ロレックスは世界中で人気が高いため中古市場も活発で、高いリセールバリューがあることで知られています。
ただし、状態によっては買取を断られてしまうこともあるので注意が必要です。
本記事では買取できないロレックスの状態や、ボロボロのロレックスを査定に出す際の注意点、買取を断られた場合の対処法などを解説します。
状態が悪いロレックスの買取は可能?
ロレックスは腕時計の王様と呼ばれるほど世界中で人気があるため、傷があったり故障したりしていても買取可能なことが多いです。
買取店は、買い取った後に修理などをして再販しています。
ロレックスなら修理費用を差し引いても利益が出やすいためです。
ただし状態が悪いロレックスは修理に費用がかかる分、状態の良いものと比べて買取価格が大きく下がりやすいです。
ロレックスの腕時計は部品がすべて純正であり、腕時計として使えない状態でも部品だけ再販できる場合もあります。
何世代も前の古いモデルでも、買取を諦める必要はありません。
ロレックスにはファンが多く、アンティークとしての需要もあるため買取に出す価値はあります。
ロレックスで特に人気が高いモデル3選
ロレックスの中でも人気のモデルは、状態が悪くても高額で買い取ってもらえる可能性があります。
特に人気が高いモデルを3つご紹介します。
コスモグラフ デイトナ
デイトナは1960年代にカーレーサーのために開発された、ロレックスで唯一のクロノグラフ搭載モデルです。
クロノグラフとはストップウォッチや時速を計算できる機能で、経過時間を表示するための針とクロノグラフを操作するためのボタンがついています。
3つのプッシャーやインダイヤル、タキメーターベゼルなど特徴的なデザインが人気を集め、ロレックスの王様とも呼ばれています。
近年は人気のあまり正規店でも買えないほどの品薄状態で、中古品や並行輸入品は定価の何倍ものプレミア価格となっています。
サブマリーナー
サブマリーナーは1950年代に開発された、世界初のダイバーズウォッチです。
幾度にもわたる改良の結果、100~300メートルもの深海にも耐えることができます。
ダイバーの命を守るための機能性や耐久性の高さや、初期からデザインがほとんど変わらない普遍性が人気を集めています。
素材やカラーなどのバリエーションが豊富で、赤サブや軍サブなどレアモデルが多いことでも有名です。
赤サブとは赤サブマリーナのことで、日付表示つきサブマリーナーデイトのRef.1680の一部の製品です。
文字盤にある「SUBMARINER」の文字が赤いものを指します。
軍サブ(軍用サブマリーナ)はRef.5517のことで、イギリス軍のオーダーで作られた軍用時計です。
「ミリサブ(ミリタリーサブマリーナ)」とも呼ばれています。
Ref.5513の派生モデルで、スペックは同じですがデザイン面が大きく異なります。
エクスプローラー
エクスプローラーは過酷な環境に挑む探検家のために開発されたアドベンチャーウォッチで、耐久性や視認性の高さが特徴です。
ロレックスとしては比較的リーズナブルで、エントリーモデルとして多くの人に購入されています。
ロレックス初のスポーツモデルで、シンプルで着用シーンを選ばないデザインや普段使いしやすい頑丈さが人気の理由です。
頑丈さの秘密はロレックスが特別に開発したオイスタースチールで、耐食性にも優れています。
ロレックスの水深100メートルまでの防水性能を保証された時計のほとんどに搭載されている、二重密閉構造の防水システムを備えているので雨や雪にも負けません。
「探検家」の名前通り極地探検家や登山家、洞窟探検家などが実際に使用してテストを行っています。
日付表示や24時間針と24時間目盛り入りのベゼルを備えて昼夜の区別がつけられるようになり、一層探検向きになったタイプもあります。
地球上のどんな場所にいても正確な時を知ることが可能です。
要注意!買取できないロレックスの状態
いくらロレックスと言えども、時計の状態によっては買取を断られる場合もあります。
代表的な買取できないロレックスの特徴について解説します。
部品に深刻なダメージがある
先に述べた通り買取店はロレックスを買い取った後に修理して再販するため、部品がひどく壊れていて修理できない場合や、修理に費用がかかり過ぎて利益が薄くなる場合は買取不可になる可能性があります。
例えば文字盤が破損している、針が動かないまたは曲がっている、ケースが大きく変形しているなどが典型です。
文字盤は腕時計の最も目立つ部分です。
繊細に作られているので、修理の難易度が上がります。
ガラス(風防)が割れているだけだとしても、交換ができない場合もあります。
部品交換のコストもかかるので敬遠されがちです。
針が曲がっている場合も、文字盤の破損と同様の理由で買取は難しいでしょう。
針が動かない場合は原因を突き止める必要があります。
電池が切れているなどの単純な理由から、内部の深刻な故障まで原因は様々です。
小規模のリサイクルショップなど修理に自信のない買取店では、詳しい店ならすぐに直せるようなちょっとしたトラブルでも買取を拒否されることもあります。
ケースの変形とは裏蓋や胴体部分の変形です。
ケースが大きく変形している場合は、ガラスも割れている可能性があります。
外側だけでなく内部のモジュールにも影響を与えていれば修理はなおさら難しく、部品の交換も高額になりがちなので買取が困難になります。
偽物の可能性が高い
ロレックスは高額かつ人気のブランドなので偽物が多く、近年は精巧なスーパーコピーも増えています。
正規店での購入なら心配はありませんが、並行輸入店や個人から買ったロレックスには偽物が紛れていることもあります。
買取店に偽物を売りに来る人のほとんどが、自分のロレックスが偽物だとは気づいていません。
純正品以外の部品で修理している場合は偽物とまでは言えませんが、機械の内部が純正品でない場合は買い取ってもらえません。
外装の部品だったとしても減額の対象になります。
買取店では知識と経験のある鑑定士が真贋を鑑定しているため、偽物や純正品以外の部品を使っている場合は見抜かれる可能性が高いです。
偽物を再販するのは犯罪行為であり、業界や社会の信用も失うため買取店が偽物を買い取ることはありません。
ロレックスにはシリアルナンバーがありますが、ベルトを外さないと見えない場所かインナーサークルにあるため普段使いでは消えません。
消えるはずのないシリアルナンバーに傷がついたり消えたりしている場合も、偽物のリスクがあるため多くの買取店は買い取りません。
カスタマイズしている
ロレックスには正規のベゼルや文字盤に、別の専門業者がダイヤなどのジュエリーを追加した「アフターダイヤ」というカスタム品があります。
アフターダイヤは純正以外の手が加わったメーカー非公式品なので、国内ではほぼ取り扱われていません。
買い取ってもカスタム前の状態に戻す手間と費用がかかるため、買取を断る買取店が多いです。
ダイヤが取り換え可能な部分にのみ施されている場合には、部品を正規品に交換することで買い取ってもらえるようになります。
カスタムした部分のパーツ交換が容易だったり部品だけ活用できたりする場合はそのままでも買取可能なこともあるので、アフターダイヤを持っている場合には買取店に相談してみましょう。
そのほかにもメーカー純正ではない素材を使ったり、オリジナルにはないメーカー公認ではない加工を行ったものはすべてカスタム品です。
ケースやベルトなどの素材を替えたり、文字盤などを替えてスケルトンにするなど外装のカスタムになります。
カスタムの専門店もあるほどなので、カスタム品にも一定の需要はあるはずです。
どうしても売りたい場合はネットなどを利用して、個人的に売買すると良いかもしれません。
状態が悪いロレックスを査定に出すときの注意点
状態が悪いロレックスは修理が必要な分、状態の良いものより査定が下がりやすいのはすでに述べた通りです。
ここでは愛着のあるロレックスを、少しでも高く買い取ってもらうために知っておきたい注意点について解説します。
事前に修理の見積もりをとる
状態の悪いロレックスは、査定に出す前に修理費用の見積もりをとりましょう。
ロレックスの修理は正規店や日本ロレックスのほか、時計の専門店や修理業者などにも依頼できます。
事前に大まかな修理費用を把握しておくと、買取査定に出した際の減額幅が妥当かどうか、良心的な買取店か否かがわかります。
また買取店が独自に修理部門を持っていれば買取価格は上がり、買い取った後に正規店などに修理に出す仕組みなら買取価格は低く抑えられるので、事前に調べてみるのも良い方法です。
修理にかかる費用以上に買取価格がアップする保証はないため、査定前に実際に修理を受ける必要はありません。
ロレックスの買取実績が豊富な買取店を選ぶ
ひと口に買取店と言っても、取り扱う商品の種類などによってそれぞれ得意不得意があります。
ロレックスに詳しくない大型リサイクルショップなどの場合はモデルの価値や相場などを正しく鑑定できず、適正価格で買い取れない可能性が出てきます。
買取専門店なら最新の価格で取引ができ、その場で現金を支払ってもらえます。宅配買取の場合は、即日振込が可能な買取店もあります。
買取店のホームページなどを確認し、ロレックスの取引実績が豊富なブランド品買取専門店を選ぶと安心です。
付属品も一緒に査定に出す
ロレックスに限らず中古品は新品の状態に近いほど高値で売れやすいため、購入時の付属品はすべて揃えて査定に出しましょう。
付属品はモデルによっても変わりますが、外箱やギャランティカード、サイズを調整した際に余ったコマなどがあると査定額のアップが期待できます。
ギャランティカードとは正規品につく保証書のことで、本物の証明となるギャランティカードは特に重要です。
紛失していると、買取価格が大幅に下がることもありますもしもロレックスにオーバーホールを依頼したことがあれば、オーバーホール証明書によって本物であることを証明できるので買取の際には必ず持参しましょう。
並行輸入品に対しては国際証明書が発行されています。名称は違っても、ギャランティカードと同等の役割を持つものです。
並行輸入品にのみ付属している保証マニュアルや、正規品にのみついているロレックスの紙袋など購入時に付属していたものはすべて持ち込むと査定に反映されます。
余ったコマがあればブレスレットを調整して腕時計を使える人が増えるので、売れる確率が上がり買取価格も上がります。
できるだけ掃除をしておく
状態の良くないロレックスを汚れたまま査定に出すと、クリーニング費用がかかったり心証が悪くなったりして買取価格が更に下がることもあります。
ロレックスの象徴ともいえるオイスターブレスレットやジュビリーブレスレットなどの各種ブレスレットやベルト、ケースの裏側は直接肌に触れているため汗や皮脂で汚れやすくなっています。
ステンレス製のブレスレットは、コマの間やクラスプの隙間に詰まった汚れを歯ブラシや爪楊枝、綿棒などを使って傷をつけないよう慎重に掻き出しましょう。
次にリューズやボタンを綿棒で拭きます。落ちにくい部分は爪楊枝で擦ると汚れが落ちやすくなります。
素材がゴールドのケースやブレスレットは傷がつきやすいので、時計のケア専用のブラシを使う方が無難です。
細かい部分の掃除が終わったら、全体を柔らかいファイバークロスなどで丁寧に拭き上げます。
汚れがひどい場合には、石鹸水や中性洗剤を混ぜた水で洗います。
汚れが落ちたらよくすすいで、しっかり乾かすことが大切です。
凝固した汚れは、綿棒にベンジンやアルコールをつけて拭くと落ちやすくなります。
宝石がついているモデルの場合は、洗剤でくすんでしまうことがあるので注意しましょう。
皮ベルトの場合は、専用のクリーナーか薄めた中性洗剤を柔らかい布に染み込ませて拭きます。
乾燥は変色しないよう直射日光を避け、風通しの良い場所で行います。
ロレックスの買取を断られたときの対処法
この章では、ロレックスの買取を断られた場合の対処法について解説します。
フリマアプリやオークションサイトで売る
買取店に断られたロレックスでも、個人なら「それでもいい」と購入してもらえる可能性があります。
フリマアプリやオークションサイトを利用する場合は、状態などを詳しく説明した上で販売価格を設定しましょう。
自分の希望額や予想外の高値で売れるかもしれないというメリットもありますが、出品作業から購入者との連絡、発送まですべて自分で対応しなければなりません。
場合によっては、キャンセルや返金に応じる必要も出てきます。
悪気はなくても気づかなかった傷や故障の記載漏れなど、状態の悪いロレックスはトラブルになりやすいのも事実です。
腕時計に関する知識が不足していると、相場より安く売ってしまうこともあります。
偽物だとわかっているロレックスを販売すると罪に問われます。
壊れたロレックスでも買取可能な業者に売る
ロレックスの買取の可否や査定額は買取店の自由であり、店舗ごとに対応可能なロレックスの状態も異なります。
サイトなどに「壊れていても買取可能」と書かれていれば買い取ってもらえる可能性が高いため、実際に買取をしているかはサイトを見て判断するのがわかりやすいです。
最初の買取店で買取できないと言われた場合でも、ほかの買取店なら買い取ってもらえることもあるので複数の店舗に査定を依頼してみましょう。
複数の店舗に査定を依頼することで、自分のロレックスがどの程度の価値なのか相場を知ることもできます。
「買取エリート」は、ロレックスの豊富な取引実績を持つ買取専門店です。
一方で独自に複数の販売網も持っており、買い取った品物を販売できるという強みも持っています。
鑑定士に裁量があるため、価格交渉をすると初めに提示された査定額よりも高く売れる可能性があります。
買取価格に自信があるので価格交渉も歓迎しています。
また、自社や提携修理店で修理を行っている点も魅力です。
これによりメンテナンスにかかるコストを大幅にカットでき、その分を買取価格にプラスすることで高額買取を実現しています。
修理箇所の費用相場にも詳しいため、正確で適正な価格を出すことも可能です。
そのためガラスが割れている、動かないなどの状態の悪いロレックスも高く買い取ることができます。
買取エリートの査定は過去と最新の相場から今後の相場動向を算出する独自のシステムで、他店では出せない高額査定を提示できます。
査定や買取には一切費用がかかりません。
店頭買取のほかにLINE査定やメール査定、宅配買取や出張買取もあるので自分の都合に合わせて好きな査定や買取方法を選べます。
来店日を予約すると、買取価格が最大10%アップします。
高価な品だからこそ10%は高額です。
2点以上の品物をまとめて査定することで、ボーナス査定が追加される「おまとめ査定」もあります。
ロレックスの高額査定はもちろんですが、ほかのブランドや腕時計以外の品物にも詳しいので安心してほかの品物も一緒に持ち込むことができます。
ロレックスなら状態が悪くても売却できる可能性は高い!
ロレックスは深刻な破損があったり偽物だったりしなければ、多少状態が悪くても買い取ってもらえる可能性が高くなります。
それでも状態の良いものよりは査定が下がってしまうので、壊れたロレックスにも強い買取店を選ぶことが大切です。
買取エリートなら買取実績が豊富なだけでなく、独自の査定システムや複数の販売網、自社メンテナンスなどで高額買取が実現します。