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時計

公開日:2022/07/26

最終更新日:2024/11/21

ロレックスの値下がり時期を予測! 絶好の取引タイミングをつかむには?

2022年の1月時点でのロレックスは、品薄状態が続き、全体的に市場価格の高騰が続いています。

人気モデルでは定価の数倍の市場価格ということもあります。

そのため、値下がりを待って絶好のタイミングで時計を手に入れたい、と考えているロレックスファンは多いのではないでしょうか。

今回はそのような方のために、ロレックスの価格動向を調査しました。取引のタイミングや値下がり時期はいつ頃なのでしょうか。

以下で見ていきましょう。

ロレックスは中長期的に値上がり傾向

ロレックスは高級時計として世界的に人気が高いブランドです。

日本はそのセールスが高い国として知られており、たくさんのロレックスファンがいます。

ロレックスの市場価格は中長期的に値上がり傾向にあります。

近頃では投資目的としても注目を集めており、リセールバリューを意識する一般ユーザーも多くなっているそうです。

特に2020年から2022年にかけては、ほとんどのモデルにおいて値上がりが見られ、その上昇率も大きなものとなっています。

この理由の1つとして考えられているのが、世界的なコロナウィルス流行の影響です。

コロナウィルスの流行によって、ロレックスの本国であるスイスで生産工場が閉鎖したからです。

これによって、ロレックスの供給量が下がりました。ですが、供給量が減っても世界のロレックス需要は変わりませんでした。

そのため、2020年からロレックスの市場価格は大きく跳ね上がったと考えられています。

以下では、ロレックス全体の値動きと人気モデルの値動きを、それぞれ詳しく解説します。

ロレックス全体の値動き

次に「経済情勢」の影響を考えてみましょう。

ロレックスは言わずと知れた海外ブランドの1つです。

当然ながら輸入品の価格は、為替レートが大きな影響を与えます。

2022年6月の時点までの日本は、長期の円安状態にあるといえるでしょう。

円安の影響を受け、ロレックスをはじめとする日本への輸入品価格は軒並み上昇傾向にあります。

もっとも、ロレックスの高騰は為替の事情だけで説明できるものではありません。

もう1点「経済情勢」で注目したいポイントは、中国あるいはアジア新興国の動向です。

中国やアジア新興国は21世紀以降大きな経済成長を手にしています。その経済成長にともない、それぞれの国で富裕層が増加しました。

富裕層は日本と同じくロレックスなどのブランド品を買い求めるようになりました。

これによってロレックスの需要はさらに増し、実勢価格が上昇しています。

人気モデルの値動き

ロレックスの市場価格は具体的にどのような値動きをしたのでしょうか。

以下ではロレックスの人気モデル「デイトナ」「サブマリーナー」「エクスプローラー」「GMTマスター」の2017年以降における価格動向を示します。

デイトナ

https://www.rolex.com/ja/watches/cosmograph-daytona/m116500ln-0001.html

「Ref.116520(黒文字盤)」の平均市場価格は、2017年では162万9,000円でした。

それが2021年には284万7,000円に値上がりしています。

2022年初頭には約600万円まで上昇し、同年6月末ごろの平均価格は525万円前後を推移しています。

「Ref.116500LN(白文字盤)」では2017年初頭の平均価格は208万円です。

2021年初頭になると404万4,000円まで平均価格があがりました。

2022年に入ると価格はさらに上昇し2月末ごろに約740万円を記録します。

その後、価格は落ち着きを見せ始め、同年6月30日には580万2,750円まで下がりました。

わずか4年から5年の間に「Ref.116520(黒文字盤)」では400万円以上、「Ref.116500LN(白文字盤)」は500万円以上の値上がりを見せています。

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サブマリーナー

「Ref.116610LN」の平均価格は、2017年の時点では94万3,000円でした。

2021年には149万円、2022年6月には約280万円まで値上がりしています。

その後は少し値下がりし、6月の最終日の時点では267万7,125円となりました。

「Ref.116610LV」の2017年初頭の平均価格は114万円です。

2021年初頭には2倍を超える246万円になり、2022年初頭にはさらに倍の約480万円になりました。

同年5月には約500万円にまで値上がりを見せます。

これがピークとなり少しずつ値下がりをしていきます。

6月終わりの平均価格は470万円前後をキープしており、その価格に衰えは見えませんサブマリーナー ノンデイトの「Ref.114060」は2017年の時点では77万4,000円でした。

しかし、2021年になると133万1,000円にまで値上がりしています。

2022年2月には207万5,000円になりました。

同年6月30日の平均価格は204万2,500円です。

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エクスプローラーI・II

「Ref.214270(エクスプローラーI)」には前期型と後期型があります。

前期型は2010年から2016年、後期型は2016年から2021年に生産されていたモデルです。

前期型の2017年の時点の平均価格は628,000円でしたが、2021年には106万2,000円まで値上がりしています。

2022年の平均価格は118万9,000円と順調な延びをみせているといえるでしょう。

後期型は2017年の時点では68万8,000円。

2021年の時点では113万4,000円となりました。

同年4月に約190万円まで値上がりしました。

しかし、その後は160万円前後で平均価格が推移します。

2022年3月になると値上がりし、191万5,333円を記録しました。

3月以降は価格の上下を繰り返した後に上昇傾向になります。

2022年6月30日時点での平均価格は187万2,900円です。

「Ref.216570(エクスプローラーII)」には黒文字盤と白文字盤があります。

黒文字盤の2017年平均価格は73万6,000円。

2021年には一時180万円を超すほどに値上がりしましたが、その後140万円台まで値下がりし安定しました。

2022年5月にはまたもや平均価格が上昇。168万9,950円まで上がりました。

2022年6月30日の平均価格は161万3,125円となっています。

白文字盤の平均価格は、2017年では71万7,000円、2021年だと139万4,000円でした。

2022年6月末ごろに値上がりをみせ6月28日に193万9,850円となっています。

ただし、6月30日には182万8,400円まで値下がりしています。

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GMTマスターII

GMTマスターIIには、2019年までに生産された「Ref.116710」と、2018年以降生産の「Ref.126710」があります。

それぞれベゼルのカラーなどが異なる複数のモデルが存在しています。

「Ref.116710BLNR」の2017年の平均価格は108万1,000円。


2021年には倍近い194万7,000円にまで上昇しました。最高値となるのはやはり2022年です。

1月から2月期に約311万円をマークします。

価格は下落傾向へと向かい、2022年6月30日には266万4,950円となりました。

「Ref.116710LN」の平均価格は2017年の時点では86万2,000円でした。

2021年には156万3,000円まで上昇しています。

2022年に入り平均価格は急上昇。

300万円を超すまでになりました。

その後、下落はあったものの持ち直し、6月30日には312万8,950円まで平均価格が上昇しています。

「Ref.126710BLRO」が発売された当時(2018年)の定価は118万9,100円でした。

しかし、実勢価格は当初から高く、定価のほぼ倍額の200万円超で取引されていました。

少しずつ値上がりを続けていき、2022年1月には最高額415万3,850円を記録します。同年6月末の平均価格は約360万円でした。

「Ref.126711CHNR」の発売当時(2018年)の定価は169万700円です。

やはり発売当初から取引価格は高く、200万円超えで取引されていました。

市場登場以降、徐々に価格上昇していき、2021年の平均価格は246万5,000円でした。

2022年2月に平均価格は最高値431万487円を記録。

少しずつ値下がりしていき6月には350万円を切りました。

6月30日の平均価格は342万5,165円です。

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短期的には値下がりする時期もある

人気モデルの価格推移をチェックするとわかるように、ロレックスの価値は全体的に高く、価格上昇が続いています。

定価の2倍ほどの市場価格は珍しくないといえます。

しかし、価格上昇は常に起きているわけではありません。

短期的には値下がりをしている時期が何度かあります。

以下では、比較的分かりやすい短期的値下がりの例を紹介します。

2008年のリーマンショック

リーマンショックとは、2008年9月に起きた世界的な株価下落および金融危機のことです。

これに端を発した経済不況は、ロレックスの価格にも大きな影響を与えました。

この時期、ロレックスの高額なモデルは軒並み暴落し、半額程度まで値下がりしています。

2009年1月には100万円を切るデイトナが市場に流通するほどになりました。

なお、最も顕著な値下がりをしたのは「Ref.116400GV(ミルガウス)」であると言われています。

このモデルは2008年6月の実勢価格は160万円ほどでした。

しかし、リーマンショック後の同年12月には約65万円まで下落しました。

2020年のコロナ禍

2020年の4月、日本ではコロナウイルスのまん延防止目的で、緊急事態宣言が発令されました。

ロレックスの取引価格はこの直前の3月ごろから急落しています。

急落の直接的な原因は、販売店が対策のために休業に入ったこと、海外からのインバウンドが減り購入者が減ったことが挙げられます。

また、円高が加速したことも急落の一因と言えるでしょう。

2020年2月20日には1USドルあたり112.09円だったのに対して、3月9日には1USドルあたり102.55円まで円高が進んでいるからです。

この時期のロレックスの価格下落の例を挙げると、デイトナの「Ref.116500LN」は40万円程度値下りしました。

ですが、この値下がりは一時的なものにすぎず、2020年5月以降にはロレックスの価格は転じて急騰しています。

2022年初頭の価格高騰後

2022年に入り、コロナウイルスのまん延状況は多少落ち着きをみせ始めます。

とはいえ、ロレックスの供給量不足に変りはありません。

さらに、複数回に渡って行われた価格改定による定価上昇、急激な円安、中国やアジア新興国でのロレックス需要の高まりが拍車をかけたことで、2022年2月頃のロレックスの市場価格は高騰しました。

その価格上昇は凄まじく、多くのモデルにおいて最高値が更新されたほどです。

しかし、多くの投資物において急激な高騰というものは長く続きません。

価格高騰が収まった後はしばらく値下がり傾向をみせ、適正価格あたりに落ち着くことが多いです。

上述の人気モデルの価格推移をみてもらえばわかるように、ロレックスの価格推移にも類似した傾向が見られます。

例えば「Ref.116500LN(白文字盤)」は2022年2月時期に約740万円の最高値をマークしました。

ですが、その後平均価格は下落していき、2022年6月30日には約580万円に落ち着いています。

ロレックスを取引する絶好のタイミングはいつ?

一時的な下落はあるものの、コロナウイルスが世界的流行をみせた2020年以降では、ロレックスの相場はほぼ上昇傾向にあります。

この状況でロレックスを取引する絶好のタイミングはあるのでしょうか。

ここでは、ロレックスの買い時と売り時のタイミングについて解説します。

ロレックスの買い時

2022年6月の時点では、ロレックスは買える時に買うのがおすすめだといえます。

もしかすると、一時的にでも値下げがあったタイミングで購入する方が望ましいと考える人もいるかもしれません。

しかし、相場が低下したタイミングでほしいモデルが確実に手に入るとは限りません。

また、ロレックスは長期的な値上がり傾向が続くと考えられているので、リセールバリューがどのタイミングで購入しても保たれます。

そのため、ほしいモデルをほしいタイミングで買って問題はありません。

値下がりを待っても一向に下がらないまま平均市場価格が上がり続けると、むしろ待つ方が損をしているといえるでしょう。

ロレックスの売り時

ロレックスの最高の売り時は、値下がりする直前、つまりは市場価格が最高値をつけたその瞬間です。

なぜなら、価格高騰の後には反発による値下がり時期がしばらく続くからです。

特に2022年2月頃の取引価格は過熱していた感があったため、価格高騰後の下がり幅も小さなものではありませんでした。

いくつかのモデルでは2022年2月を価格の頂点にして、その後は値下げが発生しています。

しかし、値下がりする時期を正確に予測するのは非常に困難です。

そのため、いったん市場価格が上がりきった状態にある2022年のうちにロレックスを売ってしまうのは、賢い判断といえるかもしれません。

一般的に、ロレックスをはじめとする海外ブランドの高級腕時計は、市場価格が上昇しやすいタイミングを狙って売ることをおすすめします。

1つ目は円安が進行したタイミングです。

輸入品価格は為替レートに左右されるからです。

2つ目は話題になったタイミング。

テレビやネットなどで注目を集めた直後は価格が高騰しやすいので最適な売り時になります。

3つ目は定価が改定された時期や生産が終了するタイミングです。

定価の上昇や生産終了の報せは、市場価格の上昇を招くからです。

また、ボーナス時期や卒業・入学などの祝い事のある時期は購入者が増えるので、市場価格が上昇しやすくなります。

ただし、どんなタイミングで売ろうとも買取り相場が上がらないこともあります。

例えば、市場人気が期待できないモデルや市場に多く流通している商品を売ろうとしたときには、買取業者が買い渋りをすることも考えられるので注意しましょう。

ロレックスの値下がり時期を予測できる?

ロレックスの値下がりは、どのような要因があれば起きるのでしょうか。

その要因が把握できていれば、ロレックスの値下がり時期を予測できるかもしれません。

ロレックスの値下げが起きる可能性が高い時期は「供給不足」が解消されたときです。

しかし、2022年6月の時点では、ロレックスの供給量の大幅増加が期待できる情報はありません。

そのため、ロレックスの「供給不足」が解消されるには、なんらかの理由で「需要が落ちる」必要があるといえるでしょう。

需要が落ちれば、相対的に供給不足は解消されるからです。

もし、需要が落ちる要因がなければ、ロレックスの値上げ傾向はこれからも続くでしょう。

これは言葉を返せば、需要が落ちる要因が察知できれば、値下がり時期の予測ができるかもしれないということです。

そこで以下では需要が落ちる要因や値下がりが起きる状況について解説します。価格変動の予測に役立ててください。

世界的な経済情勢の変化

世界的な経済情勢はロレックスの価格に大きな影響を与えます。

特に世界同時不況のような状況になると、ロレックスの価格変動が起きる可能性は非常に高いです。

2008年のリーマンショック、2020年のコロナウイルスの世界的まん延の初期は、実際にロレックスの市場価格が大きく下がっています。

また、ロレックスの需要が高いアメリカや中国の経済状況も価格動向に強い影響を与える要素です。

近年では、中国のスイス時計輸入量は著しく増加しています。

これから先、中国経済がバブルのように弾けることがあれば、ロレックスの需要は一気に落ちるでしょう。

大幅な為替変動による円高

一般的に輸入品は円高状態で「買い」円安状態では「売り」とするのが基本です。

円高状態であれば、海外商品を安く購入できるからです。

それはロレックスにおいても変りはありません。

例えば2022年6月29日における為替情報では、1USドルあたり136.14円、1スイスフランあたり142.32円です。

円安が進んでいる状況なので「売り」時期であるといえます。

これまでに最大の円高状態になったのは、USドルでは2011年10月、1USドルあたり75.54円になりました。

スイスフランなら2000年9月が最高値の時期です。

1スイスフランあたり58.75円となりました。もし、将来的にこの水準まで円高が急激に進むことがあれば、ロレックスの国内価値は大きく低下すると予測できます。

しかしながら、この場合の市場価格は、長く維持することはできないでしょう。なぜなら国内需要が高まりを見せるからです。

それによって再び供給が追いつかないようになり、ロレックスの市場価格は値上がり傾向をみせるようになるでしょう。

高級時計の需要低下

時計市場ではそのシェアの多くを腕時計が占めています。

ですが、ロレックスの故郷であるスイスの腕時計輸出本数を調べると、その本数が低下していることがわかります。

特に2020年の輸出本数は少なく、「スイス時計協会」は「この80年での最悪の落ち込み」と語るほどです。

この市場縮小の理由は、携帯電話やスマートフォンの普及、および、スマートウォッチの登場にあると考えられています。

もしもこの先、スマートフォンやスマートウォッチがより高機能化・高耐久化・高級ブランド化し、腕時計をすべて駆逐する時代がくれば、ロレックスをはじめとする高級腕時計の需要は落ちると予測できるでしょう。

ただし、ロレックスの場合はアクセサリーとしても価値が高いため、実用性がなくても美術品あるいは骨董品として取引が続くのではないかと考えられています。

また、ロレックスというブランド自体に人気があることも、供給不足の原因となっています。

そのため、よほどの戦略失敗やブランド毀損(きそん)を招く事件が起きない限りは、スマートフォンやスマートウォッチのような機能を持たせなくとも、人気や需要が低下する可能性は低いでしょう。

なお、ロレックスのような高級時計は投資目的としての需要が非常に高いです。

もし、ロレックスに代わる魅力的な投資先が見つかったならば、ロレックス需要が低下して、昨今の供給不測がいくらか解消されるかもしれません。

急激な値上がり直後

2022年6月の時点では、ロレックスは値下がりする要因よりも値上がりする要因の方が多い状態です。

そのため、過剰な値上がりが起きているかどうかを調べて、そこから値下がりを予測するとよいかもしれません。

過剰な値上がりが起きたモデルは、その直後に値下げに転じることが非常に多いからです。

2022年初頭におきたロレックスの過剰な値上がりは、値下げに転じるパターンの好例であるといえるでしょう。

また、2021年には「新作が出る」といううわさによってエアキングの価格が高騰しました。

しかし、うわさであることが伝わると価格高騰は数日で下落しました。

このように人気が加熱したあとは、反動の値下げが起きやすいことは留意しておくとよいでしょう。

ロレックスの値下がり時期を予測して納得できる取引をしよう

買うときは安く、売るときは高く売買したいのは、誰もが持つ心情です。

しかし、ロレックスの値下がり時期の予測は困難です。

常に情報のアンテナを張り、納得できる取引ができるように務めましょう。

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