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時計

公開日:2022/09/16

最終更新日:2024/12/01

ロレックスの価格は今後どうなる? 値上がり要因と値崩れしにくい理由

ロレックスは長期的な目で見ると価格が上がり続けています。

価格が下がる気配がないので、いつかロレックスの価格が急落するのではないかと心配している人もいるのではないでしょうか。

そこでここでは、ロレックスの今後の価格がどのように推移していくか、ロレックスが値上がりする要因や値崩れしにくい理由を踏まえて解説します。

ロレックスの価格は今後も上がる可能性が高い

今後の価格について結論から言えば、ロレックスは今後も価格が上がっていく可能性が高いでしょう。

これまでもロレックスは値上がりを続けています。

ロレックスの中古モデルの希少価値も年々上がっている状況。

このように値上がり要因の影響が今後も強いと予想されるでしょう。

まずは、ロレックスの価格が上がる要因と値下がりする可能性について説明します。

ロレックスの価格が上がる要因とは?

ロレックスは昔から高級ブランド時計として広く知られています。

しかし、かつては今ほど価格が高いものではなく、価格の急上昇は2000年代頃から顕著になりました。

例えば、ロレックスの中でも人気モデルのサブマリーナーデイトは1995年頃は約40万円でしたが、2022年現在は200万円前後で取引されています。

このように、ロレックスはかつての数倍の価格で取引されているモデルが多数存在しています。

それでは、ロレックスの価格を押し上げる要因について解説します。

新型コロナウイルスの影響

ロレックスに限らず様々なものの価格が新型コロナウイルスの世界的な流行によって急騰しています。

これは、流行対策の一環として、世界各国で輸出入の制限が影響しています。

パーツを製造するのに必要な原材料の確保が難しくなっているので、原価そのものが高くなっているのです。

その他にも新型コロナウイルスの流行による不景気で工場が閉鎖してしまったり、工場内で新型コロナウイルスが流行して工場が停止してしまったり、工場での生産が不安定な状況も続いています。

このような状況が続き、製造コストが高騰していることからロレックスの価格も値上げしているのです。

2022年現在、新型コロナウイルスは続々と変異種が登場しており、パンデミックの終わりが見えません。

原材料の確保や貿易にかかる費用は新型コロナウイルスの流行が終わらない限り高騰し続けるでしょう。

したがって、ロレックスの価格も当分は上がり続けることが予測されます。

投資目的で購入する富裕層の増加

ロレックスは価値が安定していることから投資対象として人気が高いです。

実際にロレックスの投資利回りは株や金、不動産など定番の投資対象を上回っているというデータもあります。

そのため、アジア圏を中心に新興国の経済成長が続き、各国の富裕層が投資目的でロレックスを購入しています。

特に中国バブルの影響で中国の富裕層の購買力が高まっており、多少の値上がりが起こったとしてもそれ以上に需要が高いので、価格高騰はますます拍車がかかっている状況です。

ロレックス自体の資産としての価値が年々高まっていることから、投資目的で購入する人は今後も増えるでしょう。

時計製造技術の向上

ロレックスの価格上昇の原因には原材料費の高騰だけでなく、技術力の向上による現行モデルの定価引き上げも考えられます。

ロレックスは年々製造技術の向上に伴って性能も向上しています。

ロレックスを代表する機能として、ハイレベルな防水機能を備えた「オイスターケース」、自動巻き腕時計を標準化させた「パーペチュアルムーブメント」、0時ちょうどに日付が変わる「デイトジャスト」の3大機構が挙げられます。

加えてパワーリザーブが大幅に伸びた新型ムーブメント搭載モデルなど新機能も登場しています。

このように腕時計の中でも機能が充実している精密機器・工業製品としての価値が高まっています。

そのため、ロレックスの定価そのものも高くなっているのです。

他の腕時計メーカーと比べて、これらの発明を成すような卓抜した技術力を維持・向上させていく限り、ロレックスの価値が落ちることはないでしょう。

購入制限によって需要が過熱化

2019年より、流通量の調整や転売対策として、人気モデルを中心にロレックスの正規販売店での購入が制限されています。

そのため、正規ルートでも入手が困難になっており、供給が需要に追いつかない状況なので価格が高騰しています。

購入制限が設けられているのは、ロレックスの中でも人気の高い「シードゥエラー」「GMTマスター」「デイトナ」など。

一度ロレックスを正規販売店で買うと、同一モデルは5年間、その他の人気モデルも1年間は購入できなくなっています。

つまり、個人は定価で同じモデルを複数購入できない仕組みなのです。

万が一人気モデルを2本以上欲しい場合は、並行輸入や中古で購入しなければいけません。

富裕層に愛好家の多いロレックスは、欲しいモデルを購入するために定価以上のお金を出せる人も多く存在します。

そのため、中古品・新古品でも定価もしくはそれ以上の価格で取引されているのです。

もしロレックスの価格が下がるとしたら?

ロレックスの価格は高騰する一方です。

値下がりする気配が無いので、投資目的で今ロレックスを買うことに不安を感じている人もいるかもしれません。

確かに急騰後の反動で一時的に値下がりすることはありますが、それ以外にロレックスが大幅に値下がりすることはなかなかありません。

急騰後の反動以外に値下がりすることはあるのでしょうか。

そこでロレックスの価格が下がる2つの可能性について説明します。

経済不況などで社会情勢が不安定化する

ロレックスすべてのモデルの相場がはっきりと下がったのが、2008年のリーマンショック時と2020年の新型コロナウイルス流行時、すなわち世界的な経済不況時です。

リーマンショックの際はミルガウスの価格が2007年発売当初の180万円から60万円まで大暴落しました。

その他にも数ヶ月にわたってすべてのモデルの相場が低迷する状況が続きました。

また、新型コロナウイルスも流行しはじめの2020年3月〜5月頃は不況による消費の低迷からロレックスの店頭価格が下がりました。

加えて、世界的な不況のときは円高になりやすいのも価格下落の一因になっています。

しかし、どちらもあくまで一過性のもの。状況が落ち着いたあとは価格が再び上昇しています。

腕時計の需要がなくなる

仮にロレックスの需要がなくなることがあれば、価格が暴落する可能性はあります。

スイス製腕時計は世界の腕時計市場の売上の中でも5割以上を占めていると言われていますが、実は需要の低下によって近年生産数が大幅に下がっているというデータがあります。

経済不況も理由の一つですが、その他にもアップルウォッチをはじめとするスマートウォッチの台頭も影響しています。

実際にアップルウォッチだけでもスイス時計業界全体の販売個数を上回るほどです。

もし旧来の腕時計がスマートウォッチへと入れ替わる時代がくるなら、ロレックスの需要が急落し、価格も暴落するかもしれません。

スマートウォッチの価格帯は基本的に高額でも10万円に届くか届かないか程度。

それに対してロレックスを購入する層は富裕層であり、スマートウォッチと購入者層が異なります。

ただ、富裕層の中でも利便性を重視する人はスマートウォッチに切り替えるでしょうが、ロレックスを高級アクセサリーとして身に着けている人は老舗高級腕時計メーカーであるロレックスの価値を理解しているでしょう。

それに、ロレックスをスマートウォッチ化させるソニーのwena3、高級時計路線のスマートウォッチを投入したタグホイヤーといった、需要変化への動きも見られます。

したがって、スマートウォッチが流行したとしても大幅にロレックスから離れる層は限られており、腕時計の需要低下によって大幅に価値が下がるのは非現実的でしょう。

ロレックスが値崩れしにくい理由

ロレックスにも値下がりにつながる懸念事項はありますが、それでもこれまで培ってきたブランド力と販売戦略、そこから生まれた資産価値などロレックスには他の高級腕時計メーカーと一線を画す要素がたくさんあります。

それでは、これらを踏まえてロレックスが値崩れしにくい理由を解説します。

ロレックスのブランド力と戦略性の高さ

ロレックスの高価格を支える最大の要素は、誰もがロレックス=高級腕時計と連想するようなブランド力と販売戦略でしょう。

ロレックスは1908年にスイスで「ROLEX」の商標登録がされてから、高い技術力を背景に世界的な知名度を得てきました。

ここからは、ロレックスのブランド力と戦略性の高さについて解説します。

人気・知名度ともに世界トップクラス

やはりロレックスは高級時計の代名詞と言っても良いほど、世間に高級腕時計メーカーとして知られている点は大きいです。

腕時計メーカーにはカシオやセイコー、スウォッチなどが挙げられますが、「高級」という括りになった際に真っ先に名前が挙がるのはロレックスでしょう。

そのため、ロレックスを持つことがステータスであると考える人も多いです。

ロレックスは懐中時計が主流の時代に腕時計の実用化を早期に成功させました。

この際、新機能を搭載していきつつもデザインは踏襲しており、各モデルに歴史を作り、知名度と信頼性を高めています。

また、ドーバー海峡の横断、エベレストの登頂など過酷な条件下での使用に耐えることを証明し、メディアで喧伝してきました。

そして時間を掛けて「高級かつ高品質」という確固たる地位を築き、世界的な人気と知名度を獲得しました。

実用性と宝飾性を兼ね備えるデザイン

ロレックスは高い防水・防塵性を誇る「オイスターケース」や「ねじ込み式リューズ」、自動巻き「パーペチュアルムーブメント」といった画期的な機能を搭載してきました。

これらはロレックスの三大発明と言われ、1910年には世界で初めて腕時計の中でクロノメーター規格に認定されています。

したがって、ロレックスは機械式腕時計の中でも最高レベルの実用性を持っていると言えるでしょう。

加えてシンプルかつエレガントなデザインです。モデルごとに一貫性も持たせており、このデザインはロレックスの中でもこのラインとわかるようになっています。

特にゴールドやプラチナをあしらったモデルは、豪勢な見た目でパーティーなどで身に着けるアクセサリーとしても活躍するでしょう。

ダイヤの文字盤を持つモデルの中には数千万円クラスのものもあり、ただ豪勢なだけでなく機能性にも優れた宝飾品として高い支持を獲得しています。

多様なニーズに応える豊富なラインナップ

ロレックス公式では、クラシックモデルとプロフェッショナルモデルに大別し、それぞれで多様なモデルを紹介しています。

クラシックモデルは一般にドレスウオッチと呼ばれ、現行ではデイデイト、デイトジャスト、オイスター パーペチュアル、レディ デイトジャスト、スカイドゥエラー、チェリーニの6モデル。

また、プロフェッショナルモデルはスポーツウォッチのことを指します。現行のモデルには、エアキング、GMTマスター2、ヨットマスター、サブマリーナー、コスモグラフ デイトナ、シードゥエラー、エクスプローラー、ミルガウスの8種が存在します。

各モデルには、さらに複数のレファレンスが用意されているため、普段使いできる腕時計が欲しい、アクセサリーとして使える豪華なデザインの腕時計が欲しいなど、誰でも好みにあったデザインを見つけられるでしょう。

ロレックスの資産価値の高さ

ロレックスが値下がりしにくいのは、貴金属や宝石類のような資産価値があることが挙げられます。

それでは、ロレックスに資産価値を持たせている要因を解説します。

流通量が少ないため希少価値がある

経済不況の他にロレックスの戦略とも考えられますが、ロレックスは需要に対して圧倒的に供給が足りていません。

ロレックス自体機械ではなく職人の手作業で作られています。

そのため、そもそもロレックスは一度に大量生産ができません。

加えて価値を維持するためにロレックス側も意図的に生産数を絞っています。

したがって、新作モデルでも市場に出回っている数が少ない傾向にあります。

しかもロレックスは原則再生産が行われません。

購入のチャンスを一度逃してしまうと欲しいモデルは中古品で購入するしかなくなってしまいます。

そのため、入手が難しい限定モデルや生産終了モデルなどは価格が定価の数倍まで跳ね上がることもあります。

金やダイヤモンドと比べると腕時計は経年劣化しやすい面はありますが、それでも希少性が高い点は共通しており、ロレックスも貴金属と同様に価値が下がりにくいと言えるでしょう。

セールや定価割引がおこなわれない

ロレックスは原則値引きを行いません。

ロレックスにはメーカーと直接代理店契約もしくは販売店契約を結んだ正規代理店と、海外のバイヤーから買い付けた並行輸入店があります。

正規代理店では値下げを行うことは一切なく、万が一値下げを行う場合は並行輸入店となります。

ただし、ロレックスの場合品薄状態が続いているので安く購入できる可能性は低く、基本的には定価より高くなってしまうでしょう。

加えて正規代理店で購入するとしても、購入制限があって安く多く買うということが不可能です。

したがってロレックスは値崩れが起きにくいでしょう。

中古市場でも需要が安定している

ロレックスはリセールバリューが高いことから、中古市場でも人気があります。ロレックスは先ほど解説したように再生産が行われません。

歴史の長いロレックスにはコレクターもおり、生産が終了したモデルは中古以外に入手する手段が無く、定価以上のお金を出す人も多いです。

加えて、「欲しいモデルが新品で手に入らないから仕方なく」という理由以外にも、投資目的で購入する富裕層が多くいます。

実際に中古でも発売当初の定価の数倍で取引されているモデルが多數存在します。

このようにロレックスは新品はもちろん、中古でも数年後に売却すれば利益が出るのです。

また、世界的な需要も関係するため、国内で人気が高くないモデルでも高値で売れる可能性があるでしょう。

トータルパフォーマンスの良さに価値が見いだせる

ロレックスファンは、腕時計そのものの機能やデザインはもちろん、ロレックスの提供する価値に惚れ込んでいる人も多いです。

これまで解説してきた通り、ロレックスは高級腕時計の代名詞。

そのため、お金に余裕のある富裕層だけでなく、ロレックスに憧れを持っていて、まとまったお金が手に入ったらロレックスを買おうとする人もいます。

富の象徴としてロレックスを保有する人は多く、ロレックスの腕時計を日常的に身に着けたりディスプレイしたりすることで、QOLが高まったと実感できるでしょう。

加えてロレックスは保証期間が長く、アフターサービスも手厚いです。オーバーホール後に国際保証も付きます。

精密かつ丈夫に作られているので、しっかりメンテナンスをすれば長く使えるのもロレックスのメリットです。

実際に自分が使っていたロレックスを子供、孫に引き継ぐ人もいます。

長く使えるうえ、将来的に売りに出しても買ったときと同程度か、それ以上の金額が戻ってくると考えると、趣味としてこれほどコストパフォーマンスの良いものはありません。

価値を認める人がいる限りロレックスの価格は上がり続ける

ロレックスのブランド力や戦略性、資産価値が保たれるなら、今後も価格上昇は続くでしょう。

すでに高級腕時計と言えばロレックスというイメージが定着しており、世界中に価値を認める人がいる限り需要はなくなりません。

すでにロレックスを持っている人も、そうでない人も、ロレックスの実力が高価格の理由であることを再確認してみてください。



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