
グリーンダイヤモンド
ダイヤモンドの結晶格子の中に窒素原子が取り込まれ2つの窒素原子に挟まれた炭素原子が欠けてしまうとグリーンダイヤモンドになります。
ブラックダイヤモンド
ダイヤモンドの中にあるグラファイトや鉄功績などの介在物によって、その色が反映して黒色となって現れます。これがブラックダイヤモンドとなります。
まとめ
カラーダイヤモンドは全部で12種類ありますが、そのできる理由ははっきりとは解明されていないにしても、自然の力で生み出されたものと考えるととても貴重で価値のあるものなのがわかります。
カラーダイヤモンドのカラーによっても価値は変わりますが、自分が気に入る好みの色を選ぶのをおすすめします。